ブログ・コラム
2023.10.25
家を建てる価値観の基準は色々あると思いますが、暮らしの雰囲気をどのようにイメージして空間を愉しむのか?という観点からの間取りと環境の提案。
- カテゴリ:
- 間取り・動線・家事・プラン
注文住宅で光や風を
最大限に取り入れるための間取りの工夫。
※風景を眺める心地良さ・ロケーションにも趣を置きテラス窓を天井まで計した事例
住み良い居住空間を計画する定義は
皆さん異なると思います。
気密性や断熱性能が第一というケースも
あるでしょうし
あたたかみのある空間という意味での
住みやすさもあるでしょうし
逆にコンクリートで固められた
スクエアな空間が好きという方も
色々な価値基準を
持っていると思います。
甘いもの好き、辛いもの好きと同じように
洋服の好みのように
色々な価値の持ち方、
基準がある中で、
皆さんの暮らしは存在しています。
故に、建築にも
家にも様々な価値基準が存在しています。
人の数だけ、家族の数だけ
様々な違いがあり
答えは一つではありません。
土地の場所や広さや形状によっても
色々な風景の差も生まれますから。
なので、僕がここで書く事も
そうだよねと、
肯定的に思う人もいれば
否定的な方もいらっしゃると思います。
人が住む家として考えた時に
やっぱり深呼吸して気持ちが良い環境は
大切だなと思っているんです。
そういう意味で、
家という暮らす場所、
住まいを計画するには、
光や風の要素を
最大限に取り入れた間取りを
実現するのが効果的だと考えています。
採光・風通しの
メリットそしてデメリット。
住宅のリビングなどを
採光や風通しの良い間取りにすることは
一見メリットしかないように
思うかもしれませんが、
工事の期間やコスト面などの
デメリットが発生する一面もあります。
採光・風通しの良い間取りの
メリットとしては
快適な居住空間の実現に
良好な採光と風通しは、
室内の空間を明るく開放的にして、
新鮮な空気を取り込みやすくなります。
比較的明るくて
風通しの良い室内は
心地よさを生み、
庭がある事で
自然を感じつつ
和みやすい空間を
生み出せると考えています。
照明や冷房費用の省エネ。
自然光を最大限に利用した
良好な採光によって、
昼間の照明使用を減らせます。
環境を考えた方角に
窓を設けて、
日当たりを確保したり
逆に日陰を有効に活用したり・・・・・。
風通しを考慮した間取りでは
自然な風の流れを利用して
室内を心地よく感じる事も出来て、
居心地の良さを生み出します。
採光・風通しの良い間取りの
デメリットも勿論存在していて
設計が複雑化するという事。
採光と風通しを考慮した設計は、
一般的な間取りに比べて
複雑になるケースがあります。
それは建築費用の増加に
つながる事もあります。
照明や空調費の削減効果によって
長期的には省エネに
繋がる可能性はありますが、
建築の際には
少し高いコストとなる可能性は
考慮しておくべきかと思います。
良い面も悪い面も含めて
総合的に自分たちの暮らしには
どのような空間がよいのか?
住まい造りには
生活の基準を考えるという
大切な役割があります。
意図する暮らしの原点を
思い描く時間は大切にしてください。
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やまぐち建築設計室
建築家 山口哲央
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