ブログ・コラム
2024.04.06
カウンターキッチンの魅力と暮らしやすい空間のある注文住宅の設計とデザイン。細部から考える暮らしの心地と関連する家事空間としてのLDKの対面式というキッチンのレイアウト。
- カテゴリ:
- キッチン 収納
カウンターキッチンの魅力。
※アイランド型キッチンでカウンター利用が出来るデザイン
キッチン周辺は
家事のエリアでもありますが
寛ぐ空間にもなります。
※ダイングテーブルとは別にキッチン前に椅子を配置する事でキッチンの天板がテーブル化します
そういう意味では
キッチンンそのものの
レイアウトも大事なのですが
どのような雰囲気で
その周辺をデザインするのかによって
寛ぎ方にも変化が生まれます。
※LDK空間にI型キッチンを対面式に配置してキッチンを囲うようにカウンターを造作した事例
キッチンと連動するカウンター等も
そういった意味では
色々な意味を持つようになります。
カウンターキッチン(対面キッチン)は
今や日本でも
7割近くの家で
採用されているキッチンのカタチです。
※造作カウンターの高さを調節する事で手元をリビングダイ二ング側から見えなくするデザイン・家事用コンセントも設置
なんとなく流行りなので
カウンターキッチンを
選んでしまうという方も
多いかもしれません。
メーカーさんが流行りだと
勧めてくるかも知れません。
でも本当に自分たちにとって
これから考える暮らしにとって
それが「よいもの」であれば
積極的に採用するべきですが
そうではないのであれば
採用するべきではありません。
自分たちの暮らしにとって
それらはどうなのか?
という点を出来る限り考えながら
イメージする事が大切です。
一口にカウンターキッチン
といっても
様々なタイプがあるのを
ご存知でしょうか?
※造作カウンターを設けたI型キッチンでの対面式デザイン・開口を限定するデザインで視界を調整しつつキッチンから開放的な眺望を設計した事例
※カウンターを二段式に設計してキッチン側の手元を隠しつつ対面側は書斎やスタディコーナーとして使うことが出来る空間設計に
またメリットもあれば
デメリットもあります。
安易にカウンターキッチンを
選んでしまう前に、
一度じっくりと
暮らしと寛ぎ方から
キッチン周辺を考えてみませんか?。
カウンターキッチン(対面キッチン)とは、
キッチンとダイニングの間に
カウンターが設置され、
作業台がダイニングルームの方を
向いているタイプの
キッチンのことです。
対面式キッチンという
呼び名のほうが
なじみがあるかも知れません。
カウンターキッチンは、
「カウンター式キッチン」と
「フルオープン式キッチン」に
分けられます。
一般的にカウンターキッチンというと、
カウンターを設置した
キッチンを思い浮かべることが
多いかも知れませんが、
フルオープン式の
キッチンも
カウンターキッチンに含まれています。
カウンターが
料理の受け渡しや
一時保管場所として
役に立ちます。
多くの家庭で
採用されているのが、
このカウンター式キッチンです。
フルオープン式キッチンとは、
キッチンとダイニングの間に
壁がないタイプのキッチンです。
アイランドキッチンや、
一部のみが壁に接している
ペニンシュラキッチン等が
該当します。
カウンターキッチンを
導入するメリットとしては、
主に次の4つが挙げられます。
部屋の様子が見渡せるので安心。
カウンターキッチンの
大きなメリットとして、
リビング・ダイニングが
見渡せることです。
特にこのメリットが大きいのが、
小さな子様のいる家庭です。
カウンターキッチンだと
子供がどこで何をしているか
確認しながら、
料理時間や家事時間を
過ごすことが出来ます。
開放感があるカウンターキッチンは
リビング・ダイニング
そしてキッチンを
一つの空間にするため、
やはり開放感が違います。
キッチンと
リビングダイニングの間の
仕切りをなくすことで、
限られた面積でも
部屋を広く見せることができます。
家族とのコミュニケーションが
取りやすい。
キッチンとリビングが
繋がっているので、
家族と話しながら
料理を作ることができます。
孤立した空間でなくて
連続した空間だから生まれる
開放感もメリットです。
料理しながら
テレビを見たり会話する事もできるので、
家族とのコミュニケーションが
取りやすいです。
またカウンター前に椅子を置いて、
そこで食事をしたり
お子様の勉強を見たり
することもできます。
家事効率が上がる。
カウンターがあるため、
カウンターキッチンは
配膳が比較的楽です。
勿論横並び式の
DKスタイルとは
優位性が異なりますが
カウンターから
ダイニングに運んだり、
食べた食器を
一度カウンターに置く事もできます。
お弁当の受け渡し用のスペースとして
利用したり、
一般的な椅子とテーブルの関係性のように
デザインする事で書斎や
家事コーナー
簡易ダイニングのように
使う事も出来るようになります。
本当にデザインと方向性の
検討次第で様々な
可能性を持つカウンターになります。
一方、
カウンターキッチンには
デメリットも。
導入前に知っておくと、
自分のライフスタイルに
合うかどうかを
判断しやすくなります。
部屋全体に
匂いが広がりやすい。
キッチンがオープンなため、
料理の匂いは
リビング・ダイニングにも
広がりやすいです。
これはアイランド型キッチンや
ペニンシュラ型キッチンの場合も含めて
僕は間取りプランの際には
家具の案内と兼ねて
お話しさせていただくように
しています。
間取りそのものと
暮らしの方向性にも
関わる部分ですから。
魚を焼いたり、
肉を炒めると
匂いが食後もずっと
部屋に残るため、
場合によっては
ストレスに感じる方がいます。
設計のご相談をいただいた際には
普段の家での鍋や焼き肉の際の
話などもしっかりと
ヒアリングの際に方向性や
間取、設備の工夫などを
提案するようにしています。
勿論換気扇の性能値や
取付位置には工夫が必要です。
来客がある際など、
カウンターキッチンの場合は
リビングやダイニングから
見えるので、
必ず片づける必要があります。
キッチンが見えると、
汚れや洗い物などの
生活感がどうしても
出てしまいます。
食洗機を設けて
洗い物を入れたり、
キッチンの収納を
充実させる、
シンクに隠す事の出来る
3Dシンク採用のメーカーの選択
カウンターの高さを二段式にするなど
計画性についての
工夫もポイントです。
こどもやペットが
キッチンに出入りしやすい。
子供を常に
見ていられる反面の
デメリットです。
実は小さな子供や
ペットには危険な物や
触ってほしくないものが多い
キッチン。
ガードを設置するなどして対策を。
カウンターキッチンは
「壁がない」という特徴から、
大きなメリットだけでなく、
避けられない
デメリットも生じます。
しかし、
抜群のインテリア性と、
何より家族と
コミュニケーションを
取りやすいキッチンは
大きな魅力ではないでしょうか。
予算やライフスタイルと
照らし合わせて、
ご自身やご家族の暮らしに
付加価値を生み出す
キッチンを
計画できると
生活環境の質は大きく
向上しますよ。
住まいの新築・リフォーム
リノベーションのご相談・ご質問・ご依頼は
■やまぐち建築設計室■
気軽にご連絡ください。
-------------------------------------
■やまぐち建築設計室■
建築家 山口哲央
奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
-------------------------------------