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ブログ・コラム

2024.10.19

和モダンの家を考える暮らしの提案、和と洋が程よく融合してゆとりある空間美と趣を兼ね備える和の情緒を心地よく感じる数寄屋を意識した和モダンの家、過ごし方を奥深く考える住まい造りに和の提案。

カテゴリ:
和モダン思想

和モダンの家について。

その特徴と魅力を

自分たちの暮らしに合わせて

どのように味わい深く

暮らす空間を考えるべきなのか?。

 

 

 数寄屋の和風住宅を意識した和モダンのタイル張り外壁の家はバランスを整えたつし二階を意識した外観で門屋もタイル張りとステンドグラスをモダンにデザインした佇まいの設計

「和モダンの家」は、

日本の伝統的な要素と

現代的なデザインを融合させた

住宅スタイルです。

 

近年は特に、

自然素材やシンプルさを

重視するライフスタイルが

再評価される中で、

和モダン住宅は

心地よい空間づくりに

優れていることから、

ご希望されるケースも多くなっています。

 

 

低い水平ラインをモダンにバランスよく整えて和の趣を数寄屋風にデザインした和モダンの家正面の雰囲気

 

今回のblogでは、

ご質問もご相談も多い

「和モダンの家」の特徴や

そのメリット・デメリット、

そして暮らしの趣を考える

要素につて

少し書いてみたいと思います。

 

たたきをイメージした奥行きのある空間となる中庭のある数寄屋風の和モダン住宅は素材にも拘り厳選した素材から醸し出す和の情緒を楽しむ家

 

「和モダンの家」には

以下のような特徴があります。

自然素材の使用
和モダンの家では、

木材や石、

土などの自然素材を

積極的に使用する事が多くなります。

素材感という意味では重要です。

木材は、

日本の気候風土に適しており、

冬は暖かく、

夏は涼しい快適な住環境を

実現しやすくなります。

 

加えて、

エイジングのデザインとして

経年変化を楽しむことができるのも

大きな魅力です。

 

雨垂れを設計して雨の日に風情ある趣の風景を楽しむの軒下を楽しむ和のデザイン提案

 

シンプルで機能的なデザイン

和モダンの住宅は、

ある意味で無駄を省いた

シンプルなデザインが

特徴的なケースもあります。

 

光壁をイメージして越前和紙を使ったオーダーメイドデザインでの障子で和の空間と洋の空間を繋げる空間デザインを提案

 

障子やふすまを使った間仕切り、

フラットで広がりのある

空間設計など、

日本の伝統建築の

美学を取り入れつつ、

現代のライフスタイルにも

マッチするような空間の実現にも寄与します。

 

乳白色のガラスブロックを障子に見立てて外観を操作するポイントとして障壁のデザインを提案

 

外観と内観の調和

外観は、

伝統的な和の素材を用いながらも、

現代的なガラスや

コンクリートと組み合わせて、

洗練された雰囲気を醸し出す

空間も生まれます。

 

座敷と応接を兼ねた和室のデザインは古風な部分を取り入れつつ趣をモダンに感じる設計デザインを要所要所に仕込んだ提案に

 

内観でも自然素材の質感を活かし、

光や風を取り入れる工夫が

和の繊細さを表現したり、

室内外の一体感を

強調することにもつながります。

 

数寄屋の趣を丁寧にデザインし和モダンの空間を意識した回廊のように中庭を望む広縁・縁側のデザイン設計

 

和の空間要素

和室や畳、縁側、

庭などの和の要素を取り入れることで、

伝統的な和の空気感を残しつつ、

モダンな居住空間が

広がります。

 

これにより、

家全体がリラックスできる

雰囲気になります。

 

「和モダンの家」には

多くの魅力があります。

自然との調和

和モダンの家では、

自然素材や自然光を

積極的に取り入れるため、

四季折々の美しさを

感じることができます。

 

庭や中庭を設けることで、

家の中にいながらも

季節の移ろいを

楽しむことができ、

心地よい暮らしが実現します。

 

機能性の高さ。

シンプルなデザインながらも、

間取りの工夫により

機能的な生活空間を

提供する事が可能になります。

 

約12帖の玄関ホールは第二のリビングでありつつ応接間を兼ねる複合的要素を設計しつつ和をモダンに感じる家具との融合をデザインとして施したくつろぎの空間提案

 

 

障子やふすまといった

伝統的な仕切りは、

開閉により

空間の使い方を

柔軟に変えることができ、

日常生活に合わせた

快適な空間づくりが可能です。

 

温もりのある素材感

木材を中心に使用するため、

室内には

温もりが感じられます。

 

また、

素材自体が呼吸することで

湿度を調整し、

快適な住環境を

維持する効果も期待できます。

 

特に、

畳や無垢材は肌を通じて

気持ちにも心地よさを与え、

安らぎを感じやすくなります。

 

モダンなアートのような壁とタイルの融合に間接照明のある折り上げ天井とのバランスを仕上げたメインリビングのデザイン

 

和と洋のバランスが取れている。

和モダンの家は、

和風の伝統美と

モダンな洋風デザインが

融合しているため、

年齢や世代を問わず

幅広い層に支持されています。

 

現代的な設備や

デザインも

取り入れられているため、

和風の良さを残しつつ、

スタイリッシュな住まいが実現します。

 

一方で、

「和モダンの家」には

いくつかのデメリットも存在します。

 

初期費用が高いということ。

和モダンの家では、

比較的自然素材を多く使用するため、

一般的な住宅に比べて

建築費用が高くなる

傾向があります。

 

特に、

木材や畳、伝統的な

建築技術を使用する場合、

コストがかかることを

考慮する必要があります。

 

メンテナンスが必要。

自然素材を使うことで、

年月を経るごとに風合いが出る一方、

定期的なメンテナンスが欠かせません。

※基本的にはどのような建物でもメンテナンスは必要です。

 

木材や畳は湿気や乾燥に弱いため、

適切な手入れを行わないと

劣化が早まる可能性があります。

 

デザインの制約。

和モダンの家は、

和の要素を取り入れるため、

設計において

一定の制約があります。

 

伝統的な要素と

現代的な要素を

バランス良く取り入れることが

求められるため、

デザインの自由度が

一般的なモダン住宅よりも

低く感じる場合があります。

 

夜の風情を楽しむ数寄屋をイメージした和モダンの家外観

 

住宅地による影響。

和モダンのデザインは、

周囲の環境や景観との

調和を重視します。

 

都市部の住宅地では、

周囲の建物とのバランスを

考慮する必要があり、

和モダンの美しさを

最大限に引き出せない場合があります。

 

夜の風情を贅沢に味わう和モダンの粋を設計した中庭の夜の風景

 

和モダンの家を建てる際のポイント。

「和モダンの家」を建てる際には、

いつくかのポイントがあります。

 

素材選びにこだわる


和モダンの家を建てる際、

木材や石、

漆喰などの自然素材を使用することで、

伝統的な和の雰囲気を

演出できます。

 

特に地域の気候に合った

素材を選ぶことで、

家全体が長持ちし、

快適な暮らしが実現します。

 

空間の使い方を工夫するという事。

自然光と風通しを大切にするという事。

現代的な設備との融合を考える事。

 

どのような建物の計画でもそうですが

外構(庭)も含めて、

初期費用やメンテナンスの問題など、

デメリットも存在しますので、

それらを理解した上で

住まい造りを

検討することが大切です。

 

自然との調和を重んじた

快適な住空間を目指す方にとって、

和モダン住宅は

非常に魅力的な

選択肢であるかと思います。

 

暮らしの趣を

丁寧に考えながら

過ごし方の意識の中に

和の風情を

心地よく感じてみませんか?

 

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やまぐち建築設計室
 建築家 山口哲央
奈良県橿原市縄手町387-41階)
https://www.y-kenchiku.jp/
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