ブログ・コラム
2023.12.12
家を建てる際に考えておくべき収納計画と家事が楽になるライフスタイルと生活のイメージ、間取りと同時にキッチン周辺や洗面脱衣と動線のイメージを大切に。
- カテゴリ:
- 物入・クローゼット・収納・納戸・整理整頓
家事を楽にする間取りの考え方。
※新築間取り提案・間取り鳥観図イメージ事例
間取りや暮らしの提案にも
様々な方向性がありますが、
住まいのプランニングを
進める際には、
室内の環境等を含めた
ゾーニングや動線、
採光・通風など
さまざまな検討をすることが
大切ですが、
家事のしやすさも
重要な要素になります。
忙しい毎日では、
効率的に家事を進め、
住まいを美しく保つのは
なかなか難しいですよね。
しかし、
間取りや設備機器の
選び方によっては、
家事の負担を
軽くすることは可能です。
そのためには、
まず具体的なプランニングする前に、
いつ、誰が、どのような家事を
行うのか、
家事の流れ(方法)を
洗い出してみること。
現状の使い勝手の良いところ、
悪いところ、
欲しい機能(機器)などを
書き出して、
計画に盛り込むように。
間取りの中で
一日の動きをイメージしながら
確認してみてほしいと思います。
家事作業の動きを線(家事動線)で
記入してみる事で
見直す事が出来ます。
家事動線は、
できる限りシンプルに、
短い動線となることが理想ですが、
家事の方法や
生活習慣によっては
その逆に長い方が
良い場合もあります。
無駄な動きがないか?
家族の動きと重ならないか?
調理や家事の方法に
合っているのかどうか?
そのポイントを
ご自身の家事の癖や方法と
照らし合わせる
事が大切です。
ウォークインクローゼットの存在。
ウォークインクローゼットとは、
着替えや作業ができる
スペースを確保した
主に衣類を収納する
空間(部屋)のこと。
衣類だけでなく
カバンや季節用品など
多様な物を
まとめて収納できるため
何かと便利なスペースです。
納戸のような使い方も
出来るスペースですから。
ウォークインクローゼットを
設ける事が多いのは、
寝室などの
プライベート空間の
近くに設けたプラン。
洗面脱衣室の近くに設け、
洗濯した後すぐに
片づけられるようなプランも
重要かと思います。
身だしなみや
洗濯などを行う洗面脱衣室からも、
移動がしやすい事も
家庭環境によっては
ポイントになります。
また、
家族全員のものを
収納する為の
ファミリークローゼット
という考え方も重要。
幼い子供のいるご家庭などでは、
衣類の管理や着替えなど、
使い勝手の良さにも
つながります。
ウォークインクローゼットを
有効活用するには、
収納する物や量、
収納方法に適した
内部のつくり、
ラックや棚、
ハンガーパイプなどを
どのように
設けるのかが重要です。
プランニングによっては
湿気がこもりがちになるので、
通風計画や
換気扇などを
効果的な位置に
設けることも忘れずに。
調湿機能を持つ
壁素材を選ぶのも
ひとつの方法です。
パントリーの存在。
パントリーは
キッチン収納の
強い味方にもなります。
パントリーとは、
キッチンのスペース内、
もしくはキッチンや
ダイニングに隣接させた
収納スペースのこと。
食料の貯蔵は勿論ですが、
食器や調理道具などを
収納する空間。
小さな部屋のような
プランもありますし、
壁面を利用する
場合もあります。
食材やウォーターサーバー等を
まとめて購置く場合、
キッチンスペースは
すっきりと保ちたいという場合に
重宝する空間となります。
家の間取りとして
プランニングのポイントは、
調理中に必要なものを
すぐに取りに行きやすい場所に
配置すること。
何がどこにあるかが
分かりやすく
取り出しやすい「つくり」と
すること。
そのために、
収納するものに合わせた
棚を設けるのがポイントです。
家電製品の使用や
充電などが必要な場合は、
専用のコンセントを
設置しておきたいもの。
換気のための窓や
換気扇なども
環境や広さによっては
検討しておくと良いと思います。
シューズクロークは
玄関の片付け難を解決します。
家族が毎日利用し、
お客様もお迎えする玄関。
使い勝手がよく
いつでも美しい空間とするために
収納プランは重要です。
玄関まわりに
収納しておきたいのは、
靴だけではありませんよね。
傘やコート、
車の備品やアウトドア用品、
ベビーカーや
ペット用品なども沢山ありますよね。
場合によっては「部屋着への着替え」の
間取りとしての検討もあります。
プランニングのポイントは、
玄関で必要なアイテム、
収納しておくと
便利なものを書き出し、
その数やサイズ、
優先順位を明確にしておく事。
主に収納することになる
靴の数やサイズなどは
必ずチェックを。
将来的に家族が増えれば
靴の数も増えますし、
子どもが成長すれば
サイズも大きくなるので、
ある程度までの
将来をイメージして
プランニングすることも
大切です。
室内干しスペース。
帰宅が遅くなっても安心だったり
防犯上洗濯物を見られたくない、
天候の影響、
梅雨時期の事
花粉症・アレルギーなどの理由から、
外には洗濯物・衣類を干したくない
というケースでは
室内物干しスペースの検討が重要。
天候に左右されない
使い勝手のよい
部屋干し場があることで、
家事の効率も高まります。
室内物干しスペースとして
多く考えられるのは、
洗面脱衣室や廊下、
リビングや寝室、ロフトなど。
昼間・夜間を問わずに
あまり使用しない空間や
バックヤード的な
スペースを利用するのがおすすめです。
勿論、
ランドリー空間を
間取りに計画する事も
一つの考え方です。
物干しバーを掛けられるような
フックをあらかじめ設置したり、
天井に組み込まれるタイプの
商品を利用しても
良いと思います。
プランニングの際には、
洗濯機置き場や
洗濯物を畳む場所、
アイロン掛けスペースとの動線、
日当たりや風通しのよさなどに
配慮すること。
こちらも湿気が溜まりやすいので、
窓や換気扇なども
検討したいものです。
家事を楽にするためには、
室内だけでなく
屋外や半屋外のスペースの
活用も考えられます。
たとえば、
勝手口に多目的な
土間スペースを設けたり、
裏庭に屋根を設置した空間を確保して、
分別ゴミなどの
一時置き場の計画性も。
家事作業や
洗濯物を干すことができる
機能を持たせた
サンルームのようなスペースも
検討要素です。
どのような家事室を
プランニングするとしても、
目的を明確にして、
それに適した空間を
確保することが基本。
便利そうと計画しても
結局使わずに
物置となってしまう事がないように、
家族構成や
ライフスタイルに合わせた
プランニングを
検討することが大切です。
ライフスタイルや家事に関して
理想的な内容と
現実を見直しつつ
自分たち家族に
最適な状態を
注文住宅だからこそ
可能となる選択肢も含めて
検討する事が大切です。
暮らしの事を間取りから
丁寧に考えてみませんか?。
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建築家 山口哲央
奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
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