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ブログ・コラム

2024.07.30

ライフスタイルと暮らしの環境変化を住まいと共に考える事、建て替え、リフォーム、リノベーション等の選択肢から自分たちに最適な生活環境を生み出す手段を考えるように。

カテゴリ:
家造り相談や家造りでの困りごと

20〜30代で建てた家は

その当時のライフスタイルに

最適化されていて、

5060代になり

劣化が気になる頃には

間取りやライフスタイルが

合わないと感じることが多くなります。

 

住宅設計とバリアフリーと将来設計を丁寧に考えた間取りの計画と暮らしを考えた注文住宅の新築や建て替え、リフォームなどの考え方

※リノベーションから暮らしの改善と住み方の環境変化をデザインした間取り設計の提案事例・外構を含む

 

 

予測の範囲がどの程度だったのか?

という事にもよりますが

住宅性能も

今よりも劣るケースが多く、

「地震が心配だなぁ」

「冬寒いなぁ」などと

感じている事も多いかと思ます。

 

実際に性能面の件では

プチリフォームやリフォーム等に当たる

窓の改善やドアの改善等での

新規・一見さんからの

メールご相談もあります。

 

今年の一月は特に

耐震や屋根に関しての

メール相談が多かったです。

 

 

なんとなく気になるな、

不便だなと

感じている部分を放置していると、

将来ケガや

体調不良の原因になりかねません。

 

家の質で健康寿命が

変わることを考慮し、

リフォームか建替えかを

慎重に判断する必要も出てきます。

 

老後まで見据えて

リフォームと建替えの

どちらを選ぶべきかという

ご相談もありますので

「終の棲家」として考える

豊かな暮らしを送る為の

家づくりのポイントも

少し書いておきたいと思います。

 

建替えを考えるのか

リフォーム(リノベーション)を

検討するべきか

迷ったときの

チェックポイント。

 

段差。

高齢になるとわずかな段差で

つまずきやすくなるため、

段差の解消は

とくに優先して

検討すべき事項です。

 

まずは家の中の段差が

リフォームで解消できるものかを

確認します。

 

和室の敷居や浴室、

トイレなどの水回りに多い段差は、

基本的にはリフォームで

解消できます。

 

ただし段差解消とあわせ、

車いすでの利用を想定した

トイレや浴室の拡張なども

考えている場合には、

リノベーションを含めて

建替えも検討するように。

 

動線。

洗濯場から干し場までが

遠く重い洗濯物を持っての

移動が大変、

老後を見据えて

トイレと寝室を近づけたいなど、

動線をよくするために

間取り変更が必要な場合は、

基本的にはリノベーション又は

建替えを検討します。

 

家には構造上抜けない柱や壁があり、

単純なリフォームでは

希望の間取りにできない

という結論に達する事が多いからです。

 

また同じ木造でも

2×4工法と呼ばれる手法をつかった

木造住宅の場合は

一般的な木造軸組み工法の家よりも

数多くの制限が有るため

こちらの理由からも

構造によっては

建て替えの可能性があります。

 

とくに24年以上前に建てられた

木造住宅は

最新の耐震基準に沿っておらず、

場合によっては

耐震補強が必要になることも。

 

間取り変更をともなう

大がかりなリフォームは

建替えに匹敵するほど

高額になる可能性があるため、

はじめから建替えを

視野にいれるのがおすすめですが

考え方や工事の仕方によっては

リノベーションのほうが

暮らしの付加価値が

高くなるケースもあります。

 

寒さ・暑さ。

夏はなかなか

冷房が効かないぐらい暑く、

冬は底冷えするようだと

快適な暮らしはできませんし

健康を害する家になってしまいます。

 

現在の家の断熱材の有無や

劣化を確認する事が大切。

 

たとえば古い木造住宅では

断熱材が全く使われていない

若しくは壁には

使われているが

天井や床には

使われていないケースが多く、

とくに1階部分が

寒くなりがちです。

 

外内壁や天井、

床下への断熱材の充てんや

交換だけであれば、

大掛かりになりますが

リフォームでも

対応が可能です。

 

そうではなく

隙間風などの問題もある場合には、

「隙間風」の項をご参照ください。

 

床がペコペコする。

歩くと床がペコペコしたり、

フワフワしたりする場合には、

床材や床下、

柱などのチェックが必要です。

 

床材自体が

劣化しているだけであれば、

張り替えリフォームを

おこなえば問題を解消できます。

 

しかし床下の根太(ねだ)や

下地などの構造が腐食している、

シロアリ被害に遭っている、

柱がゆがんでいるような場合には、

構造部分を含む

大がかりなリフォームが

必要になる可能性があります。

この場合も一部建て替えを視野に。

 

隙間風。

窓から隙間風が

入ってくるようなケースでは、

家全体の断熱性が

低くなってしまいます。

 

サッシが古いことが

隙間風の原因である場合には、

新しい窓への

取り替えや

内窓設置のリフォームを

行うという選択肢もあります。

 

一方隙間風が入ってくるのは、

経年劣化や

地盤の沈下などにより

住宅そのものが

ゆがんでしまっているのが

原因である事も。

 

そのようなケースでは、

大掛かりなリフォーム又は

建替えが必要になる

ケースが多いです。

 

建てつけが悪い。

ドアやふすまが開きにくい、

または閉まりにくいなど

建てつけが悪くなっていないかも

チェックするべきです。

 

建具の滑りが

悪くなっているだけであれば、

建具自体を調整する

簡単なリフォームだけで

解決できる可能性があります。

 

ただし建具の建てつけが

悪いと感じるときには、

隙間風と同様に

家全体のゆがみが

原因となっている場合も

少なくありません。

 

家のゆがみの見極めは

建築の知識がなければ難しいので、

住宅のプロに

見てもらうことを

おすすめします。

 

リフォームで対応できる暮らしやすさ。

大規模な間取り

変更をともなわないような

内容であれば、

リフォームだけでも

快適な住まいを

実現できます。

 

バリアフリー化。

既存の住宅のまま

バリアフリーにしたい場合には、

次のようなリフォーム工事をおこないます。

 

① 床の段差解消
玄関や廊下、階段、浴室、トイレなどへの手すりの設置
廊下および居室の出入り口の拡幅
滑りにくい床材への交換
ドアの引き戸への交換

 

バリアフリーリフォームをおこなうと、

自身が高齢になったときはもちろん、

幼児や妊婦など

身近な大切な人が

訪問したときでも

安心して過ごせる家になるのが

メリットです。

 

適切な明るさ暗さの確保。

若いうちは問題なくても、

高齢になると

視力が落ちたり

視野が狭くなったりするため、

照明が暗いと

転倒しやすくなり危険です。

 

かといって

頭上の照明を明々と

照らすものに

交換してしまうと、

夜トイレに行ったあとなど

寝付きにくくなることも。

 

転倒リスクを減らすのが

目的であれば、

階段やトイレ前の廊下に

足元を照らす

予備灯を取り付けると安心です。

 

人感センサーのついたタイプを選べば、

暗い中スイッチを

探す必要もありません。

 

温度差の解消。

古い住宅は断熱性能が低く、

とくに北側に

配置されていることが多い

浴室やトイレなどは

底冷えする場合があります。

 

居間や寝室などとの

温度差が大きいと

ヒートショック

 

※急激な温度変化により血圧が乱高下し、

心臓や血管に大きな負荷がかかること

 

が起こるケースが増え、

場合によっては命に関わります。

 

そのためとくに

浴室やトイレのリフォームを

おこなうときには、

温度差の解消を

念頭に置いて

進める必要があります。

 

タイル張りの

在来浴室を設備的な性能で

環境を改善する、

断熱性の高い

ユニットバスに変更する、

トイレの壁や床には

断熱材を入れ込むなど、

ヒートショック対策は万全に。

 

内窓の設置だけでも

冷気の侵入を

抑える効果が大きいです。

 

建替えで叶える豊かな暮らし。

家の構造自体の

劣化が進んでいる場合や、

これからのライフスタイルにあわせた

間取り変更をおこないたいときには、

建替えを検討します。

 

建替えは

リフォームと違って

すべてゼロから設計しなおすため、

「理想とする終の棲家」を

実現しやすくなります。

 

建替えを検討するときのポイント。

 

間取り。

万が一のその先

車いす生活や

介護も視野に入れた

家の建替えを検討するときには、

現在の自分たちの

ライフスタイルをメインに

考えるのではなくて、

将来的な暮らしを考慮して

間取りを考えることが重要です。

 

今はとくに問題がなくても、

将来さらに年を取れば、

いずれ家族の誰かが

車いすの生活になったり、

階段の昇降が難しくなったり

場合によっては玄関ホールと玄関の段差も

どうするべきかを

事前に考えておくことが重要です。

 

そのような場合、

手すりを取り付ける、

使いやすい洗面ユニットに

交換するといった

簡単なことは

部分リフォームで対応できます。

 

しかし車いすで

使えるように浴室を広くしたい、

トイレの場所を移動したいといった

リフォームは、

そう簡単にはできません。

 

人生100年といわれる時代です。

 

家を建替えるときには、

そういった範囲も

検討要素に

暮らせる間取りを

考える事も重要です。

 

余計なコストを絞り、

必要な部分に

十分手をかける「減築」の考え方。

 

家を建替えるときには

「今と同じ広さの家」を

前提に考えがちです。

 

しかし本当に

同じ広さにするべきなのかは

よく検討が必要です。

 

たとえば今3階建てだとして、

建築時より

世帯人数が減っているなら

2階建てでも

生活できるのではないでしょうか。

 

家は広く高くなるほど

コストがかかります。

 

今よりも減築すれば

削減した予算で

断熱性をより高くする、よ

り高機能で使いやすい

設備を導入するなど、

住宅性能の

高い家を建てられるかもしれません。

 

商品だけではなくて

環境要素が整った空間づくりもそうです。

 

現在は建築技術や建材、

設備の機能性が向上し、

間取りや設備を工夫すれば、

コンパクトな家でも

快適に暮らせます。

 

どこにコストをかけるのか、

減築も含めて

検討することを

おすすめします。

 

建替えで根本的に見直す。

建替えに際しては、

温度設計を

根本から見直すことも

大切です。

 

温度設計というと

断熱等級を高くする事

ばかりを考えがちですが、

間取りの工夫によっても

快適性を高められます。

 

たとえば採光を考えた

設計にすれば、

昼間は日光による

自然な明るさを確保でき、

冬であれば

室温の向上も期待できます。

 

また風通しを考えて

家の向きや窓の位置を設計すれば、

夏でも冷房だけに

頼らなくて済むことも。

 

温度設計を考えた家づくりを

おこなうときには、

その地域の気候条件に詳しい

工務店などに

相談する事もポイントです。

 

春夏秋冬の環境変化も

家造りには重要な要素です。

 

地震に強い安心な家。

近年大型の地震が

相次いでいることを

考えるまでもなく、

地震に強い家づくりを

おこなうことも重要です。

 

家を建てるときには

最新の建築基準法が定める

耐震基準に沿って

最低限の設計はされるので、

基本的には心配は不要です。

 

しかしあくまでも「最低限」が基準なので

どれだけ安全性の担保を割り増しするのか?

という考え方も重要です。

 

家を建替える場合は

地盤調査をして

その結果を踏まえた

地盤改良や杭工事

基礎の計画をおこないます。

 

特に地盤が弱い地域では

リフォーム工事で

地盤の改良は難しいです。

 

※引き家等のように元々の家の

地盤や後施工による改良は可能ですが

コスト面や様々な要素を

検討する必要があります。

 

成功する『終の棲家』のポイント。

リフォームや建替えで、

老後を豊かに暮らせる

「終の棲家」を実現する。

 

コンパクトな居室。

間取りを検討するときには、

居室は夫婦2人で

ちょうどいい程度に

コンパクトにまとめるのが

おすすめです。

 

広々とした居室は

開放感がありますが、

掃除やメンテナンスをするのが

大変です。

 

今は「掃除ぐらい」と思っていても、

やがて掃除機や

モップをかけるのが

重労働に思える日が

やってくることを

忘れてはいけません。

 

また広い居室は熱効率も悪くなり、

光熱費も高くなってしまいます。

 

今後を想定し、

できるだけ出費を

抑えられるよう

考えておくのが得策です。

 

廊下や玄関、

トイレは余裕のある間取り。

 

居室はコンパクトに

まとめるのがおすすめですが、

そのぶん廊下や玄関、

トイレは余裕を持たせた間取りに。

 

あらかじめ

余裕のある設計にしておけば、

万一身体的な変化で

不便な生活になった場合に、

間取り変更をともなうような

大がかりな

バリアフリーリフォームを

する必要がないためです。

 

あわせて扉は引き戸にする、

手すりを取り付けられるような

下地材を入れておくといった

細かな工夫をしておくと、

将来的なリフォームコストを

抑えられます。

 

低くて使いやすい収納。

収納は低くて

使いやすい設計を

考えることもポイントです。

 

壁いっぱいの壁面収納や

吊り戸棚などを取り付けると、

確かに収納力は上がります。

 

しかしものを収納するときや

取り出すときに

踏み台や脚立が

必要になるようだと、

足腰が弱ったときに危険です。

 

実際高齢者のいる住宅では、

楽に取り出せる

目線部分から

下の部分しか使っていない、

といったケースは

少なくありません。

 

それであるならば

はじめから

低くて使いやすい収納を検討し、

又は可動式の棚で

棚の高さをある程度

自由に変更出来る

使い勝手重視の

計画をするのがおすすめです。

 

バリアフリー化

高齢者住宅改修費用助成制度とは?。

 

 

バリアフリー化に関しては、

高齢者住宅改修費用助成制度の

活用も検討。

 

高齢者住宅改修費用助成制度とは、

要介護認定を受けた人が

自宅で快適な生活を送るための

改修工事に対して

助成される介護保険の制度です。

 

※内容が変わったり

補助金の変更なども考えられます。

 

手すりの取り付けや

段差の解消、

引き戸への交換など、

多くのバリアフリー工事が

対象となります。

 

そのため建替えに際しては

間取り変更など

大きな工事を優先し、

手すりの取り付けなどは

実際に必要になってから、

制度を利用しての

リフォームを検討しても

よいかと思います。

 

※補助金の内容に制限があるので

事前の検討は重要です。

 

 

家を建てたあとも

豊かに暮らすためには、

理想だけではなくて

現実問題を含めて

現在の家が抱えている

問題や感じている不満を洗い出し、

リフォームか建替えかを

検討する事が大切。

 

そのためには

家の状態をプロの視点で

確認したうえで、

資金にあわせた

適切なアドバイスをしてくれる

「相談相手」が必要であり、

それぞれの

暮らしの文化に関して

理解度と最適化の出来る

専門家探しが最終的なポイントです。

 

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