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ブログ・コラム

2024.03.18

LDK空間、リビング・ダイニング・キッチンでの存在と場所の機能感について、アイランドキッチンを設置する際に大切な空間設計の考え方と家事動線となる人の移動空間と余白の持つ意味。

カテゴリ:
キッチン 収納

 

 

LDK空間(リビング・ダイニング・キッチン)での

存在と場所の機能感について。

 

 

ホテルライクな別荘のような暮らしを愉しむLDK空間に配置したミーレの食洗機付きのTOTOのアイランドキッチン

※ホテルライクな開放感あるLDK空間にTOTOアイランド型キッチンの提案事例

 

 

アイランドキッチンを設置する際に

気を付けること。

 

ダイニングと

対面するタイプの「対面型キッチン」は

いまやスタンダードと言って良いほど

一般的になっています。

 

広いLDK(リビング・ダイニング・キッチン)に開放感を促すように設けた視野が広がる空間構成提案のTOTOアイランド型キッチン

※ホテルライクな開放感あるLDK空間にTOTOアイランド型キッチンの提案事例

 

そのスタイルの

ひとつである「アイランドスタイル」

俗に言うアイランドキッチンですが

人気が高い一方で

ペニンシュラスタイル、

あるいはI型のものと比べると

その普及度は

やや見劣りします。

 

広いリビング空間に開放感を満喫するホテルライクなデザイン提案のLDKにアイランド型キッチンを配置した設計デザインのプラン実例

※ホテルライクな開放感あるLDK空間にTOTOアイランド型キッチンの提案事例

 

それは国内の

住宅事情にまつわる

いくつかの制約に起因するものもあり、

その点をしっかりと見極めないと

憧れだけで

間取の中に設計しても

せっかくの理想のキッチンも

使い勝手の悪いものと

なりかねません。

 

シンプルモダンなデザイナーズ住宅を意識したLDK空間に存在感のあるLIXILアイランド型キッチンを溶け込ませ間取りに工夫を設計した住まいの新築工事での提案採用実例

※シンプルモダンがテーマの住まいLDK空間に空間のモノトーン化をイメージしたLIXILアイランド型キッチン提案事例

 

新築やリフォームで

キッチンを新しく導入する際に

アイランドスタイルを選ぶ場合の注意点、

そして導入するための

リカバリー方法は

どのようものとなるのか?。

 

LDKを横長に設計し移動を制限しつつも開放感を生みす窓のデザインを併用した完全なアイランド型キッチンの提案設計事例

※シンプルモダンがテーマの住まいLDK空間に空間のモノトーン化をイメージしたLIXILアイランド型キッチン提案事例

 

アイランドキッチンは

左右の回遊スペースの確保が重要。

 

対面型のキッチンを

導入する際に

アイランドキッチンよりも

ペニンシュラキッチンが

主な選択肢となりやすい理由。

 

それは室内のスペースの

制約にあります。

 

アイランドキッチンとは

キッチン自体が他の壁や設備と

接していない

独立したものです。

 

文字通りキッチンが

ひとつの「島」となっています。

 

必然的にキッチンの周り

四方には

スペースができて、

そこには回遊可能な余白が

無いといけません。

 

一方、

ペニンシュラキッチンは

「半島」の名前が示すように

左右どちらかが

壁に接している状態です。

 

広いLDK空間であっても活用空間の動線イメージの違いで間取りとキッチンのレイアウトを調整したペニンシュラ型提案での空間デザイン

※ナチュラル和モダンがテーマのLDK空間にTOTOペニンシュラ型キッチン提案事例

 

 

壁に接している部分から

回遊はできないので、

必然的にキッチンへの進入経路は

ひとつだけになります。

 

片方に扉を設けてアイランド型のように使用が可能な間取り提案プランでのLDK空間設計とキッチンの活用方法

※ナチュラル和モダンがテーマのLDK空間にTOTOペニンシュラ型キッチン提案事例

 

つまり同じ幅を持つ

キッチンがあるとして、

アイランドキッチンは

回遊スペースが余分に必要になり、

その点でどうしても

室内の広さの確保には

限界のあるという事。

 

LDKにおける開放的な眺めもアイランド型・ペニンシュラ型キッチンでの心地よさや家事空間での過ごし方の心地良さや優位性に繋がる設計の勘所です

※ナチュラル和モダンがテーマのLDK空間にTOTOペニンシュラ型キッチン提案事例

 

アイランドキッチンの導入の際には

左右に十分な余白があること、

それもスペースがあるだけではなくて

実質的に人の移動が

可能な状態であり

「両手に物を持っている」など

あらゆる事態を想定した

余白があることを

確認してから決定しなければ

ただ寸法が空いているだけでは

使い勝手が悪くなるという事です。

 

あるいはその結果として

キッチン本体が小さくなる、

シンクとクックトップが

2つに分かれる

型を導入する=コストが掛かる

などが生じるのであれば、

それを許容できるかどうかも

導入への重要な

ポイントとなってきます。

 

アイランドキッチンは

各種費用が割高になる。

 

アイランドキッチンを

リフォーム等で導入する場合、

通常のI型等のキッチンを

選択するよりも

割高になることが多くなります。

 

例えば、

これまで使用していたキッチンが

アイランドスタイルではない場合は

配管の位置などを

大幅に移設する必要が出てきます。

 

それによって

キッチン自体の費用だけでなく、

建築工事・設備工事に掛かる費用も

大きくなります。

 

また、

アイランドキッチンの場合、

レンジフード自体も

通常の正面壁付けタイプや

横壁付けタイプと異なり

天井から吊り下げる

センターフードになります。

 

この取り付けには

天井の下地組みや

吊りボルトが必要となり、

同時にセンターフード自体が

ほかのレンジフードと比べても

機器本体の価格が高額となります。

 

また換気扇の

排気ダクトの位置が変わる場合は

ダクトの延長を必要とします。

 

場合によっては

天井から完全に

つくり変える必要もあるため、

注意が必要です。

 

アイランドキッチンは

通常のキッチンよりも

キッチンそのものが割高になります。

 

ワークトップのエッジも

4面仕上げが必要となることや、

サイドのパネルについても

ペニンシュラであれば

1枚で済むところが

2枚必要になる、

あるいは面材やワークトップの

素材にもよりますが

他のキッチンよりも

価格が上がることが

前提となるキッチンです。

 

キッチン設計においては、

細部の変更が

大きなコストアップに

なることもあります。

 

当然、

全体の価格にも

影響することになり、

それはオーダーキッチンが

割高になる

一つの要素ともなります。

 

逆にシステムキッチンなどは

変更や希望の余地を

強力省いたもの(=規格品)とすることで

コストダウンを図っているのです。

 

アイランドキッチンは

リカバリーの仕方次第で

導入できるという事。

 

ここまではある意味で「デメリット」

ばかりの紹介でした。

 

それでも

一定の人気と導入率を誇るのは

条件さえ揃えば

非常にメリットも高いからであり、

快適に使用できるためです。

 

キッチン周囲の

回遊性に優れている点、

家族でキッチンを使う場合や

ゲストを招いて

キッチンとダイニングを

行き来しやすくしたいという場合には

家事の為の日常的な動線が

重ならない点は

大きなメリットとなります。

 

また、

リビングダイニング側に

収納機能を設けることができるので

利便性にも優れています。

 

そこでデメリットを踏まえた上でも

やっぱりアイランドキッチンを

導入したいという場合、

そのデメリットは

工夫次第でリカバリーも可能です。

 

スペースとコストの問題。

 

まずは空間の問題、

つまりアイランドキッチンの

導入によって

回遊スペースが

狭くなってしまうという問題を

どう解決するか?。

 

一つの案としては、

キッチン左右のスペースを

考えるにあたり、

片側だけ幅を広く

確保しておくというものです。

 

この場合、

もう一方は一名が

通過できる程度の

スペースにします。

 

二階リビングダイニングキッチンスペースの狭小住宅にキッチンハウスのアイランドキッチンを採用した設計デザイン間取りの事例

※狭小住宅2階LDKにキッチンハウスのアイランド型キッチン提案事例

 

動線としてよく使う側、

特に冷蔵庫と

ダイニングの行き来は

多くなるので

回遊幅を800ミリは確保し、

もう片方は500~600ミリ程度に抑えます。

※ダイニングテーブルの配置によっては

 考え方は異なります。

 

ジャパニーズモダンをイメージしたホテルライクなLDK空間にオシャレな暮らしをイメージしたキッチンハウスのアイランド型キッチンレイアウト提案

※狭小住宅2階LDKにキッチンハウスのアイランド型キッチン提案事例・キッチンカウンターをダイングテーブルテーブルとして利用

 

これは動線を調整することで

全体をコンパクトに

収める方法です。

 

狭小住宅の2階リビングLDKにアイランド型キッチンをレイアウトしたホテルライクな空間実例設計案

※狭小住宅2階LDKにキッチンハウスのアイランド型キッチン提案事例・ゴミ箱置場もレイアウト設計する事で家事動線に余白を生み出す工夫

 

キッチン自体に

ダイニングテーブルの要素を兼ねる

カウンターを計画する事で

テーブルレイアウトの分

余白が生まれます。

 

インテリアショップモルテー二ショールムに展示しているdadaⅡ型レイアウトキッチン提案実例

※インテリアショップ・モルテー二展示のdadaⅡ型配置キッチン実例

 

もう一つは先にも出た

アイランドにはシンクのみで、

クックトップは背面という

2列型(型)にするプランです。

 

インテリアデザインの一環としてキッチンレイアウトで変化するLDKの過ごし方とデザイナーズ住宅での優位性

※インテリアショップ・モルテー二展示のdadaⅡ型配置キッチン実例

 

アイランド側を

シンクと食洗機だけにすれば、

総幅は抑えることができて

キッチン本体の幅は

比較的コンパクトになります。

 

シンク幅を約700ミリとすれば、

作業スペースも700ミリ確保でき、

アイランドの奥行きも考えると

十分な作業面が

確保できるはずです。

 

そしてクックトップを

背面側にすることで、

特にリフォームにおいて

既存のキッチンが

壁付けタイプの場合は、

レンジフードのダクトを

移設するコスト問題も削減でき、

キッチン2台の

製作コストも

ある程度相殺できるかもしれません。

 

インテリアデザインの一環としてキッチンレイアウトで変化するLDKの過ごし方とデザイナーズ住宅での優位性

※インテリアショップ・モルテー二展示のdadaⅡ型配置キッチン実例

 

あるいはシンプルな

I型キッチンを

現場造作による腰壁で囲って

アイランドの状態に

見せることで、

アイランド風に仕立てることが可能であり、

これも全体で精査した場合には

コスト面でも有用です。

 

PanasonicのI型キッチンを間取りの中でアイランド風にレイアウトして周辺を現場の大工造作工事にて腰壁で囲いアイランド型キッチンとしてデザインを施した実例

※LDK空間空間にPanasonicI型キッチンを採用して間取り内でアイランド使いが出来るようにレイアウトし現場造作工事腰壁で囲った実例

 

奥行き650ミリのI型キッチンであれば、

ワークトップの奥行きが

小さいことで

コストが抑えられるだけでなく、

ワークトップの

エッジの仕上げも

限られた方向のみで済みます。

 

古民家リノベーションのLDK空間にアイランド型キッチンを模したI型キッチンでの使い勝手とレイアウトのデザイン設計事例

※LDK空間空間にPanasonicI型キッチンを採用して間取り内でアイランド使いが出来るようにレイアウトし現場造作工事腰壁で囲った実例

 

写真は二方向ですが

さらには両サイドも

腰壁で囲えば

サイドの化粧パネルも

不要となるため、

キッチン自体の

価格を抑えることができます。

 

メリットとしては

コンセントをその腰壁に

現場作業で設置する事が可能にあるので

充電や調理家電を使う際には

有効になります。

 

その場合、

腰壁の状態によって

キッチン全体の印象が変わりますが、

よりアイランドキッチンに

近く見せるのであれば

腰壁は低めに、

手元を隠したい・油ハネが

気になるという人は少し高めに、

というアレンジも可能となります。

 

数あるキッチンスタイルのなかでも

アイランドスタイルは

実際には日本では

まだそう多くはありません。

 

これはスペースの問題もさることながら、

キッチンをインテリアの一部と捉える

海外の考え方と

住宅設備の趣が強い日本の考え方の

違いによる部分も

大きく影響しています。

 

特に細部を気にする日本人の気質として、

アイランドは

油煙や水ハネの問題や

手元が丸見えになることから

キッチンの打ち合わせの中でも

敬遠するケースも

珍しいことではありません。

 

しかし、

レンジフードの性能も

日々進化していることや、

何よりも家族との会話を

楽しみながら

または空間のイメージを楽しみながら

LDKで過ごすことができる

アイランドキッチンならではの

メリットも多々あります。

 

キッチンを

新規に検討する際には

アイランドキッチンも

暮らしの価値観と照らし合わせて

考えてみても

良いのではないでしょうか?。

 

暮らしのデザインで

過ごし方は変化します。

 

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奈良県橿原市縄手町387-41階)

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