ブログ・コラム
2023.07.21
暮らし環境のそばにあるキッチンの存在、使い勝手と過ごしやすさ、機能とイメージの連動をイメージして間取りと暮らしの価値観に寄り添う選択が大切。
- カテゴリ:
- 設計の事・デザインの事
よく考えた住まいは暮しが楽しくなる。
マイホームの計画をする際に
色々と気になる事も有るかと思います。
※ペニンシュラ型キッチンでのLDK空間を提案した間取り内観CG
特に日常的によく過ごすこととなる
リビング周辺での
家事時間等にも大きく関係するキッチンの事。
※対面式I型キッチンでのLDK空間を提案した間取り内観CG
キッチンを選ぶ際には
機能や見た目のイメージ等に思いが行くかも知れませんが
全体像を考えた
使い勝手のポイントや種類についての意識が大切です。
※家電収納をパントリー化して冷蔵庫を含む家電類を隠す収納計画+アイランドキッチンでのLDK空間を提案した間取り内観CG
キッチンは、
日常生活の中で
料理や洗い物などで頻繁に使う場所です。
せっかく家事をするなら、
過ごす時間の有意義さも考えておきたいものです。
そういう意味からも
キッチンは様々な形や種類があるので、
こだわり方も様々です。
好みに関しても様々だと思いますが、
快適にキッチンを使用するためには、
空間全体として
収納やコンセント位置などに注意しなければなりません。
そういう事も考えて
住まい造りにおけるキッチンの種類や
注意すべきポイントについて・・・・・。
キッチンの種類や形にはどんなものがあるのか?
キッチンの種類は大きく分けて、
非対面型キッチンと
対面型キッチンに分類されます。
非対面型キッチンは、
従来の壁に向いているキッチンのことを指します。
一方で対面型キッチンは、
リビングやダイニングに向いているタイプのもので、
大きくは次の種類に分けられます。
〇アイランド型キッチン
アイランドとは日本語で”島”を指し、
その名の通り島のように独立している形のキッチンです。
部屋としてもキッチンとしても
スペースが広くなるので
数人で同時に料理ができたり、
両側通路が空いているので
通りやすかったりと様々なメリットがあります。
〇ペニンシュラ型
これも独立してはいますが、
左右どちらかが壁にくっついている形のキッチンです。
アイランド型に比べると
少しコンパクトなサイズにまとまるようなイメージです。
〇I型・II型
I型は直線一列、
II型は直線二列に並んでいるタイプのキッチンです。
作業スペースを広く取れることが魅力。
キッチン選びにおいて注意すべきポイントは
勿論キッチンの形にこだわることも大切ですが、
使いやすさを意識する上で
その周辺機能ともなる
収納スペースやゴミ箱やコンセントの位置を
考慮することも大切です。
適切な収納スペースの確保キッチンでは、
調理用の皿やお箸、
スプーンなどの食器類、
調理器具などを
たくさん収納することになります。
他にも調味料やキッチン用の家電なども
置く事になるかと思います。
そのため、
必要なものを置くための
十分な収納スペースを確保しておかないと、
キッチンの利便性は大幅に下がってしまいます。
また、パントリーなどの
収納スペースを別に機能的な位置関係で計画すれば、
食料のストック類や水、
その他キッチンで別途使う事となる家電類も
隠すことが出来て
部屋全体の掃除の仕方や空間の見え方が
スッキリシンプルになる事もあります。
ゴミ箱の位置を決める事を後回しにしないこと。
ゴミ箱の位置を
動きやすく邪魔にならない場所に
計画する事が大切。
キッチンにおける人の動き(動線)を遮ってしまったり、
空いたスペースに
適当に置いてしまったりすると、
作業時やゴミが出た場合には
使いにくさが目立ってしまうので、
実際に使う時のことを意識して設置するべきです。
それはコンセントの位置も同じことです。
コンセントの位置は、
冷蔵庫や電子レンジなどの
家電を置く位置を左右します。
事前にキッチン周辺で使用する事となる
家電を置く場所を計画して
コンセント位置を決めることで、
後から置き場所に
手をこまねくことも少なくなります。
間取りの工夫と両立させながら
キッチン本体とキッチン周辺の連動する内容を
ある程度過ごし方もイメージして
意識する事が大切。
暮らしの事を丁寧に考えながら
過ごす意味を整理整頓する時間は大切に。
やまぐち建築設計室 建築家 山口哲央