ブログ・コラム
2023.05.28
キッチンのレイアウトとLDK(リビング・ダイニング・キッチン)での過ごし方と価値観・料理の仕方や配膳、寛ぎ方等、ライフスタイルと価値観をどのように意識して間取りに反映するべきか?
- カテゴリ:
- 設計の事・デザインの事
よく考えた住まいは暮しが楽しくなる。
暮らしやすさや
間取りや生活の習慣とつながるキッチンの
レイアウトについて。
※アイランドキッチンを配置しつつ部屋を一体化したLDKにリビング空間+ダイニングキッチンとして区分出来るように扉で開閉可能に提案した間取りプラン
※アイランドキッチンを配置しつつ部屋を一体化したLDKにリビング空間+ダイニングキッチンとして区分出来るように扉で開閉可能に提案した間取りプラン
※アイランドキッチンを配置しつつ部屋を一体化したLDKにリビング空間+ダイニングキッチンとして区分出来るように扉で開閉可能に提案した間取りプラン
※アイランドキッチンを配置しつつ部屋を一体化したLDKにリビング空間+ダイニングキッチンとして区分出来るように扉で開閉可能に提案した間取りプラン
LDK空間でアイランドキッチンのように
オープン型キッチンとして計画するのか
それともLD(リビングダイニング空間)とキッチン(台所)のように
空間を意図的に壁や扉で分割する
クローズドスタイルのキッチン空間を考えるべきか?
単純だけど複雑なキッチンのレイアウト。
※部屋を完全に区分してLD(リビングダイニング)とK(キッチン)を独立型に間取り提案をしたI型キッチン(キッチン側より)
※部屋を完全に区分してLD(リビングダイニング)とK(キッチン)を独立型に間取り提案をしたI型キッチン(リビングダイニング側より)キッチンは引き戸を閉めた状態
独立キッチン、
壁や扉でダイニングやリビングなどとは
切り離して
独立させた間取りのキッチンで
クローズドキッチンスタイルと
呼ばれることもあります。
※完全なオープンスタイルで開放感を重視したオープンスタイルのペニンシュラ型のキッチンレイアウト(LDK)
一方の「オープンキッチン」は、
壁や扉がなくダイニングやリビングとつながった
LDKスタイルの間取りキッチン。
※コンパクトな生活と家事動線でLDKに配置したアイランド型キッチンでの提案
今は主流となったオープンキッチンですが、
メリットもあれば
デメリットもあります。
またクローズドキッチンも同様。
※台所空間を個室化できるように間取りを提案し、I型キッチンを配置、家飲みや自宅での食事が多いため収納の充実化を図る為のパントリーを部屋と連続するように提案
それぞれの暮らしの文化や価値観によって
そのメリットデメリットの意味も
随分異なります。
※LDK空間で一体化しつつ、I型キッチンを配置してキッチンの作業台手元がリビング側から見えないように提案した間取り設計
※LDK空間で一体化しつつ、I型キッチンを配置してキッチンの作業台手元がリビング側から見えないように提案した間取り設計
オープンキッチンでは
料理中でも家族とコミュニケーションが取れる、
配膳などの作業がしやすい
キッチンをインテリアや家具として
捉えることが出来る、
スペース(空間)を兼用する事で
広さを感じることが出来る等の
拡張性があるのですが、
シンクで使う水の音が気になる。
食洗器や換気扇の音が想像以上に大きく気になる、
料理中のにおいがリビングに広がりやすい
リビングからキッチンが見えやすいので
片付けが気になる・・・・etc。
クローズドキッチンでは
リビングやダイニングに油やにおいが広がらない、
壁面が多いため
収納スペースをたっぷり計画する事が出来る等
メリットと感じられる事もある反面
壁に囲まれて圧迫感がある、
夏は熱がこもって暑い、
孤独を感じる・・・・・・。
移動が大変等という感じ方も。
全員が同じ考え方を持つ訳ではありませんし
価値観も家族構成、
生活の基準やライフスタイルも様々。
理想と現実の違いを整理整頓して
暮らしの価値観に応じた
空間スタイルとレイアウトを
出来る限り理屈だけではなくて
イメージとして
共感できるのか出来ないのかを意識して
間取りの中で材料判断しつつ
生活の知恵と知識が
空間でどれくらい働くのか?
というところを試してみる事も重要。
キッチンの内容をどのような作業領域で考えるのか?
居場所として考えるのか?
という事も考えてみると
分かりやすいと思いますよ。
暮らしに充実の価値観を。
やまぐち建築設計室 建築家 山口哲央