ブログ・コラム
2023.11.03
間取りや暮らしの工夫考え方として子ども部屋はどう決めるべきか?成長の過程や将来的な事もある程度考えて可変性に余白のある設計を施すように提案とデザインのカタチ。
- カテゴリ:
- 間取り・動線・家事・プラン
子ども部屋はどう決めるべきか?
※LDKとつながる子供部屋(遊び部屋+勉強部屋+クローゼット)
注文住宅で
失敗しないための
考え方やコツについて
イメージしておくべき事は数多くありますが
間取りや暮らし方にも関連する
子供部屋の事・・・・・。
※自然素材で構成した子供部屋+姉弟2人部屋はリビングに繋がる間取り
※自然素材で構成した子供部屋+姉弟2人部屋はリビングに繋がる間取り
ライフプランとしてもそうですが
家族の暮らしについて。
将来的に子どもの計画をしている
今はまだ一人っ子だけど・・・・。
といったご家族では、
子ども部屋をつくるべきか、
またどのような間取りにすればよいかと
悩まれる方も
少なくありません。
※自然素材で構成した子供部屋+姉弟2人部屋はリビングに繋がる間取り子供が巣立った後はLDK+αの空間に
子育ての考え方や
子どもの人数、
将来巣立ったあとの暮らしなど、
考えることがたくさんあるため、
ご家族でよく話し合って
後悔のない家づくりを
したいところだと思います。
注文住宅を計画する際、
家を建てるときの
子ども部屋の計画性について。
そもそも子ども部屋は
必要なのかどうか?
これから子どもを予定している方や、
すでに子育て中のご家庭でも
子ども部屋は本当に必要なのか?
と住まいのご相談をいただいた際に
悩まれる方も増えています。
最近では「リビング学習」が
ある程度まで浸透しつつあり、
あえて子ども部屋をつくらない
というケースもあります。
会社の事務室や執務室等での
フリーアドレスのようなイメージです。
※LDK・リビング階段の下部にワークコーナーをデザイン・セカンドの勉強コーナーにもなる間取りデザイン提案
リビングの一角に
学習スペースを設けることで、
子どもの勉強を見守りながら
家事ができるほか、
自然と親子の時間がつくれる
メリットがあります。
※LDK・リビング階段の下部にワークコーナーをデザイン・セカンドの勉強コーナーにもなる間取りデザイン提案
雑音のある「ノイズ」の中でも
集中したりリラックスしたりするという
環境にも
メリットが生まれたりします。
※間取りにフリールームを用意・可変性を持たせて間取り変更も容易に可能なプラン提案
ランドセルや教科書などの
学校用品を置く場所が
必要になるほか、
子どもの自立心を育むために
一人で寝る習慣をつけたい。
思春期になると
一人の居場所を確保してあげたい
とお考えの
ご家庭もあるかと思います。
勿論それは成長の過程で
必要な事です。
子どもが小さいうちは
個室が必要でなくても、
いずれ成長する段階で
個室が必要になるので、
子どものために使える部屋を
確保しておくことも一つの方法です。
そういった意味で
子ども部屋をつくるときのコツについて。
子ども部屋をつくる際は、
間取りや広さだけでなく、
子どもの成長を見据えて
設備や空間づくりまで
考慮することが大切です。
子どもの人数と
兄弟姉妹構成を考慮する。
子どもの人数や兄弟姉妹等
それぞれ状況が異なる構成によって、
必要な部屋の数や
間取りは変わってきます。
一人っ子の場合には、
比較的子ども部屋の数や
レイアウトを決めやすいケースもありますが、
将来的に子どもが増える
可能性がある場合や、
2人や3人、性別の違いは、
子どもが大きくなったときのことを考える
必要があります。
子どもが増える可能性や
2人・3人等の場合の
レイアウト。
小さい頃はそれぞれ
で遊具や収納スペースを
共有して過ごせるように、
少し広めの子ども部屋をつくる。
または子どもが増えるかどうか
未定の場合には、
将来間仕切り壁を設けたり、
可動式の間仕切りで
セパレート、
又は家具収納などを活用して
分割できる空間構成を考えておく。
フリーな大空間を用意して
ライフスタイルの変化に応じて
部屋を使い分けしたり
その都度可変可能な
間取りデザインを施しておく。
そして比較的大掛かりな工事を
しなくても済むように、
照明・コンセント・収納
窓、ドアなどの位置を考える。
小さい頃は同じ部屋で過ごしていても、
子どもたちが思春期を迎える頃には
一人部屋が欲しいとなる状況下で
可変性がある住まいは
対応力が格段に違います。
部屋を分けて使用できるように
レイアウトを
考慮しておくことが重要です。
家族と顔を合わせる
動線をつくる。
玄関から子供部屋に
向かうまでの動線を
考慮することも大切です。
子どもが大きくなると、
部屋で集中して勉強をしたり、
一人の時間を過ごしたいと
考えたりすることも
増えてきます。
皆さんもそうだったのでは?。
玄関から子ども部屋に
向かうまでに
リビングを経由するような
間取りにすると、
家族が顔を合わせる機会が増えて
誘発する間取りとして
「いってきます」
「おかえりなさい」といった
自然なコミュニケーションも
生まれやすくなります。
家族とのコミュニケーションが
生まれる子ども部屋までの
動線づくり。
子ども部屋にいくまでに
リビングとつながった階段を
経由するようにする
LDKのどこかに計画する間取り。
吹き抜けを設置して、
リビングから子どもの帰宅が分かるように
汎用的につかえる
設備や家具を備える事も重要。
中学や高校へと
子どもが成長したときのことを考えて、
勉強のためのデスクや
収納スペースなどを
備えておくことが欠かせません。
子ども向けの
学習机を設置する方法がありますが、
大きくなると使わなくなるケースも
少なくありません。
高校生や大学生、
社会人になっても使いやすいように、
部屋のインテリアに合うデスクを置いたり、
造作のカウンターをつくったりするように
環境を良くすることが
家族のコミュニケーションや
家での過ごし方にも影響します。
ストレスのたまる家と
そうではない家ではまるで違いますよね、
過ごしている時の気分が。
また、子どもが
実家から巣立ったときに
夫婦が個室として活用できるように、
シンプルなデザインや
色使いが可能になるように
にしておくことも工夫のひとつです。
設備や家具を考えるときのコツ。
インテリアに馴染む
デスクや造作カウンターを取り入れる。
幅広い用途に使える
収納スペースを設ける。
壁紙や家具などはシンプルなデザインにする。
共有スペースを設けて
子ども部屋の広さを調整する。
子ども部屋の広さは
4.5帖~6帖前後が一般的とされています。
子どもが増える可能性がある、
または兄弟・姉妹・兄妹・姉弟がいる場合には、
収納や勉強スペースが
備わった個室を
一人ひとりに用意することが
難しいケースもあります。
そのような場合には、
このblogの最初にも書いたように
勉強スペースや
収納スペースを
家族で共有できるように設計して、
子ども部屋の広さを
最小限に抑えることも一つの方法です。
2階のホール部分に
2~3人で使用できる
造作のカウンターを設けると、
複数で並んで勉強をしたり、
場合によっては
親がテレワークに使用したり
書斎コーナーや家事コーナーとして
柔軟な活用ができます。
また、
子ども部屋に
クローゼットを設けるスペースを
十分に確保できない場合には、
家族みんなで使える
ファミリークローゼットを
設置することも有効です。
※着替えはそれぞれの個室にて
未確定要素が多い
子ども部屋の計画。
子どもが成長するなかで、
子どもの予定や成長段階、
その先のことを踏まえて、
使いやすい間取りや
レイアウトを考慮できるように
考えておくことが大切です。
ご家族が長く快適に住み続けられる
家をつくるために、
将来のライフプランや
過ごし方などを
じっくりとヒアリングすることを
大切にしています。
子ども部屋をはじめ、
ライフステージの変化にも
柔軟に対応できるような
間取りやデザインの提案を大切に。
まずはご家族の生活像や
将来設計、暮らしについて
聞かせください。
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様々な変化を生み出します。
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やまぐち建築設計室 建築家 山口哲央