ブログ・コラム
2024.03.25
新築やリフォーム・リノベーションで暮らしやすいリビングを計画するコツに状況や価値観に応じて段差や吹抜け、開放感や陰翳礼讃のようなバランス感覚を間取りに設計するように。
- カテゴリ:
- 間取り・動線・家事・プラン
新築やリフォーム・リノベーションで
暮らしやすいリビングを
計画するコツ。
注文住宅を検討する際に、
間取り全体も重要なのですが
特にリビングについて
気になっていませんか?。
リビング空間は一般的に
生活の中心であり、
快適で魅力的な空間にすることは
非常に重要です。
生活の質を向上させるための
コツやメリット、デメリット、
さらには階段や収納、
照明計画についても
すこし書いてみたいと思います。
リビングを過ごしやすくて
使いやすい設計にするための
ヒントになれば幸いです。
暮らしやすいリビングのコツ。
生活動線を考える事・・・・・。
新築やリノベーション
リフォームの際に
リビングを快適に過ごすためには、
生活動線を考えることが大切です。
キッチンやダイニング、
リビングなどのスペースが
効率的につながっていると、
家事や家族との
コミュニケーションがスムーズに行えます。
料理をしている最中でも、
子供たちの様子を見ながら
会話が楽しめるのは、
魅力の一つです。
勿論夫婦間でもそれは同じです。
リビングのレイアウトは、
家族のライフスタイルにあわせて
検討する事が大切です。
ソファやテレビの配置、
ダイニングセットの位置などを
工夫することで、
リビングを使いやすく
魅力的な空間とすることが出来ます。
リビングの家具の配置によっては、
部屋が広く
感じられることもあります。
開放感と閉塞感のバランスを考える。
リビングは家族がくつろぐ場所であり、
開放感があることが大切ですが
それだけではなくて
それぞれの暮らしや
環境に応じた
閉塞感も実は重要です。
開放感を優先する場合は
大きな窓や吹き抜けを
リビングに設けることで、
自然光がたっぷり入り、
明るく気持ちの良い空間になります。
また、
広々としたリビングは
家族全員がストレスなく過ごせる
ポイントでもありますが、
近隣の住宅事情や
視界の状態によっては
閉塞感を優先して
ところどころに
開放感をデザインする事による
心地良さへの設計での
解決策もあります。
そのあたりのバランスは重要です。
適切な収納計画を考える。
収納はリビングの快適さに直結します。
家具や雑貨をすっきりと片付け、
スッキリとした空間を
保つために
収納計画を練る事は重要です。
新築の際でもリフォームの際でも
リビングには、
小上がりの床下収納や
壁面収納、
リビングクローゼット、
階段下収納など、
状況に応じた効率的な
収納スペースを工夫する事がポイントです。
照明計画を考える。
照明はリビングの雰囲気を
大きく左右します。
リビングには調光・調色できる照明を選び、
シーンに合わせて
明るさや色温度を調整できるように。
また、リビングに適切な
窓計画を行う事で、
自然光と人工照明を組み合わせて
快適な照明環境を
つくり出すことができます。
リビングを吹き抜けにするメリット。
リビングを吹き抜けにすると、
さまざまな魅力がうまれます。
リビング吹き抜けのメリット。
リビングが開放的で
広々とした空間になります。
高い天井が、
リビング全体に開放感をもたらし、
圧迫感を軽減します。
部屋が明るくなる。
リビングの吹き抜けに
方位や周辺環境を考えた窓を配置すれば、
自然光がたっぷりと
部屋に差し込みます。
色の反射効果も計画して
壁や天井、床に反射率の高い
色や素材を活用する事で
より明るさが担保されます。
明るいリビングは生活の質を向上させ、
視覚的にも魅力的です。
また、日中の電灯の使用を減少させ、
エネルギーの節約にもつながります。
風通しが良くなる。
吹き抜けは空気の流れを促進させ、
室内の空気が
新鮮で清潔な状態を保ちます。
それに連動して
季節に応じた快適な室温を
維持しやすくなります。
家族間のコミュニケーションが弾む。
吹き抜けは家族間の
コミュニケーションを活性化させます。
2階と1階が視覚的につながっているため、
家族が声をかけやすく、
互いに気配を感じやすくなります。
子供の様子を見守りながら、
会話を楽しむことができます。
※それぞれの家族の環境に応じた
距離感が重要ですので
一人になれる空間も同時に考えておくことが重要です。
リビングを吹き抜けにするデメリット。
リビングを吹き抜けにする際には、
いくつかのデメリットも考慮する必要があります。
掃除やメンテナンスコストが上がる。
吹き抜け空間は高い位置にあるため、
清掃やメンテナンスが難しくなります。
天井や壁のお手入れ、
照明器具の交換などが
手間とコストがかかる可能性があります。
特に、
吹き抜け部分に埃やクモの巣が
たまりやすいため、
定期的なメンテナンスが必要です。
臭いや音が気になる。
吹き抜けは階下と上階の
音や臭いが伝わりやすくなります。
階段を使って移動する際の足音や、
上階からの声や音楽が
下のリビングに響くこともあります。
また、調理中のにおいや
煙も上階に広がり、
リビングに影響を及ぼす可能性があります。
それらのデメリットに対して
対策を計画しておくことが重要です。
2階のスペースが狭くなる。
リビングに吹き抜けを設けることで、
2階のスペースが基本的には狭くなります。
特に、
吹き抜けの部分を通ることができない為、
2階の部屋の配置や
利用に制約が生じることがあります。
1階から見上げた際には
2階のプライバシーにも配慮が必要です。
建物の強度への意識が重要。
吹き抜けを設ける際には、
建物の強度に注意が必要です。
強度的な補強に関しては
余裕をもった計画性が重要。
地震などの自然災害に対する
耐久性が低下しないように、
当たり前ですが、
適切な補強や設計が必要です。
リビング階段の間取り採用。
リビングに階段を取り入れることには、
多くの魅力的なメリットがあります。
リビング階段のメリット。
家族間のコミュニケーションが増えます。
例えば、
子供が外から帰ってきたときにも、
子供部屋が2階にあれば
必ずリビングを通ります。
そのため、
リビング階段は家族との
コミュニケーションの機会を増やしてくれます。
階段に居心地をよくする工夫を凝らせば
歓談そのものが
セカンドリビングのような魅力を持つようにもなります。
リビング階段は
リビングのスペースを
有効活用できる手段です。
リビング階段下のスペースを
収納として使うことで、
物の整理整頓がしやすくなります。
また、
階段自体がデザイン要素となり、
リビングを個性的で
魅力的な空間に演出します。
階段下収納としては
カスタム収納や本棚、
子供のおもちゃの収納など、
様々な用途に合わせて利用できます。
これにより、
リビングがスッキリと片付いた状態を
維持しやすくなります。
リビングに階段を設ける際には、
いくつかのデメリットも
考慮する必要があります。
リビング階段には
吹き抜け空間もポイントになるので
それと同様の注意が必要です。
リビングの収納計画のポイント。
ただし何事にも
量の適切化は重要です。
壁面収納。
リビングの壁面を有効活用して
収納スペースを確保する事。
システム収納を活用する事も
デザインの奥行きです。
場合によっては
リビングの壁面に棚板を設置して、
本や雑誌、飾り物などを収納できます。
リビングクローゼットを設置することで、
衣類や季節のアイテムを
整理しやすくなります。
引き出しやハンガーロッドを備えた
クローゼットが
比較的重宝されます。
リビングの照明計画のポイント。
調光・調色できる照明を選ぶ。
照明はリビングの雰囲気を左右します。
調光・調色ができる照明を選び、
シーンにあわせて
明るさや色温度を調整できるように。
リビングは家族や友人との
素敵なひとときを過ごす場所です。
生活動線やレイアウト、
収納計画、
照明計画など、
様々な要素を考えて
過ごしやすく暮らしに馴染む
空間となるように。
SNSのDMなどでのご質問も多いので
注文住宅の計画を考えている皆さんの
参考になれば幸いです。
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建築家 山口哲央
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