ブログ・コラム
2024.06.08
家具と暮らしとインテリア、暮らしやすさを考える際に家電・テレビとの関係性も暮らしの趣にインテリアから考える効能。
- カテゴリ:
- インテリア デザイン 家具
テレビボードは
壁掛けテレビの場合は不要なのかどうか?。
※MOLTENI&C OSAKA ショールーム空間展示
テレビがブラウン管を
使用した深い奥行きを持ったものから、
いわゆる液晶画面や
有機ELを使用した
「薄型」となってから
かなりの年月が経ちました。
それによって
インテリアの雰囲気も変わり
テレビを自立させることなく、
壁面を有効に利用した
壁掛けタイプとすることも
年々目にすることが
多くなっています。
これからテレビを
新しく購入する際には
壁掛けとすることを
検討している人も
多いのではないでしょうか?。
勿論、新築やリフォーム
リノベーションの場合に
インテリアコーディネートと共に
ご提案させていただくのですが
購入マンションへの
引っ越しの際に
インテリアコーディネート依頼で
家電も一緒に・・・・・。
という設計とは別の意味での
暮らしに関する
ご依頼もあります。
そういった際に家電
テレビについても
ご相談をいただく事も多いので
少し壁掛けテレビについて
書いてみたいと思います。
テレビに付き物であるのが
テレビの位置を
ある程度の高さに
保持ししておくテレビ台、
つまりテレビボードですが、
テレビを壁掛けにすることで
テレビを「置く」という
行為そのものが
不要となることから
テレビボードも不要、
と考える人もいます。
これは考え方にもよりますが
空間によっては
正解の場合もありますし
そうではない場合もあります。
壁掛けテレビのメリットと
取り付けの際に
気を付けること。
そもそもテレビを
壁掛けにすることにおいては
メリットもあれば
デメリットを感じることも
出てきます。
まずメリットとして、
テレビを壁掛けにすることによって
空間自体を
非常にスッキリと
させることができます。
計画的に空間を設計していれば
特に壁面の中に
配線をすべてまとめて
隠しておけるので
生活感が出にくく、
ある意味で
非日常的なイメージを
演出することが可能です。
「転倒の恐れが無い=地震に強い」
というのも
地震国である日本では
安心材料となるものです。
一般的にテレビを置く場合には、
テレビボードの上に
脚を装備したテレビを
置くわけですが、
以前までの奥行きが深い
ブラウン管のものと比べると、
薄型になったことで
安定感という点では
悪くなっています。
テレビを固定する転
倒防止のグッズなどは
地震対策として有益ですが、
揺れの大きさ次第では
それでも転倒する恐れは
捨てきれません。
テレビを壁掛けとする際には
「落下」のリスクも
気になりますが、
基本的に壁掛けテレビは
壁に金具を取り付けて
その金具にテレビを固定する
という方法をとるので、
壁自体が崩れるような
大きな地震でなければ
落下の恐れはないと言われています。
勿論「補強」を適切に
施している事の前提ですが。
また掃除の際や
小さなお子様が誤って倒す、
といった心配も無くなります。
一方で壁掛け式のテレビの
取り付けに
リスクがあるとすれば
「工事の際の失敗」と
「それを回避するための費用」が
一番に挙げられます。
取り付けだけなら
一般の人でも
可能かもしれませんが
固定が不安定になったり、
取り付け自体が
曲がってしまうなどの
リスクがあります。
固定自体が
甘くなって落下する危険性もあり、
その際にはテレビの故障や
怪我にも繋がりかねません。
家の新築やリフォームの際に
計画的に考えておけば
壁面の補強や、
そのままなら
むき出しになる配線の工事も
配慮が出来るので安心です。
それでも壁掛けテレビに
テレビボードは
必要なケースもあります。
そうした諸問題や検討を
クリアして壁掛けテレビを
設置したとします。
そこに今回のblogテーマである
「テレビボード」は必要でしょうか?。
やはりテレビを
「置かない(壁に掛かっている)」
のだから不要?。
それも正解のケースがあります。
しかし、
それでもやはり「テレビボードは必要」な
ケースもあります。
インテリアや空間、
そして過ごし方の趣としても。
テレビボードが果たす役割。
まず現代の住空間において
テレビボードというものは
「テレビを置く台」に
限らない存在感と
機能性を持っています。
AV機器やそれに付随するもの、
ゲーム機などを
収納しておく役割もあり、
それに対応するソフトの類も
そこに一緒に
収納しておく方が便利です。
住宅の中における
収納スペースに
不足している部分を
テレビボードで補う事も
計算の中にはあります。
また、
テレビが壁掛けになるという事は
少なからず
テレビの下のスペースが
空くことになります。
そこを余白としておくの
もひとつですが、
せっかくであれば
有効に活かしたいものです。
空いた部分を
デッドスペースとせずに、
家族が集まるリビングスペースに
有益な収納部を設けることは
日々の整理整頓・片付けの
スムーズ化。
そして探し物に要する時間の
削減など
多くのメリットを
もたらします。
テレビを置かないことで
テレビボード上部が
まるまる空くことにもなるので
そこを飾り棚として
活用することも空間構成にも
良い効果が生まれます。
そして、
テレビボードを配置することで
空間における重心も
低くなるので
空間自体を
広く見せる効果も
併せ持ちます。
そのことから
無いよりはある方が良い
というレベルかもしれませんが、
壁掛けテレビを採用する際にも
テレビボードの存在価値は
大きいものです。
テレビボードを選ぶなら
家具やインテリアの
要素を考える。
その際にどのような
テレビボードを選択するのかは
人それぞれニーズも異なります。
引出し・扉の有無、
数量、位置。
総幅・奥行き
高さなどのサイズ。
そして素材。
その点を加味しながら
選んでいく際には
オーダー製作も一つの選択肢ですし
建材メーカーの既製品を
セレクトしつつ
セミオーダーする
カスタム化も
使い勝手やインテリアの効能に
付加価値が生まれます。
空間の雰囲気と
自身の希望する使い勝手が
両立されたものが
手に入りやすくなることは、
「見て」「使って」
「心地よく感じる」
事のできる
暮らしと直結します。
それぞれのニーズに応じた
テレビボードを
カタログスペックや
セミオーダー
フルオーダーなど
ニーズに合わせて
僕は設計と空間提案の範疇として
インテリア提案を行います。
場合によっては
テレビボードではない家具を
テレビボードとしてご
利用いただくような
意外な提案もあるかもしれません。
壁掛けタイプを含め、
新規のテレビの買い替えや
その際のテレビボードの検討の際にも
気軽にご相談いただければと思います。
暮らしと空間と居心地を
間取りと家具提案からも丁寧に。
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