ブログ・コラム
2024.10.04
生活環境を整える暮らしの提案と間取りの設計事例、例えば段差を有効的に考えて空間の拡張性とライフスタイルを楽しむ立体的で余白のある過ごし方の出来る家の計画にスキップフロアの考え方を。
- カテゴリ:
- 間取り・動線・家事・プラン
スキップフロアのある暮らしと間取り。
過ごす時間と
居心地を意識した住まい造り。
※二階LDKの+α空間として窓際にスキップフロアを間取り提案の事例CG
間取りの中に
スキップフロアをうまく取り入れれば、
生活環境も変化して
狭い空間でも住宅密集地でも
比較的開放的な住まいが手に入ります。
また、
段差をうまく活用すれば
収納スペースを確保して
空間を効率よく活用することも可能になります。
オシャレだけではなくて
生活環境をより豊かにして
暮らしの意識も変化する
個性的な住まいを手に入れるためには、
スキップフロアの間取りの工夫も
一つの手段となります。
スキップフロアのある
間取りの考え方を少し。
新築を考えておられる方で
スキップフロアを取り入れた
住まいづくりをご検討の方は、
ぜひ参考にしてください。
スキップフロアとは?。
「スキップフロア」とは、
スペースごとにフロアの高さをずらして
多層構造をもつ住宅をさします。
一般的な住宅では
1階・2階とフロアの階層が
明確となっていますが、
スキップフロアでは
一部の部屋やスペースの高さを変えて、
階層構造を複雑にします。
中2階構造のように
一部屋・スペースだけの高さを
変えるタイプから、
1階・2階の区分けが
判然としない複雑な構造も可能です。
スキップフロアを取り入れれば、
内壁が減り広々とした空間になる、
日当たりが良くなるなどの
メリットもあります。
スキップフロアのメリット。
スキップフロアには、
次のような魅力があります。
開放的な空間に仕上がる。
フロアの階層差を収納スペースにできる。
日当たりがよくなる。
子どもなど家族の存在を感じられる。
それぞれのポイントについて、
少し詳しく・・・・・。
空間を有効活用できる。
スキップフロアは、
フロアの高さを変えて
縦の空間を有効活用できます。
天井が低い空間については、
収納スペースとしての利用も可能です。
また、
フロアでスペースを区切れば
内壁の数を減らせるため、
壁に相当する部分も
部屋として利用ができます。
限られた空間を
無駄なく活用するうえで
適した構造といえます。
開放的な空間に仕上がる。
スキップフロアは、
フロアの高さで空間を区切るため、
内壁を減らして
部屋を区切ることができます。
また、1階/2階の区切りも
曖昧になるため、
壁や天井で
視界を遮られる部分が減ります。
これらの効果により、
「縦の空間」「奥行き」が見渡せるため、
一般的な住宅より
開放的な印象を
与えられるのが特徴です。
フロアの階層差を収納スペースにできる。
スキップフロアで高さをずらすと
半地下や0.5階程度の
空間が生まれます。
この空いた空間を
収納スペースとして活用すれば、
居室内の収納スペースを
減らすことが可能です。
0.5階部分を
外から出入りする
アウトドアストッカーとすれば、
アウトドア用品・カー用品などの
収納場所も確保できます。
内壁を減らす場合は開放感の他に、
一般の家なら
別の部屋にいて視認できない
家族の存在を視認したり、
気配を感じたりできます。
たとえば、
幼い子どもがいる家庭では、
家事をしている間も
子どもの状況を確認しやすいため
そういう意味では安心です。
家族と適度な距離を保って
生活するうえでも
適した構造といえます。
日当たりがよくなる。
開放的な空間をもつスキップフロアは、
適度な場所に窓を設置すれば、
室内の多くの場所に
日光が差し込みます。
比較的
日当たりがよい室内空間を
計画する事が可能になるのも
スキップフロアの特徴です。
スキップフロアの活用アイデア。
スキップフロアで
生み出される空間は、
つぎのように活用する事も
可能ですし
生活空間の拡張にもつながります。
- 0.5階をガレージやアウトドアストッカーに
- 犬・猫の休憩スペースに
- 各部屋に収納スペースを作ることも可能
- キッズスペースに
- ワークスペースを確保するのも一案
- 家族のライブラリーに
それぞれの活用アイデアについて。
0.5階をガレージやアウトドアストッカーに
0.5階相当のスペースは
外と直結する形にして
ガレージやアウトドアストッカーに。
これらの外向けの収納スペースは、
地面からアクセスするために
通常の1階より
フロアを低く作るのが一般的です。
スキップフロアによって
低層の空間を形成すれば、
まさにこれらのスペースとして
有効活用できます。
充分な収納スペースを確保すれば、
別に倉庫などを
設置する必要がなくなります。
犬・猫の休憩スペースに
人間より小さい犬や猫は、
天井の低いスペースでも
快適に暮らせます。
また、ペットの種類や
個々の性格によっては、
人の目から離れて
落ち着ける場所を確保した方が、
ストレスなく過ごせます。
天井の低いデッドスペースを
ペット用スペースとすれば、
空間を有効活用
出来ることにもつながります。
犬・猫の飼育グッズも
同じ場所に収納しておくと、
居室内に物が散らかりにくくなります。
各部屋に収納スペースを作ることも可能
階層のずれにより生じる
天井の低い部分を
収納スペースにするのも、
多くの間取りで採用が可能になります。
通常であれば、
居室空間にタンスや棚など
収納スペースを
確保する事になります。
スキップフロアをうまく活用すれば、
居室スペースのほかに
まとまった広さの収納を確保できます。
居室内の収納スペースや
設備を減らせるため、
より広々と暮らすことが可能です。
キッズスペースに
リビングから少し高さを上げ下げして、
リビングと直結する
キッズスペースを計画する事も有効です。
子どもが幼いときには遊び場として、
小学生くらいのときには
勉強をする場所として活用すると、
親が家事作業をしているときも
子どもを安心して見ていられます。
子どもが大きくなった後は、
書斎や作業スペースとして
活用するのも一案です。
ワークスペースを確保するのも一案
ロフト部分などを大人の
作業スペースにするアイデアもあります。
近年はリモートワークが普及したため、
自宅で仕事をする機会が
ある方も増えています。
ワークスペースは
さほど広いスペースを
必要としないケースも多いため、
余ったスペースを有効活用できます。
壁を設置せずに
開放的な空間で作業するか、
あえてワークスペースだけは
壁を設置して
集中できるスペースにするか、
自分のワークスタイルに合った
個性化も検討要素です。
家族のライブラリーに・・・・・。
フロア間の階層の壁面に
大きな本棚を設置して、
家族のライブラリーにする
アイデアも有効です。
小さい椅子や机を設置して
書斎としての
役割を持たせるのも良いかと思います。
書籍はどちらかといえば
家中に散らばってしまいがちですが、
一カ所にまとめて
保管が出来やすい環境にすれば、
自宅で物が散らかるのを防げます。
壁で区切った個室化も
間取りの考え方です。
壁で区切って
プライベート空間を確保できる一方で、
ドアを開けて
フリースペース空間を連続させたり
つなげればさらに
開放感を持たせられます。
段差を活用して外に近づける
そんな空間にすれば、
プライベートな空間でありつつ
空を独り占めできます。
健康な暮らしを考える上で
家族が過度なストレスを感じない
間取りとなる工夫には
様々な考え方が存在しています。
手段と目的。
家を建てた家族が、
幸せに暮らしてくださることが何よりです。
暮らしの事を丁寧に考えてみませんか?。
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