ブログ・コラム
2023.08.25
玄関や玄関ホールに寛ぐ場所の付加価値が存在する暮らし、過ごし方のシーンを家のどのような場所に設計するべきかをその都度デザインに盛り込んでいます。
- カテゴリ:
- 暮らしの事
質の良い設計とデザインで
人生の潤いを生み出す暮らしの空間を丁寧に・・・・・。
※玄関に一枚板の造作ベンチを配置した設計デザイン事例
玄関やその周辺にベンチや応接セットのある暮らし。
場所の持つ意味を整理していくなかで
玄関にベンチがあると良いと思える暮らしのカタチも存在します。
便利なだけでなくて
暮らしや空間・・・居心地に作用する椅子やベンチ
腰を掛けるシーンのある暮らし。
※約12帖の玄関ホールに応接を兼ねてテーブルセット・椅子を配置した設計デザイン事例・テーブルセットは既製品
玄関ベンチや玄関ホールに
椅子や応接セットを取り入れている
おしゃれな家を
雑誌などで見たことがある方もおられるかもしれません。
ただ単純に「オシャレ」ではなくて
それがいかに暮らしや時間に対して作用するのか?
ベンチや椅子がある事で生まれる効能を
暮らしや空間と連動して考えることが大事。
玄関は「家の顔」とも言えますので、
どんな玄関ベンチを選ぶか?
というのは非常に重要になってきます。
そんな玄関ベンチや椅子について・・・・・。
メリット
ベンチに座って靴を履けるのが最大の魅力。
特にブーツや靴紐のある靴をはく時には便利。
ベンチに収納をプラスすると
使いやすさも向上します。
玄関や玄関ホールが部屋のようになります。
風景を眺めたり、
部屋の延長として使う場の一面を持つことが出来ます。
デメリット
玄関にある程度の広さが必要。
角が尖っていたりすると
小さい子供が怪我をしたりするので配慮が必要。
玄関にベンチを置く方法としましては、
造作でベンチを作る
(ベンチの高さ・素材まで自由に。収納も兼ねて作ると他にはない玄関に)
既製品のベンチを置く
(設置後でも自由に動かしてレイアウトを変えることができます。玄関だけでなく別の場所で使うこともできます。)
造作の場合は好みにつくる事が出来ますし、
置型のベンチ・椅子の場合は
手軽に動かせるというのが大きな特徴です。
どんな玄関ベンチ・椅子を設置するのかで
玄関の雰囲気はグッと変わりますし
使い方も変化します。
ぜひ間取りと連動して
その場所にどのような価値が生まれて
多様化していくのか?
というところを含んで
玄関ベンチ・椅子を検討してみてください。
暮らしの場を
どのような意図で考えるべきか?
単純に用途や部屋を当てはめていき
余った無駄な空間というわけではなく、
豊かさの度合いが上がる
余白を内包した住宅。
そんな住宅を考える事で
家はもっと「自由を持つ空間」に
良い意味で変化すると思いますよ。
場所を決めつけない
フレキシブルな空間の存在価値は
暮らしを豊かにする「ゆとり」に。
やまぐち建築設計室 建築家 山口哲央