ブログ・コラム
2023.11.05
ソファーサイズと住まいの間取りと人の移動する距離感のデザイン、間取りの工夫と共に家具のレイアウトとサイズの提案選択で暮らしの環境も随分変わります。
- カテゴリ:
- インテリア デザイン 家具
例えばですが
3人掛けのソファのサイズは
幅何センチが適切なのか?
※MOLTENI&C大阪ショールーム・LDK空間展示
ソファのサイズを知る事で
間取りも生活の環境も
上質に仕上げることが出来ます。
勿論、家具の揃え直しや
室内でのレイアウト替えによる
模様替えでも。
どちらかといえば
リビングの主役となるソファ。
価格面の比較や検討はもちろんですが、
サイズやデザインなど
決めるべきポイントが多い家具。
何から決めれば良いかわからない、
実際に「家具店」や「ショールーム」での
ご相談や新築・リフォーム前に
YAMADA×IDC大塚家具や
トーヨーキッチンスタイルショールーム
モルテーニやアルフレックス等の
ショールームにご案にすることも多いので
ホームページお問い合わせや
InstagramのDMにて
ご相談をいただく事もあります。
※YAMADA×IDC大塚家具大阪南港ショールームにて住まい手さんをご案内・提案
実際にそういった
家具の悩みやインテリアの悩みは
多いものです。
色々な回答もさせていただいたり
実際にショールーム案内を
させていただいたりしますが、
大切なのは
自身のライフスタイルを考え、
ソファの役割を
イメージしてみる事。
※YAMADA×IDC大塚家具大阪南港ショールームにてカジュアルな雰囲気提案の空間展示
そうすることで
ある程度は
自分にとって必要となるソファが
見えてくるはずです。
そうしたご質問や
お問い合わせも多いので
今回は、そんなソファにおける
サイズから考える
選び方について
フォーカスしたいと思います。
※YAMADA×IDC大塚家具大阪南港ショールームにて・アームレスソファの空間展示
※YAMADA×IDC大塚家具大阪南港ショールームにて・ソファのリビング空間展示
※YAMADA×IDC大塚家具大阪南港ショールームにて・ソファのリビング空間展示
※YAMADA×IDC大塚家具大阪南港ショールームにて・ソファのリビング空間展示
※YAMADA×IDB大塚家具大阪南港ショールームにて
電動リクライニングソファの場合は配線やコンセント関係をチックします
※ソファのイメージCGとサイズ表記
サイズ感の打ち合わせ+住宅間取りへの変換+電動同部分の検討
何人用なのか?
で異なるソファのサイズの基準。
ソファには「〇人掛け」
あるいは「〇P」という
「何名用を想定しているか」
という基準が存在します。
おおよそ4人掛けくらいまでが
その表記で
見ることのできるものであり、
そのなかでも多いのは
1人掛け~3人掛けのものです。
それに3.5人掛けも
加える場合もあります。
そもそも1人掛け(1P)、
2人掛け(2P)、
3人掛け(3P)というのは
どのくらいのサイズになるのか?。
一般的なソファにおける、
座る人数別のサイズは
下記の通りです。
1P(1人掛けソファ):60センチ~90センチ
2P(2人掛けソファ):140センチ~170センチ
3P(3人掛けソファ):170センチ~200センチ
基本的にこれらはいわゆる「総幅」です。
アーム付きのものであれば
アーム部を含めた
端から端の外寸となります。
メーカーやブランド
国内製品、海外製品によって、
座面の大きさも
異なりますので、
一概に「3人掛けは幅〇センチだ」
とは言い切れません。
また、
アームの形状や幅によっても
その想定は変わっていきます。
リビングにおける
ソファの適正サイズを決めるには、
部屋のサイズと共に
それぞれのライフスタイルを
しっかり把握することが
重要です。
例えば、
夫婦で同じ空間にいても、
先のblogでも気書いた
それぞれが持つ「パーソナルエリア」によって
距離感が異なります。
そして、
それぞれの時間を
ゆっくり過ごしたいのであれば
1人掛けを複数置くのがベターです。
のんびり寝転がってリラックスしたい、
家族団欒の時間を
過ごしたいのであれば
幅の長い3人掛けを選ぶ
という事も良いかと思います。
生活スタイルや
求めるものによって
選ぶポイントは様々です。
あるいは
住まいの間取りの関係で
設置できるサイズが
限られている場合もあります。
部屋の広さや用途(使い方)
レイアウトの差によっても
部屋の余白の感じ方が変わります。
こうした要素を加味しながら、
サイズを決めるポイントがあります。
ソファ周囲の
回遊動線(移動可能な広さ)考慮する。
一般的に人が移動し
回遊する為のスペースとして
動線幅はおおよそ60センチ程度、
荷物を持って行き来することがあるのであれば
80センチ~90センチ、
人と人がすれ違うことが
多いのであれば110センチ前後は
必要になります。
※平均的な広さです。
こうしたソファ周囲の
回遊動線を考慮したサイズ選びを行わないと、
単純にソファサイズだけを意識して
部屋に入る入らないだけを考えると
圧迫感を感じたり、
そもそもソファ周辺の
回遊そのものが
しにくくなってしまい
毎日が不便なものとなります。
体像を意識しないと
内装扉の開閉方向によっては
扉(ドア)が開けられない事も
ありますから。
例えばテーブルとソファは
60センチ離れていれば回遊は可能ですが、
その距離が近く見え、
やはり圧迫感を感じる場合もあります。
ソファの総幅と
設置する空間の総幅、
そしてどの向きに
レイアウトするのかを見極め、
そこから計算することで
ある程度理想的なサイズと余白を
導くことができます。
これはリビングで
メジャー(スケール)や
原寸大の型紙を当てながらでもできますし、
間取り図(平面図)から計算して
壁の厚みとドアの開閉
窓の位置関係等と「家電」のレイアウトを
総合的にみて導き出すことも可能ですが、
やはり間取りの計画や
平面の設計前に
家具をイメージしておくことが
選択肢を広げる意味でも
良いかと思います。
次に想定される使用する人数は
どのくらいか?
住まいというのは
基本的には家族が過ごすものですが、
ゲストが訪れる
場所でもあります。
※トーヨーキッチンスタイル大阪ショールーム家具展示
ペアソファ(ラブソファ)を互いに斜めにレイアウトするプラン
さきの例でも挙げていますが、
夫婦やパートナー同士だけで
ゆったり過ごすのであれば
1人掛けを2台、
寝転がったり、
家族団欒で過ごすのであれば
3人掛け以上のサイズが理想的です。
※YAMADA×IDC大塚家具大阪南港ショールームにて
ソファのリビング空間展示・様々なサイズとデザインをアレンジしてリビングにレイアウトするプランも
そのうえで何人家族か、
あるいはゲストの来訪は多く、
ソファでもてなすことが多いのか?
といった要素が加わります。
5人家族だから
3人掛けでは足りない
といったケースもあるかと思います。
たしかに全員が一斉に
着座するならその通りです。
ですが、
5人家族全員が
一斉にソファに座る機会は
状況によりますが
そんなに多くない事がほとんどだったります。
ダイニングスペースでの
居心地も考慮したり
それぞれのパーソナルエリアや
個人の過ごし方エリアがあれば
LDK・リビングダイニングキッチンという
同じスペースに
ダイニングテーブルも
ソファも良い選択で
置くことにより
それらは解消できます。
スペースの使い方を
どのようにレイアウトするのか?
という事が暮らし方には重要ということです。
家族全員の人数ではなく、
同時に使用する機会が多い人数を
基準に選ぶと
無駄に大きなサイズを
選ぶことは少なくなります。
どこで長く過ごすことが多いのか?
サイズ選びで
重要なポイントです。
これはダイニングセットを
選ぶ際にも
共通して言えることですが
普段の生活の中心がどこにあるか?
という点は
家の間取りでもそうですが
家具の大きさや
配置を決めるのには重要なポイント。
テーブルとソファ、
どちらも大きいものを
置くことができれば理想かも知れませんが、
住まいの大きさにも
暮らしのバランスがあります。
なので、ダイニングスペースと
リビングスペースの
どちらで長い時間を過ごすのか、
ということをプランしつつ、
そのどちらかを大きく(広く)とる事を
お勧めします。
毎日の暮らしの中心が
ダイニングスペースというケースも
あると思います。
その場合は
大きめのダイニングテーブルと
座り心地の良いダイニングチェアを用意し、
広くゆったりとしたスペースで
食事はもちろん、
個々の作業や趣味の時間を
過ごすことも良いですよね。
あるいはダイニングスペースは
あくまで食事をする場所で
他の時間はリビングスペースで過ごすという
スタイルも当然ながらあります。
その場合は
リビングスペースそのものを広めに、
ソファを大きめのものにして
ゆったり過ごすようなプランに。
このように
どちらのスペースを優先するかで
どのように家具をレイアウトするべきなのかで
家具選びにおける
サイズ設定は決まります。
アームレスタイプが今支持を集める理由は
ダイニングスペースを広めにとり
ダイニングテーブルを大きめのものにして、
そこで主に過ごすスタイルが
増えていることは先に書きました。
とはいえ、
ソファで寝転がったり、
ゆっくりするのも至福な時間です。
そのような暮らし方には
アームレスタイプも選択肢になります。
このタイプの3人掛けの総幅は
170センチと3人掛けのボリュームながら
全体にコンパクトです。
アームが無いことにより
ソファで寝転がった際にも
足を遮るものが無く、
横からも座ることができます。
また詰めて座ることで
3人以上の着座も可能です。
※パーソナルエリアについて考慮が必要
アームが無いことで
家具の重心が低くなるので
圧迫感も少なく、
すっきりとした印象になる
というのも魅力です。
一般的には
リビングに必須ともいえるソファは、
空間やライフスタイルに合わせて
選ぶのがベストです。
自宅にはどんなソファが似合いそうか?。
どこを重視すべきか等
それぞれの暮らしに
最適解となるソファの存在は
暮らしをよりよくする
インテリアであり
生活に対する
良い意味での「ギア」となります。
暮らしを愉しむ空間に
何が大切なのかを
丁寧に考えてみませんか?
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建築家 山口哲央
奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
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