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ブログ・コラム

2024.07.25

空間要素を考える設計提案、明るい床には明るい色の家具を合わせるべきかどうか?過ごしやすさの定義を様々な観点から考えて注文住宅だから可能になる暮らしのインテリア提案。

カテゴリ:
インテリア デザイン 家具

 

明るい床には

明るい色の家具を合わせるべきか?。

 

 

奈良県で建てる住まいの設計・注文住宅の設計デザイン提案にインテリアの要素をモダンに盛り込みながら過ごしやすく心地よい空間提案を設計

設計提案時に行うインテリアCG事例

 

 

カラーコーディネートという

空間のデザイン提案。

 

床材の素材や

色合いによって家具を。

 

選ぶ家具の色合いを

決めるための要素は

多々ありますが、

空間との相性を

重要視する人は

多いかと思います。

 

フローリングが主流の

現代の住まいでは、

フローリング材の樹種や

色合いから

どのような色合いの

家具が合うのかを

想像していきます。

 

オークやメープル、

バーチなど

明るい色合いの木からつくった

フローリングや床は

光を反射しやすく

空間の広がりと

開放感を感じやすいという

効果が期待できます。

 

一方で自宅や新居が

明るい床の場合、

暗い、あるいは

落ち着いた色合いの家具は

合わないのか?

という疑問も生じます。

 

ウォールナットやチェリーなど

濃い色を持つ樹種の家具は

明るい床に合わないのでは?

というご質問もよくいただきます。

 

一般的には

床の色合いと

家具の色合いを合わせると

統一感が出て

すっきりした印象を

与えることができる

広々と感じることができる

と言われています。

 

しかし、

感じ方は人により

異なります。

 

明るさ暗さも同じです。

 

人の暮らしに

正解も間違いも無いように、

インテリアや

家具の色合わせにも

セオリーはあっても

「ルール」はありません。

 

その観点から

明るい床には

明るい色合いの家具を

合わせなくてはいけないのか?

を少し書いてみたいと思います。

 

明るい床に

明るい色合いの家具を合わせる。

 

ある意味生活観や

暮らしの文化によって

木の温もりは

生活に欠かせないものです。

 

明るい色の床は、

そんな自然の木の温もりや

柔らかさを感じることができ、

日本の住居や

暮らしによく馴染みます。

 

明るい床に合わせて

家具も木の分量が増えるほど、

より自然で

温かみのある空間になります。

 

また、

床と家具の色を

明るい色で統一することで

全体に明るく

優しい雰囲気を

演出することができます。

 

そのため、

窓が小さい部屋

自然光の入りにくい位置関係など、

「暗さ」が気になる場合は

明るい床に

明るい色の家具を

選ぶと良いかと思います。

 

また統一感のある空間は

視界を遮るものがないので、

部屋を広く感じさせる

効果があります。

 

小さな部屋や

狭さが気になる場合は、

床と家具の色を

明るい色で統一する事で

圧迫感を

軽減することができます。

 

一方で明るい色で

統一しすぎてしまうと、

逆にのっぺりとして

メリハリがなく、

部屋全体が

野暮ったく

見えてしまう事もありえます。

 

オーソドックスな方法として

床と家具の色合いを

合わせたのにも関わらず、

なぜか違和感があると感じるなら、

それはメリハリがなく

間延びした印象に

なってしまっていることが原因です。

 

その「間延びした印象」を

解消するには

コーディネートにある要素を

付け加えるのがポイントです。

 

カーテン・ラグや

小物でアクセントを

プラスそれは「メリハリ」。

 

メリハリは漢字で

減り張りと書きます。

 

元は邦楽の世界で

使われていた

「減り(めり)」「上り(かり)」が

語源で、

これは演奏中の高低差や

抑揚をはっきりさせることを

意味しています。

 

つまり

強調するところは強調し、

それ以外は引っ込める

ということです。

 

明るい床に

明るい色合いの家具を

合わせるといった

ほぼ同一色で

レイアウトを行った場合、

空間はメリハリが生まれにくく、

ともすると間延びした印象に

なってしまします。

 

それを避けるには

カーテンやラグ、

ソファ生地、

クッションなど

小物の使い方が重要です。

 

それらで「メリハリ」を

生み出すことが可能であり、

その効果は

空間をより広く見せる

といったものも併せ持ちます。

 

この場合、

カーテンやラグも

床に近い色を置いてしまうと

意味がありません。

 

同系色を使うのであれば、

床よりも少し濃い色を

選ぶことがお勧めです。

 

また落ち着いた空間を

目指したい

ほんのりと引き締めたい。

 

そのような場合は

「無彩色」がおすすめです。

 

無彩色とは白・黒・グレーなど

文字どおり彩りの無い色を指し、

基本的に他のどの色と合わせても

上手く調和します。

 

黒だと対比が強く

目立ちすぎてしまうこともあるため、

ライトグレーなど

淡い色を選ぶと

馴染みが良いです。

 

このとき、

カーテンとラグは

互いにできる限り

色合いを合わせることが

ポイントになります。

 

そのことで、

よりシンプルで落ち着いた

印象になるはずです。

 

他にもクッションや

アートなどの

小物使いで

色を取り入れるのも

お勧めですが、

そのなかで誰でも簡単に

取り入れられるのが

観葉植物です。

 

グリーン(緑色)は

テイストを選ばず、

どんな空間にも馴染む色です。

 

何か物足りなさを感じる場合は

差し色として

観葉植物の緑色を取り入れると、

空間全体が

引き締まって見えます。

 

さらに植物は

背の高い大きなものを選んだり、

高い位置に置く

吊るすなど

高さ方向に

違いを出すことで

空間に立体感が生まれ、

よりメリハリが

効きつつ

洗練された空間となります。

 

床色と家具の色は

合わせなくても良い一方で、

明るい床に濃い色合いの家具、

例えばウォールナットや

チェリーでつくられた家具は

合わないのか?

という疑問については

そのようなことはない

と考えています。

 

空間のなかで

浮いてしまうのでは?

とも考えてしまいますが、

実は相性は抜群です。

 

ここでも「メリハリ」が

キーワードとなり、

先ほどは小物使いで

生み出していた

空間の立体感や

奥行き感が

家具を置くだけで表現できます。

 

床と家具の

コントラストが強ければ、

そこにメリハリが生まれ、

家具もとても映えます。

 

例えばダイニングテーブルは

空間の中でも占有率は高く、

その印象は

とても強いものとなります。

 

明るい色合いの床の上に

ウォールナット材や

チェリー材のテーブルを置くと、

床(や壁)の明るい色との

対比で家具だけが

強調されます。

 

まさに住まいの顔となる

存在感を出すことも可能です。

 

ここで気を付けるべきは

異なる濃い色合いが

点在すると

空間のまとまりを

作るうえでの難易度は上がります。

 

視線が散ることで

散らかって見えてしまう懸念もあり、

床と家具の色を

合せない場合は

極力家具の色合いは

近しいものや

無着色でできたもので

統一することをお勧めします。

 

家具選びの際に悩みがちな

家具と床の色合い(や素材)との相性。

 

そこにルールは無いものの

「セオリー」さえ

大きく外さなければ

「合わない」ということはありません。

 

どこかに意図した

統一感があれば

それだけで

しっかりとまとまって

見えます。

 

そして、

そこに日々使う

使い勝手の良さ

見た時の満足感

その家具への愛着が

プラスされれば

心地よい部屋づくりへの

近道となるはずです。

 

そのためのガイドラインとして、

家造りの際には

事前の家具ショールームへの

ご案内でのアドバイスや

CGシミュレーションでの

提案などを行いながら

分かりやすく

暮らしの趣を設計しています。

 

暮らしの要素を丁寧に

考えてみませんか?。

 

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奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
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