ブログ・コラム
2023.10.28
家を新築したりリフォームしたり家造りの際、事前に色々と行う打ち合わせの密度と意味、暮らしを見直しつつ希望や理想の生まれる意味を考えながら暮らしに紐づくようにヒアリングの大切さ。
- カテゴリ:
- 設計の事・デザインの事
家を新築(家を建てる)したり
リフォームする際には
必ず打ち合わせがある訳ですが
その打ち合わせにはいろいろな
時間軸があると思います。
※家造りの為のヒアリングに欠かせないオリジナルのアンケートシート
※ヒアリングを重ねてからの間取りと共に内観や外観のCGも盛り込みイメージを提案する時間も大切な打ち合わせ
※家具店にて実物を事前にご案内してイメージの深みを提案(モンキーポッドの一枚板リビングテーブル)
例えばですが、
打ち合わせは簡単に済ませたいと思う人。
時間をあまり使いたくないと思う人。
逆にじっくり考えて
納得できる打ち合わせをしたいと考えている人。
イメージは決まっているから
それをカタチにしたいよ思っている人。
休みが少ないから
打ち合わせは5回程度で・・・・・etc。
打ち合わせ時間や
打ち合わせの内容にも
色々な理由や価値観があると思います。
知る事で、
きちんと「正確な情報」を理解していると
出来る事が変わってくるように
家と自分たちの暮らしについて
事実・リアルをどれだけ事前に
知ることができるのか?
僕はそういうところを
出来る限り事前にイメージしていただけるような
家造りの時間を提案と
打ち合わせに用いています。
家づくりのはじまりは
ヒアリングという時間からスタートしていきます。
土地探しからの住まい手さんも、
土地が決まっている住まい手さんも、
マンションなどのリノベーション
リフォームの住まい手さんも、
皆ヒアリングを重ねて要望の本質を掴み、
だんだんと間取りと住まい手像が
一体化していくイメージで
プランニングの作業へと進んでいきます。
この要望の本質を掴むのは本当に重要で、
自分のヒアリングがどれだけ大切なのかを
毎回考えています。
ここできちんと奥深い部分まで
聞き込めると、
より深い部分で
住まい手さんの暮らしと家が
フィットしていくのも事実です。
中には本当に有難い事に、
用意周到に資料を準備いただき、
要望をすでにまとめて
打ち合わせに臨んで頂く方もいらっしゃるのですが、
可能であれば、
ひとつひとつヒアリングさせてもらっていいですか?
とお願いしています。
実際は要望ひとつひとつを紐解いて、
どのような経緯で
その要望が挙げられているか、
別の解答法ではダメなのか、
などを確認していくのですが、
この作業がとても手間も掛かりますが
その反面とても大切だったりします。
本当におこがましくも
この状況を自分はよく
診察等に例えるのですが、
〇〇が欲しいという確定してしまった要望は、
患者が医者に「風邪薬をください」と
伝えている事に
近いのではないかと思っています。
実際よく診断してみたら
〇〇の原因は風邪ではなく別に原因があった、
という事もきっとあり得るはずで、
自分は住まい手さんと
時間と密度、
体感と枠の外を使って話し合いをする中で、
好みや考え方、
価値観や普段の過ごし方、
趣味、仕事、将来設計など
ありとあらゆる気になる事を徐々に把握して
住宅と暮らしという「かたち」にまとめあげていく訳です。
車の運転に関しての「得意不得意」や
掃除や片付けの「得意不得意」、
料理の「得意不得意」にも個人差がありますよね。
それによって「事実」をどのように判断すべきか?
駐車スペースの考え方や
家の間取りや構成にも
随分と差が生まれますから。
実際にヒアリング中は、
家と関係ない事も質問していますし、
世間話をする事もありますが、
なんとなくそうやって話をした
全ての枠組みで
家自体の方向性が見えるときも多々あります。
家のヒアリングをしているようで
無駄話をしているように
見えるかもしれませんが、
これも家づくりの重要な要素の1つです。
話が長くてとりとめないな、
と思う事もあると思いますが
お付き合いください。
きっと家という形の意味が
本質から生まれると思います。
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やまぐち建築設計室 建築家 山口哲央
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