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ブログ・コラム

2024.04.05

キッチンのレイアウトと家事動線、間取りの関係性をデザインする事で家事時間も過ごし方も良い意味で変化するワークトライアングルのデザイン

カテゴリ:
キッチン 収納

 

 

ワークトライアングルを意識すると

キッチンでの家事にも

良い意味での変化が生まれます。

 

造作キッチンメーカーバロスのショールームにてアイランド型キッチンのデザイン提案を設計する途中

※造作キッチンメーカーBAROS(バロス)ショールーム空間展示

 

ワ―クトライアングルとは、

キッチンのシンク、

コンロ、冷蔵庫の

3つを結んだ三角形のこと。

 

この三角形の辺を結んだ長さが、

適切な範囲に収まっていると、

平均的には

使いやすいキッチンの

レイアウトになると言われています。

 

※注文住宅では

 それぞれの家族や暮らしに応じて

 間取りと共に設計します。

 

オーダーキッチンは、

自由度が高い分、

サイズやレイアウトに

悩んでしまう方も居られます。

 

そんな時、

ひとつの目安になるのが

「ワークトライアングル」の考え方です。

 

ワークトライアングルとは?。

 

冒頭でもご紹介したように、

「ワークトライアングル」とは、

シンク、コンロ、

冷蔵庫を結んだ

三角形のラインのこと。

 

それぞれが

程よい距離感で

配置されていると、

無駄なくスムーズに動けて、

キッチンが使いやすくなることから、

設計する際に

大切なポイントとして

知られるようになりました。

 

一般的な調理の流れは、

冷蔵庫から食材を取り出して

シンクで洗い、

作業台で刻んで

コンロで炒める、

あるいは茹でる、

煮るというものです。

 

料理が完成したら、

食器棚から食器を出して

盛り付け、

配膳しますよね。

 

スムーズに

調理するために大切なのが、

冷蔵庫、シンク、

コンロの配置という訳です。

 

ワークトライアングルの

適切な距離とは?。

 

では、

このワークトライアングルの長さは、

どれくらいが適切なのでしょうか。

 

一般的に、

三角形の辺の合計が、

3.6mから6m程度になるように

配置するのが、

望ましいと言われています。

 

3辺の合計が長すぎたり、

3つの辺それぞれの長さが

大きく違ったりすると

使いにくいので、

バランスも大切です。

 

直線的になりすぎないよう、

できるだけ

三角形になるよう配置すると、

バランスが良くなります。

 

シンクとガスコンロの間の長さは

1.21.8m

シンクと冷蔵庫との間の長さは

1.2m2.1m

冷蔵庫とガスコンロの間の長さは

1.2m2.7m程度が

望ましいかと思います。

 

キッチンのタイプ別

ワークトライアングルのレイアウト。

 

キッチンのレイアウトには、

I型、L型などのタイプがあります。

 

それぞれのタイプごとに、

動きやすいレイアウトが

存在します。

 

型キッチンのレイアウト。

I型は、シンク、コンロ、冷蔵庫が

一直線に並んだキッチンです。

 

横移動しかできない

レイアウトなので、

正確には「トライアングル」には

ならないケースもありますが、

3つの距離をできるだけ短くして

配置することがポイントです。

 

そのため、

ワークトライアングルの合計は、

2.7mから3.5m程度の中に

収まるように計画します。

 

調理中の移動距離を

短くするには、

シンクを中心に置く

並びがおすすめ。

 

コンロの隣に作業台、

その横にシンク、

冷蔵庫という並び方なら、

調理もスムーズです。

 

対面型キッチンのレイアウト。

I型キッチンを、

壁付けではなくて

ダイニング側に向けて配置した

レイアウトを「対面型」と呼びます。

 

この場合は、

シンクとコンロが同じ作業台に並び、

その背後に

冷蔵庫をレイアウトします。

 

シンクとコンロの

ちょうど真ん中に冷蔵庫を置ければ、

バランスの良い

三角形が完成します。

 

しかし、

実際には食器棚や

カウンターが来る位置ですので、

冷蔵庫は左右どちらかに

寄せて置くことになります。

 

冷蔵庫は、

調理中だけでなく

食事中にも使うため、

キッチンの手前側に寄せて置くと、

使いやすくなります。

 

型キッチンのレイアウト。

型は、

シンクとコンロが別の台に分かれ、

2つの台が平行になるように

レイアウトされたタイプです。

 

コンパクトなキッチンでも、

十分な作業スペースを

取れるのが特徴です。

 

型の場合は、

シンクをダイニング側に、

コンロを壁側に

配置するのが一般的。

 

この際、

シンクの真後ろが

コンロにならないよう、

斜めの位置にレイアウトするのが

ポイントです。

 

ぐるりと体の向きを

回転させて移動するより、

一歩踏み込んで向きを変える方が、

負担が少ないからです。

 

型の場合は、

冷蔵庫の位置が

ポイントになります。

 

できるだけシンクや

コンロから離れないよう並べたり、

パントリーに配置したりすると

良いかと思います。

 

キッチンをより使いやすく、

スマートに家事が

出来るようにするための

ワークトライアングル。

 

どんなキッチンにするか

悩んだ時には、

参考にしてみてください。

 

「シンク」「コンロ」「冷蔵庫」の

三点以外にも、

キッチンで作った料理を

食卓に運ぶときの動線や、

調理をするにあたって

欠かせないゴミ箱を

置く位置についても、

一緒に考えておくだけでも

随分家事や片付け全般も

環境が変わります。

 

住宅の新築、

リフォームで、

使いやすいキッチンにしたい方は、

ワークトライアングルの関係性も

キッチン検討と

間取りを意識する際には

気を付けてみてください。

 

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