ブログ・コラム
2023.11.12
インテリアの要素と暮らしの要素、家具の選定で「ラウンドテーブル」を選択する事での空間と過ごし方の魅力とデザイン。
- カテゴリ:
- インテリア デザイン 家具
ラウンドテーブルの魅力。
※トーヨーキッチンスタイル大阪ショールームにて(ダイニングテーブル)
角のないフォルムと、
円形の形状が優しく
柔らかい雰囲気を演出してくれる
ラウンドテーブル。
※YAMADA×IDC大塚家具大阪南港ショールームにて(ダイニングテーブル)
カフェのような
おしゃれな寛ぎ空間が叶う
インテリア性の高さ。
そういった魅力から
テーブルの新規購入の際に
検討する人も多いのが
ラウンドテーブル。
※ポルトローナフラウ・Poltrona Frau大阪ショールームにて(リビングテーブル&ダイニングテーブル)
僕も住まい手さんの
空間要素と暮らしを考えた際に
お勧めするケースもあります。
ショールームで見ると
素敵だけど、
実際自宅に置くには
どのようなサイズを置けばよいのか?
という声も「お問い合わせ」から
ご質問をいただく事もあります。
サイズ、
つまりテーブルの
適切な大きさは
部屋の広さはもちろん、
使用人数や用途によっても
変わってきます。
ラウンドテーブルの
適切なサイズとは
どれくらいなのかという事。
スタンダードともいえる
長方形のダイニングテーブルの良さは
一人当たりが使用できる面積が
大きくなり、
且つ日本で多い
長方形ベースの間取りに
配置しやすいという点が
挙げられます。
対してラウンドテーブルの魅力は、
さきにお話しした点や、
どうしても角や
直線が多くなる部屋
窓やドアなどの建具に対して
曲線がアクセントになり
目を惹くことです。
また角のないデザインは
優しく柔らかな空間を
演出してくれます。
そして、その形状から
空間に対する余白が増えて
広さを感じる空間となりやすい
というメリットの存在も・・・・・。
そして正方形や
長方形のテーブルに対して
動線が丸みを帯びることで
移動しやすくなる事も。
使い方として
色々なメリットもあるのですが
ラウンドテーブルの
最大の魅力は
コミュニケーションの
取りやすさです。
例えば4人で座る場合。
長方形テーブルの場合は
向い合って座る人とは
視線が通いますが、
隣の人とは
同じ方向を向いている為
視線が通い辛くなります。
一方ラウンドテーブルは
四方に人が座ることで、
全員の目線が
自然と中央に集まります。
そのことで
会話が弾みやすくなります。
隣り合っている人も同様です。
基本的に
斜め45度の関係性となる事は、
互いが圧迫感を
一番感じにくい位置関係と
言われます。
これはカウンセリングなどでも
取り入れられる手法です。
ラウンドテーブルであれば
この位置関係を
自然に獲得することが出来ます。
小さなお子さんや
介護の必要な人に
何かする際にも楽です。
ラウンドテーブルは
インテリア性もさることながら、
コミュニケーションを
円滑にしてくれるもの
という事です。
レイアウトにも関係する
テーブルサイズの基本的な考え方。
一人分の食事に必要なスペースは
幅600㎜×奥行400㎜と
言われています。
長方形の場合は
縦横方向に
一人分の食事スペースが
取れていれば
十分なサイズと言えます。
例えば4人で使用したい場合は
横幅1200㎜×奥行800㎜あれば、
4人分の食事スペースを
確保するのに
最低限のサイズだということが
わかります。
※実際は上記に+αの余裕がある方がベターです
では、
ラウンドテーブルでは
どのようにサイズ選定を
行えばよいのか?。
ラウンドテーブルの場合は、
テーブル天板面の
面積で考えると
適切なサイズが割り出せます。
一人に必要な食事スペースは
600×400=2400ミリ平方メートルです。
これを最低限の基準として
考えた場合、
2人暮らしであれば
4800ミリ平方メートルが
最低限必要となります。
例えば直径800mmの
ラウンドテーブルの面積は
半径×半径×3.14=5024ミリ平方メートル。
であれば、
2人で使う最低限のサイズは
直径800mmあれば良い
ということがわかります。
ただし、
これも適度な+αがあった方が
互いの距離感を
上手くとる意味でもベターです。
最低限のサイズに+100mm
余裕を持つことが出来れば
より心地よく
過ごすことができます。
参考程度ですが
使用人数ごとに必要なサイズは
下記が目安です。
2人暮らしの方に適切なサイズ
直径800~900mm
3 ~4人暮らしの方に適切なサイズ
直径1000~1200mm
5人~6人暮らしの方に必要なサイズ
直径1200~1400mm
もちろん2人暮らしでも
ゆったり使いたい場合は
1000~1100mmを使っても
良いと思います。
それを含めて次に大事なのは
周囲との距離感です。
テーブルの大きさは
「部屋の広さ」でも考える事。
使用人数に適切なサイズの
テーブルを置いたとしても、
それが大きすぎると
周囲の回遊がし難かったり、
椅子の出し引きが
難しくなります。
まず、
人ひとりが無理なく
通ることのできる幅は
およそ600mm。
また、
2人がすれ違う、
もしくはテーブルの先に
ソファなどがあって
それと近すぎない距離感
となるのが1000mm程度からになります。
椅子の出し引きについても
アーム無しのものなら
600mmあれば
出入り自体は可能です。
しかし、
アーム付きのものを使う
(=椅子を引く面積が大きくなる)
のであれば800~900mm程度
あるのが理想的。
これだけあれば
着座時にも他の人も
その後ろを回遊することが
可能になります。
全体の部屋の広さや
使用できるスペースから
これらの数字を活かした
引き算を行って出た数値が、
部屋に対しての
適切なラウンドテーブルの
大きさとなります。
面積から割り出す大きさと
部屋の大きさから
割り出す大きさ。
この2つがうまくマッチングすれば
毎日にぴったりの
テーブルになるというわけです。
自分たちの暮らしに対して
丁度良いサイズを決めつつ、
暮らしの雰囲気に
程よく似合うセレクトで
暮らしと空間を愉しむように。
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