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ブログ・コラム

2024.11.17

住まいと暮らしを考える時に同居のカタチとして二世帯住宅を考える際にそれぞれの暮らしの価値観と将来設計に工夫を考えつつ同居での多様性を意識した住宅設計を考える設計事務所の提案。

カテゴリ:
二世帯住宅

二世帯住宅の

様々なライフスタイルの融合と

分離の距離感提案の設計。

 

同居計画としての二世帯住宅の考え方に柔軟な間取りとプランの考え方、完全分離の二世帯住宅だけではなくて同居を程よいイメージと距離感で設計する暮らしの工夫と住むための環境設計

※比較的小規模な二世帯住宅(完全分離型)の提案設計事例

 

それぞれの暮らし方に

二世帯住宅として

同居を考える際に

分離するべき範囲での

間取りの違い・・・・・。

 

完全分離型で叶える

プライバシーに配慮した

二世帯住宅。

 

よくご相談をいただく

二世帯住宅。

 

ひとつ屋根の下で

子世帯と親世帯が

共に暮らすこのスタイルは、

元々の同居のスタイルですが、

核家族化が進み

社会情勢も変化していましたが

原点回帰ではありませんが

再び同居スタイルが見直されている

という状況でもあります。

 

増加する共働き世帯の

家事や育児の負担軽減や、

益々高騰する

土地や住宅価格の費用分担

そして直近では

全国に存在する問題でしたが

顕著化した「空き家問題」などでの

利点も多く、

今の時代に「その考え方」は

ちょうど良いのかも知れません。

 

そんな中、

二世帯住宅に興味はあるが、

同居に対する不安を感じたり、

プライバシーを

重視されたいと考える方に

お勧めなのが「完全分離型」の

二世帯住宅です。

 

しかしながら

完全分離型二世帯住宅にも

メリットとデメリットが

存在しています。

 

完全分離型の二世帯住宅とは、

一つの家の中に

親世帯と子世帯が

それぞれ完全に独立した

生活空間を持つ

住宅タイプの事です。

 

家を縦に半分に分けたり、

1階と2階で水平に分けるなどして、

それぞれの世帯の

生活空間を完全に分離し、

各世帯が個別の玄関、

キッチン、

バスルームなどを持つことで、

プライバシーを保ちながら

気兼ねなく生活できる事が

大きな特徴です。

 

同居には抵抗があるが

親や子世帯と助け合って

生活したいと

お考えの方には、

ある意味で

理想的な住環境と言えます。

 

完全分離型以外の二世帯住宅の種類

二世帯住宅には

大きく分けて3つのタイプがあり、

前述の「完全分離型」以外にも

「同居型」の二世帯住宅と

「一部共用型」の

二世帯住宅が間取りとして

考えられます。


同居型の二世帯住宅は、

2つの世帯が

生活空間を

概ね共有する住宅タイプです。

 

リビングやキッチン、

バスルームなどの

共用部分が多いため、

世帯間の距離感が近く、

よりお互いに助け合いながら

生活することができます。

 

キッチンやバスルームなどの

水回り設備を

共有することから、

新築時の住宅設備にかける費用を

抑えることができ、

他の二世帯住宅タイプと

比較すると

費用を抑えて

実現することが可能です。


完全分離型と

同居型の中間に位置するのが

一部共用型の

二世帯住宅です。

 

共有部分と独立部分を

組み合わせたような

住宅の間取りタイプで、

分けたい空間や

設備はそれぞれの世帯に

個別に設け、

それ以外は共有したような

住まいを設計することで

一定のプライバシーを保ちながら

効率良く生活する事ができます。

 

すべての空間や設備を

2箇所ずつ設けることが無いため、

完全分離型の

二世帯住宅と比較して

新築時のコストや

暮らし始めてからの

水道ガス電気など

光熱費などを

抑えることができます。

 

二世帯住宅3タイプの

メリットとデメリット。

 

異なる特徴を持つ

3タイプの二世帯住宅ですが、

生活スタイルや

住まわれる方の

方向性によって

向き不向きが変わってきます。

 

完全分離型の二世帯住宅のメリット

各世帯が

完全に独立した

生活空間を持つため、

それぞれのプライバシーを

しっかりと保った上で、

お互いの生活リズムを

崩すこと無く

生活できる事が

大きなメリットです。

 

例えばキッチンを

共有している場合は

食事の時間を合わせたり、

お風呂を共有している場合は

入る時間を

常に気にする事もあります。

 

また、

玄関やリビングを

共有している場合は

来客を招く際に予定を

調整する必要も出てきますが、

完全分離型であれば

各空間や設備が

それぞれ用意されているので、

お互いにそういった意味で

気を遣う必要がありません。

 

普段は気兼ねなく生活しつつも、

力を借りたい時は

すぐに駆けつけられる事が

完全分離型二世帯住宅の

大きなメリットと言えます。

 

しかし、

すべての空間や

設備がそれぞれの世帯に必要となり、

同居型や一部共用型の

二世帯住宅と比較すると

家のサイズも大きくなる

傾向にあるため、

建築費用や

住宅設備にかかる費用が

多くなる事が

大きなデメリットと言えます。

 

また、

完全に分かれているので

どちらかといえば「お隣さん」のような

暮らし方であり

関係性によっては

両世帯のつながりや

コミュニケーションが

希薄になることも気になる点です。

 

お互いのプライバシーを

重視したい方、

お互いの生活リズムを

尊重したい方には

おススメの間取りタイプかと思います。

 

同居型二世帯住宅のメリット。

共同で生活することで

世帯間での

コミュニケーションが増え、

近い距離感で

お互いに助け合いながら

生活できる点が

同居型二世帯住宅の

大きなメリットと言えます。

 

特に子育て中の

共働き世帯や、

介護が必要な世帯にとっては、

必要な時に

直ぐに手を貸せる

同居型の二世帯住宅は

最適な住環境と言えます。

 

また、

共有部分が多いため

比較的コンパクトに

住まいを設計でき、

他の二世帯同居タイプと

比較して

建築費用を抑えられる点も

同居型二世帯住宅の

利点です。

 

同居型の二世帯住宅では、

生活空間を共有するため、

お互いの生活に

干渉しやすく、

プライバシーが

制限されることがあります。

 

また、

世帯間で生活リズムが異なると、

お風呂やキッチンの

使用時間が重なり、

思うように使えないことが

ストレスになる場合もあります。

 

家族と一緒に過ごす時間を

大切にしたい方、

建築費用をできるだけ

抑えたい方にとっては

生活バランスの工夫次第で

よりよい選択肢となる

二世帯住宅の計画となります。

 

一部共用型のメリット

プライバシーを

ある程度確保しつつ、

日々顔を合わせて

コミュニケーションを取れる

バランスの良い

半同居生活が実現できます。

 

生活スタイルが異なるため、

あえて使用する時間帯の

かぶらないキッチンや

お風呂などを

共有部分にして

その他は分離させるなど

プランの段階で

比較的自由に決められるため、

二世帯住宅での

間取りの自由度が

比較的高いのが特徴です。

 

また、

完全分離型と比較して、

建設コストや

水道ガス電気の

光熱費のランニングコストを

抑えやすくなります。

 

共有と独立の

バランスを取るため、

間取り設計が

どちらかといえば

複雑になることがあります。

 

また、

共有部分での使い方に対する

考え方や

設備が壊れた際に

ルールを決めておくことが

重要です。

 

家族との交流を持ちつつ、

適度なプライバシーを確保したい方、

建築費用と

生活費のバランスを取りたい方には

おススメの二世帯住宅スタイルです。

 

完全分離型

二世帯住宅の建築費用

完全分離型の二世帯住宅は、

一般的な単世帯住宅や

その他の二世帯住宅と比べて

建築面積、床面積(建物規模)が

大きくなることが多く、

それぞれに

個別の水回り設備なども

必要となるため、

建設コストは

高くなる傾向にあります。

 

同居型二世帯住宅の

一般的な相場が3000万〜4000万、

一部共用型二世帯住宅が

3,500万円〜4,500万円なのに対して、

完全分離型二世帯住宅の相場は

約4,500万円〜6,000万円程度です。


具体的な費用は、

建てる土地の状態や

建物の規模や仕様、

選択する設備の

グレードなどによっても

変動しますが、

一般的にはこのような範囲内での

予算を考慮する必要があります。

 

完全分離型の

二世帯住宅の間取り計画。

完全分離型二世帯住宅は、

主な建て方に

居住空間を家の

上下で分ける

「上下分離型」

左右で分ける

「左右分離型」の

2つのパターンがあります。

 

次に

上下分離型、

左右分離型、

それぞれの特徴と、

完全分離型二世帯住宅における

メリットやデメリットについて

少し書いてみたいと思います。

「上下分離型」は、

各世帯の居住スペースを

家の上下階に分けた

二世帯住宅のスタイルです。

一階と二階で分離するという事です。

 

生活がすべて

ワンフロアで完結するため、

スムーズな生活動線を

確保できる点や、

縦に空間を利用するため

どちらかといえば

広い敷地を必要とせず、

土地の利用効率が

良い点などが特徴です。

 

1階を親世帯の

居住スペースにすれば

階段の上り下りも無く、

外出もしやすくなる為、

親世帯の生活負担を

軽減することができます。

 

ただし、

上階の生活音や振動が

下階に伝わりやすいという

デメリットがあるため、

建材や設備により

振動や音を抑制したり

間取りの工夫として

寝室の上には

子供部屋を

設けない様にするなど、

間取り設計に関する

工夫や配慮が必要となります。

 

左右分離型は、

親世帯と子世帯が

左右に隣接して住む

二世帯住宅のスタイルです。

 

このスタイルは、

上下分離型と比べて

生活音や振動の問題が少なく、

よりプライバシーに

配慮した暮らしが叶うという

メリットがあります。


ただし、

左右に分かれて

各世帯の生活空間を

配置するには

必然的に各世帯に

階段が必要となるなど、

一階の床面積が

大きくなりやすく

比較的広い土地も必要となるため、

建築総予算が高くなる

という傾向にあります。

 

※間取りの計画性で

上下左右の世帯バランスを

調整する事も設計段階での工夫です。

 

比較的両世帯とも

上下階の移動が必要となるため、

親世帯が高齢の場合には

日々の移動が負担となりますから

ホームエレベータ―を

設置するなどの

配慮が必要となります。

 

 

完全分離型の二世帯住宅で

後悔する例と対策。

 例えばですが予算オーバー

完全分離型の

二世帯住宅は

通常の住まいと比較して

必要な部屋数や

水回りをはじめとする

住宅設備の数が多くなり、

予め必要なスペースや

設備をしっかりと

拾い出しておかないと

後から追加費用が上乗せされて、

結果的に

予算オーバーに

なってしまうことに

なるかもしれません。

 

予め各世帯の

必要な部屋数や広さ、

住宅設備を明確にした上で、

詳細な見積りを

しっかりと

確認しておくことを

お勧めいたします。


例えばですが

暮らす人数が増えるという事。

住まわれる人数が

必然的に多くなる

二世帯住宅では、

打ち合わせが

煩雑になりがちで

必要な要件整理の不足にならないように

気を付ける必要性があります。

※単世帯でも同じです。

 

実際に生活してみると

生活空間の配置や

動線が不便で

使い勝手が

悪い住まいに

なってしまわないように。

 

そのような事態を

防ぐためにも

計画にはゆとりを持って

時間と密度を調整し、

各世帯の間取りや

動線の確認を行うなど、

設計段階での

十分な打ち合わせを

入念に行うように

心がけたほうが

充実度は増します。

 

今一緒に

暮らしていないのならば、

可能な範囲内で

一旦一緒に暮らして

デメリットを

体感していただく事を

お勧めしています。


例えばですがプライバシーの欠如

生活リズムの異なる世帯が

同じ家で生活する

二世帯住宅では、

壁の厚みや

防音対策への配慮を

怠ってしまうと

互いのプライバシーが

保たれずに

生活に支障を

きたしてしまうことも

あります。

 

間取りや居室の配置を

慎重に行うことはもちろん、

壁や床への

防音対策にも配慮した

計画性が重要となります。


メンテンナスの負担

一般住宅と比較して、

完全分離型の

二世帯住宅は

各世帯にそれぞれ

独立した居室や

設備を設けることで、

住まいの維持管理の

手間とコストが

増大してしまうことがあります。

 

この負担を軽減するために、

メンテナンスのしやすさを

考慮した素材や設備を

選ぶことが

重要となります。

 

二世帯住宅の特徴や

配慮の範囲について

少し書いてみました。

 

二世帯住宅は

各世帯のプライバシーや

ライフスタイルを

尊重しつつも

互いが助け合いながら

暮らすことのできる

現代社会にフィットした

住まいのカタチだと思います。

 

一方で、

二世帯住宅ならではの

問題点や注意点も

多々ありますので、

二世帯住宅での暮らし、

または同居に近い

暮らし方を考えている際には

そういったところの配分にも

検討の意識を

持っていただければと

思います。

 

暮らしの事を丁寧に意識した

住まいの設計と

充実度の生まれる住まいづくり。

 

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奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
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