ブログ・コラム
2024.06.06
住まいを家具から考えるという事、暮らしの趣を丁寧にイメージする時に過ごす空間の要素としてのインテリアの在り方を間取りと共に意識するように。
- カテゴリ:
- 家具と暮らしとインテリアコーディネート
住まいを「家具」からも
考えるという事。
※トーヨーキッチンスタイル大阪ショールーム・キッチンインテリア空間展示
建築家に設計を依頼する住宅、
あるいはハウスメーカーや
工務店が手掛ける注文住宅
そしてリノベーションは
ある程度イメージに対する
自由が効くという点が
魅力のひとつです。
※トーヨーキッチンスタイル大阪ショールーム・インテリア館
それは家具やインテリアの選択も
住まいづくりと並行して
行うことができることになり、
それはやはり「自由が効く」というメリット。
※トーヨーキッチンスタイル大阪ショールーム・LDK空間展示
対して分譲住宅は
既に決められた広さや間取りや
床の色に合う家具を探して
購入することが多くなります。
その際に
大きなテーブルに憧れていたのに
置くことができなかった。
明るい色の家具が
良かったのに
この床だと合わない
逆にダークトーンの家具が
似合わない
という事にならないように。
※YAMADA×IDC大塚家具・大阪南港ショールーム・ROLFBENZ空間展示
インテリア、
カラーや素材、
コーディネートの重要性。
そのことに気付き、
気に入った家具を置くことが
住み心地の良い住まいへの
一番の近道と考え
まずは家具から決め、
その気に入った家具を
置ける間取りにしよう
という考え方。
※YAMADA×IDC大塚家具・大阪南港ショールーム・FENDI空間展示
家族が居心地の良い住まいを
実現するには、
実は間取りの段階での
インテリアプランが
必要になってくるのです。
では、
どのように新居のプランを
進めていけば
よいのでしょうか?。
間取りを決める段階で
家具のサイズ感や
イメージも考える。
間取りが完成し、
内装も決まり、
入居間際になって
ようやく家具を見始めるのでは
その選択肢に制限が生まれます。
いわゆる「間に合わせ」や
妥協したインテリアプランに
なってしまう可能性もあるのです。
つまり、
住む間際になってから
家具を見始めるのでは
遅いとも言えます。
なぜ、間取り段階で
「家具の検討」が必要なのでしょうか?。
理由として、
置きたい家具や
家電の大きさから
部屋の広さや窓の位置など
間取りも
変わってくるという
点が挙げられます。
インテリアプランを
よく練っておかないと
日常よく通る生活動線を
うまく取ることができないという
失敗をすることもあります。
置きたい家具が決まっていれば
その家具を中心として
それを置くことができる
間取りを考えるようになり、
必然的に最適な・・・・・。
あるいは希望の
家具の置き方とサイズも
決まるという事です。
そうすると
それに合わせた
窓の位置や高さも
決まってきます。
リビングダイニングの中心となり、
占有面積も大きい
ダイニングテーブルや
ソファが決まれば、
収納を計画する場所も
住まい手さん自身も
イメージしやすく、
無理のない間取りと
なりやすくなります。
窓の位置関係や
内装の扉関係の位置や
開き勝手も
実は家具レイアウトには重要。
個別にしか
物事を見ていないような
状態だと
一つ一つの選択肢が
最善であっても
全体構成が
めちゃくちゃになる事が
ありますからね。
全体を見るという事。
家具だけ見ていても
間取りだけ見ていても
窓や扉だけ見ていても
家電だけを見ていても
だめです。
価値観から
暮らしと生活時間と
空間全体を考える事。
家具のサイズや配置で
照明や配線などの
電気関係も決めやすく
家具のサイズや
置き方が決まったのであれば、
照明の位置や
意外と見落としがちな
コンセント類の数や位置も
わかりやすくなります。
このことで
テーブルの中央に
照明が設置できずに
バランスが良くない。
電化製品の配線に
必要な延長コードが多く
露出して見栄えしない。
配線位置の関係で
家電が使いづらい等の
よく耳にする失敗は
防ぐことができます。
また、
決まった間取りは
スマホなどにデータ保管し、
持ち歩くことで
買い物の際などでも
そこに本当に必要なものなのか、
サイズはどうかなどの
判断がしやすくなり、
無駄な買い物をせずに済みます。
自身で家具を
コーディネートする場合は
適切なサイズが不明である、
あるいは
何から手をつけて良いか
迷ってしまう事も
しばしばあるかと思います。
結果、
家に届いてみて「何か違う」
「サイズが合っていない」
といったいわゆる「失敗」に
つながる事もありえます。
家具選びは
本来楽しいものです。
それが負担となる、
もしくは失敗のリスクがあるのは
勿体ないことです。
そのような時には
知識や経験が豊富な
適切なプロの力を
頼ることもひとつです。
空間を認識するという事。
暮らしに適切なサイズ感と
間取りをイメージするように。
置く家具が決まると
床の色も意識できる。
家具選びの際にも
重要なのは、
床をはじめとした
内装と樹種や色の相性です。
置きたい家具が
決まっていれば、
その家具をイメージし、
それが一番心地よく感じるように
床材・壁材・建具を
バランスよく考えれば良いという事です。
一方で既に決まった床材や
その色に合う家具の
色を探すという場合
本当はこっちが良いのに・・・・・。
でも床に合うのはこちらと、
いう消去法な決断になることも
多くあります。
家族の間でも意見が割れてしまう、
という事もありえます。
ですので「どれとどれは合わない」
ということは無いのですが、
やはり「セオリー」は存在します。
そのセオリーを知ることで、
決定済みの内装に対しても
美しい見え方にすることは可能ですが、
本当に自分が好きなものを
選ぶのであれば、
やはり家具の持つ表情が
決まってからの内装選びが正解と言えます。
最後に全体の色味を見て
ファブリック類や
小物、カーテン・クッションカバー
飾る絵画やグリーンなどで
バランスをとれば全体がまとまり、
より心地良い空間となります。
つい大きなものから
考えがちな「住まいづくり」ですが、
家具から住まいを考える事は
一見逆転の発想のようであり、
実は理想の暮らしへの
近道なのだと思います。
住まいや暮らしの空間について
少しでもお悩みや
ご相談がございましたら
気軽にご相談ください。
丁寧な暮らしの趣を
心地良さとして
ご提案できればと思います。
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奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
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