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ブログ・コラム

2024.06.29

空間に上手くアクセントを足すにはどのような考え方で空間をイメージすると心地良さを生み出すことが出来るのか?個々に異なる価値観の中でシンプルモダンの空間をホテルライクのイメージで上質に。

カテゴリ:
家具と暮らしとインテリアコーディネート

 

空間に上手く「アクセント」を

足すにはどうすればよいのか?。

 

 

シンプルモダンの家玄関カラーモルタルで墨色の土間の雰囲気にモノトーンの空間デザイン設計

※モノトーンを意識したシンプルモダンの家玄関ホール

 

この空間に何かが足りない、

と感じる時

シンプルで整っている部屋。

 

間違いなく美しい空間なのに、

どことなく味気ない

一味たりない、

そのような感じがすることがあります。

 

吹き抜け空間と室内を囲う白いシンプルモダンな空間にアクセントとのある家具レイアウトと間接照明による空間に奥行きを生み出す設計デザイン提案

※白く囲まれたトーンの空間に壁を照らす間接照明での深い味わい提案と家具レイアウトによるトーン設計のインテリア提案

 

これには明確な理由があり、

比較的すぐに

解決が可能な問題です。

 

逆にそれも計算ずく、

ということであれば

特に何も手を加える必要は

無いのですが・・・・・。

 

それは空間が

同じトーンの連続であり、

いわゆる「単調」であること。

 

構成する素材や質感、

色合いが均一・同質であり、

それが理由で

どことなく「のっぺり」見えて

しまうのです。

 

白くてモノトーンな空間に深みを帯びる落ち着きある空間となる間接照明の設計デザインを施したLDK・リビングダイニングキッチンとリビング階段を持つ注文住宅一戸建て

※壁を照らすスポットライトによる効能で深みと落ち着きを持つシンプルなホテルライク空間デザインに

 

 

空間を構成するうえで

色味を限定し、

同じトーンでまとめるのは

常道と言える

テクニックの一つです。

 

同時にそこにアクセントを加え、

変化をつけることで

その空間がより

グレードの高いものとなります。

 

インテリアの配色の黄金比、

インテリアの配色の基本分量は

一般に「72.50.5」と

言われています。

 

グレージュモダンでトーンを設計して光による色の反射を間接的にデザインした空間設計によるデザイナーズ住宅

※白でまとめた空間構成に色使いと質感を変えてグレーが映える壁比率と空間構成を提案

 

 

これは他の分野においても

配色における黄金比率であり、

人の目に映った際に

「美しい」「丁度良い」と

感じる数値です。

 

あくまでも平均値なので

そのあたりは「デザイン」の意味を

考える事も重要です。

 

床や壁、

天井といった空間における

広い部分をベースカラー、

ソファやテーブル、

カーテンなどその次に大きなものとなる

家具などをメインカラー、

それ以外の小物を

アクセントカラーとして、

この定義から考えると

ベースカラーは

床や天井が

空間のおおよその印象を

決定づけます。

 

そこにメインカラー=家具などが25%入り、

その2つでおおよその

空間イメージは決まります。

 

基本的には

ベースカラーとメインカラーで

部屋全体を整え、

鮮やかな色5%、

もしくは部屋のトーンと

異なる色で

アクセントを加える

イメージです。

 

例えば白い壁・ナチュラルな

色合いの床に

白木系の家具を合わせると

明るい雰囲気の爽やかな

空間が生み出されます。

 

それだけでは少し

薄寒い雰囲気が

あるかもしれません。

 

そこに表情を加え、

空間のグレードを

一段階上げるのが

アクセントカラーです。

 

壁に色味の利いたものを飾る、

観葉植物を置くなど

方法は様々です。

 

この場合、

色味が「パキッ」としたもののほうが

空間の大部分を占める

要素に対しての

対比効果が強くて

効果的です。

 

アクセントアイテムを

取り入れる。

 

アクセントカラーには

空間全体の見た目を

引き締める効果があります。

 

しかし、

そこに注目が集まりすぎてしまうと

全体の調和や

落ち着きを

感じにくくなってしまいます。

 

そのような危惧を払拭させつつ、

空間のアクセントの

役割を果たしてくれるのが

アクセントアイテムです。

 

これはカラーで

アクセントをつけるのではなく、

質感でアクセントを

取り入れるアプローチ方法です。

 

質感と味わいで

アクセントを作る

アクセントアイテム。

 

古びた趣のあるもの

国外・・・特に欧米では

家具や照明など暮らしに

必要な様々なアイテムを

子どもや孫に

引き継いでいくことが

ごく普通に行われています。

 

そのことから、

一人暮らしを始める若者が

家具に困ることは

少ないそうです。

 

古いものを捨てずに

代々受け継いでいき、

不具合が起きた時は

修繕をしながら

また使い続ける。

 

それは素敵な文化です。

 

「もったいない」という事も

そういう範囲で

考えてみてはどうでしょう。

 

このような

経年変化して

深い色合いとなった

家具や木製小物、

色褪せたアートなどは

それぞれに深い歴史を

感じさせてくれます。

 

ヴィンテージや

アンティークアイテムには

同じものは

あまり存在しません。

 

真新しい空間に

古いものを加えると

温かみがプラスされ

そのものが持つ素材感が

良いアクセントになります。

 

手仕事が感じられるもの。

陶器や木工品などの

手仕事から生まれたものには、

それならではの

ぬくもりがあります。

 

これらはデザインが

シンプルであっても、

ひとつひとつの

質感や表情が微妙に異なり

工業製品には

決して出すことのできない

味わい深さを

空間にもたらします。

 

経年変化して

味わいが深まった

アンティーク品は

アクセントにぴったりな

アイテムです。

 

リネンや綿などの

天然素材を織ったり

編んだものも、

部屋に調和しやすく

素材自体の風合いを

感じることができます。

 

これらも手仕事感を

空間の中にプラスできて

日用品として

取り入れやすいものです。

 

時間とともに

表情が変化するもの

レザーや真鍮製のものは、

空間に温もりだけでなくて

上質さをプラスします。

 

真鍮が持つ

落ち着きのある

ゴールドカラーや銅の赤褐色、

レザー製品の

使い込まれた素材感は

ナチュラルヴィンテージスタイルとの

相性が抜群です。

 

レザー製品は

使い込むほどに

柔らかくなって人の手に馴染み、

どんどん愛着が湧いてきます。

 

お手入れをしながら

自分だけの風合いを

育てていくことができます。

 

無着色仕上げの無垢材なども、

色合いの変化が美しく、

それらで作られた小物などは

有効なアクセントアイテムと

なりえます。

 

自然素材観葉植物や

ドライフラワー、

ガラス製品や

ランタンなどは

人工物にはない

自然そのものの形状を

楽しむことができます。

 

植物は単調だった空間に

自然素材ならではの

複雑性が加えることができ、

それを置くだけで

生き生きとした空間になります。

 

例えば、

部屋の中のテーブル上や

収納棚は

基本的に平面なので、

そこに植物を置くだけで

立体感が生まれ、

視覚的な美しさを

感じられるようになります。

 

自然素材は

インテリアのクオリティを

一気に上げる名脇役です。

 

アクセントアイテムは

家具のように大きいものではなく、

小さいアイテムが多いため

自分の好みに合わせ

お気に入りを探し、

買い足していく楽しみがあります。

 

ゆっくり時間をかけて

少しずつ部屋を

完成させていくのも

また楽しいものだと思います。

 

暮らしの空間に

どのような価値創造を

デザインするべきなのか?。

 

暮らしの心地良さや

過ごしたい空間は

人それぞれ異なります。

 

それゆえに価値観を

どのように具体化するべきなのか?

 

設計の基本となる考え方を

丁寧に意識する事は大切だと思います。

 

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