ブログ・コラム
2023.10.03
暮らしの趣を大切にしながら間取りの持つ意味を丁寧に提案する事、暮らし方の日常に存在する「移動」の考え方と動線が持つ意味を暮らしと融合するように「回遊性」のある間取りの持つ意味。
- カテゴリ:
- 間取り・動線・家事・プラン
質の良い設計とデザインで
暮らしをより豊かに。
※平屋の家・暮らしに連動させた機能性が高い
回遊動線をデザインした間取り提案事例・鳥観図
※室内のデザインをわかりやすく提案する
内観デザインパース(完成イメージ図事例)
回遊型の間取りについて。
家造りについて
色々と考える際に
頭に浮かぶのは「家事や間取り」について
ではないでしょうか?。
毎日の家事というと、
料理・洗濯・掃除などがありますよね。
毎日の暮らしで
色々な家事を行う際に、
自分はどうに間取りの中で移動するのか?
というところは大切。
毎日の家事は
ほぼ同じことの繰り返しになります。
キッチンやリビング、
洗面所など、
決まったところを行き来しますよね?。
そういった意味で考える間取りの工夫に
回遊型の間取りという提案。
これは、
行き止まりなく、
ぐるっと回れる間取りのことです。
廊下に出る間取りの場合は
いったん部屋を出て、
廊下を経由して
次の部屋へ行く・・・・・。
この移動の方法が
回遊型の場合は、
直接行き来できるのでスムーズになります。
水回り(キッチン、洗面所、お風呂場、ランドリーなど)を
回遊経路として
設計するように考える訳です。
例えば、
料理をしている間に
洗濯機を回したり、
浴室を掃除したりと
自身の家事の方法に合わせて
効率的に動けます。
回遊型の間取りは、
壁で仕切る範囲もそういった「移動」や「作業」と
リンクさせて考えていきます。
扉についても
単純に「開閉する」というだけではなくて
移動と連動しながら
どうあるべきかをデザインします。
その為、
壁であれば家具が置ける場所に
扉を付ける必要があったりと
家具の配置にも連動した考慮を行います。
家具などの物が
置ける方が良いのか?
別途・・・現場での造作計画を行い
収納スペースをデザインするべきか?
良し悪しは価値観と暮らしの質により
人によって違いますので、
しっかりと自身の暮らしを
見直す時間を考えるように。
ただ何となく
回遊できるようにするのではなく、
回遊できる事で
どれだけスムーズになるのか
自分たちのライフスタイルに
合っているのかを
しっかりと考えて
間取りに対して
暮らしをイメージする事が大切です。
僕は出来る限りその時間を
丁寧に使いつつ
提案として「デザイン」をわかりやすく
お伝えしています。
打ち合わせの時間には
そういった「価値観」のデザインが
大切だと考えています。
暮らしを丁寧に考えてみませんか?
やまぐち建築設計室 建築家 山口哲央