ブログ・コラム
2023.09.27
寛ぐ空間に収納計画の重要性とデザインの趣、いつも過ごす空間だからこそ過ごしやすい環境を生み出すための収納計画。
- カテゴリ:
- 設計の事・デザインの事
質の良い設計とデザインで
人生の潤いを生み出す暮らしの空間を丁寧に。
※LDK空間のくぼみに設けたセカンドダイニングスペースにカウンターを兼ねた収納スペース
注文住宅だからこそ出来る
収納計画も色々と存在しています。
リビング収納もその一つ。
リビングに収納をつくるメリットや
ポイントを押さえておけば、
後から後悔せずにすみます。
注文住宅だからこそ、
リビング収納も
しっかりとこだわることで
暮らしの雰囲気も
毎日のくらしの時間も
上質に変化します・・・・・。
リビングに収納を作るメリット
いつも綺麗なリビングを
維持する事が比較的簡単になります。
リビング収納を
家族の生活習慣にあわせて
計画的にデザインする事で、
いつもすっきりと片付いた状態が
保ちやすくなります。
※LDK・壁掛けテレビ背面の壁裏には大容量の収納空間をデザイン(写真左奥の開口部以降は収納)
※LDK・壁掛けテレビ背面の壁裏には大容量の収納空間をデザイン(写真左奥の開口部以降は収納)
リビングは家族が寛ぐ空間である事が多く
いつも居る空間が
どんな状態だと心地よく感じるのか?
重要だと思いますよ。
人がいるという事は
その分「つかうもの」も多く
実は散らかりやすいものです。
そういった環境ですが
片付けしやすい収納が付属する事で
散らかりにくい空間にもなりますから。
また応接を兼ねるリビングの場合は
急な来客があっても
気持ちよく招くことが出来る環境にもなります。
そしてインテリアになる引き出しや扉を省いた
オープンタイプの収納を採用すれば、
見せる収納として
インテリアを飾ると
オシャレな空間にもなりますし
モノの定位置が見えるので
家族全員が片付けしやすくなるのも
ある意味メリットにもなります。
そして大事なのは
今住んでいる家の収納量と比較する事。
新築やリフォーム(リノベーション)で
住まいを新しくする場合は
現在住んでいる収納の「やりくり」を
キチンと見直しておくことが大切。
変化はあると思いますが
先ずは現状で
家の収納量から
どのくらいのスペースが必要か
検討することでイメージがしやすくなります。
ライフステージの変化も考慮しつつ
考える事がポイントになります。
そして、
どこに何を収納するか決めておく事。
リビングでよく使うものを
書き出して表にすることもお勧めしています。
そして間取り図面に
家財や荷物を書き込み、
家族の生活動線を考えて配置すると
整理しやすくなります。
収納したいモノを決めておくことで
収まりがよくなるよう
設計プランに追加できるので、
参考までに・・・・・。
※建材設備メーカーPanasonic・壁面システム収納キュビオス(TVボード兼用)
壁面での収納もリビング(LDK)を広くする工夫のひとつ。
造り付けの壁面収納や
システム収納だと
天井近くまでの高さを使うことが出来るので、
平面的な面積が少なくても
収納力が高くなります。
※LDK・リビングアクセス階段と吹き抜けを融合したエリアに小上がり+引き出し収納
そして状況にもよりますが、
小上がり収納を設ける事もポイントです。
※LDK・リビングアクセス階段と吹き抜けを融合したエリアに小上がり+引き出し収納
※LDK・リビングアクセス階段と吹き抜けを融合したエリアに小上がり+引き出し収納
リビングに畳コーナーや
段差のある小上がりを設置する場合、
小上がりにすることで
下の部分を引き出し収納として
使うことが出来るようになります。
収納を増やして
空間に変化を生み出すこともあるので
過ごし方にも遊びが生まれます。
ベンチを活用した収納腰掛けも
そういった意味では
収納の奥行きを増やすことが出来ます。
スペースとしてつくった
造作ベンチに収納をプラスして
散らかりやすい子供のおもちゃや
室内ペットグッズなどの収納に
便利な場所となります。
収納の充実によって
綺麗を保つことで
気持よく過ごす住まいと空間に。
やまぐち建築設計室 建築家 山口哲央