ブログ・コラム
2024.11.24
和室のある暮らしが叶える癒しと機能美に過ごし方の提案と自由度のある間取り、家族の時間を豊かにする現代的な住宅の間取りにも和室や畳コーナーの存在が暮らしの効能をよりよくつくりだします。
- カテゴリ:
- 和モダン思想
和室のある暮らし。
※外側にある回廊(広縁)を介して障子から透かす光を心地よく感じる古風な和室の提案
癒しと機能を両立する
家づくりの提案に
座面自由さと
視線の変化が生み出す
暮らしの効能。
生活の変化に対して
実は柔軟に対応する
空間としての
価値を持つ和室。
家づくりの計画を進める中で、
リビングやキッチンの
デザインに
時間を割くケースは
多いかと思いますが、
「和室」について
真剣に考えたことは
ありますか?。
現代の住宅で
和室を採用することは、
一見すると
時代遅れに
思えるかもしれません。
※障子でつながるメインリビングと客間としての和室のある間取り
しかし、
実は和室は
暮らしに安らぎと
利便性をもたらし、
計画次第で
家族のライフスタイルや
環境変化にも
柔軟に対応する
空間になります。
※リビングとは介さずに個室化した間取り提案での和室、一人静かに過ごす別室にもなる客間・応接を兼ねる和室提案
設計のご相談で
お問合せをいただき
家造りを通じて
住まい手さんの
暮らしを考える際に
「和室」が
暮らしの悩みを
解決する事も多くあります。
そういう事も踏まえて、
和室の魅力や
その多様な活用方法、
さらに現代の家づくりに
和室を取り入れる
工夫を少し
書いてみたいと思います。
※LDKの隅に設けた掘りごたつのある4.5畳の畳コーナー
和室は単なる
「和風インテリア」ではなく、
住まいの価値を高める
鍵となる空間です。
家族の時間を
大切にしながら
喜怒哀楽を
意識した家づくりを
考えるならば、
最後まで
お読みいただければと
思います。
和室がもたらす
「心地よさ」と「つながり」
和室の最大の魅力は、
「心と体が安らぐ空間」である
和の要素が
存分に詰まっていることです。
障子を通して
差し込む優しい光、
そして自然素材が持つ
調湿作用。
こうした要素が合わさり、
和室は一日を終えた家族が
心からリラックスできる
場所ともなります。
特に現代の住宅では、
リビングや
ダイニングの一角に
和室や和コーナーを設ける
スタイルが
多くなったかと
思いますが
個室化した和室も
リビングや動線と
どのようにつなぐのか、
間取りの構成でも
その存在価値は
変わります。
家族が日常的に
使える場所として、
リラックスしながらも
一緒に過ごせたり
距離を置いたり、
使い方によって
和室が別用途へと
臨機応変に
変化したりする
空間となります。
子どもが畳の部屋で遊び、
大人は昼寝を楽しんだり
和の風情を持った
趣味を楽しんだり
静かに写経をしたりする。
そんな和室は
家族の過ごし方に
自由を与える
場にもなります。
多機能性が生まれる
和室の使い方も重要です。
和室はその柔軟性も
大きな魅力です。
必要に応じて
用途を変えられるため、
家の中で
限られたスペースを
最大限に活用できます。
例えば
ゲストルームとして。
お客様が訪れたとき、
布団を敷くだけで
即席の寝室に変化します。
使わないときは
障子や襖を閉じれば、
空間を無駄にせず
日常生活に溶け込みます。
在宅ワークスペースとして。
最近では、
テレワーク・リモートワークの
需要が増えています。
和室は、
静かで集中しやすい
仕事場として最適です。
必要に応じて
机を出したり、
畳に座って
リラックスしながら
仕事をすることもできます。
キッズスペースとして。
畳は柔らかく
安全性も高いので、
小さな子供がいる
家庭にもおすすめです。
リビングの一角に
和室・和コーナーを設ければ、
少し気分を変える時にも
役立ちます。
現代の住宅と
調和するデザイン。
和室をつくると、
家全体のデザインが
古臭くなるのでは?
と心配される方も
いるかもしれません。
しかし、
和室は現代建築とも
十分に調和する
デザインが可能です。
※縁なし畳をLDKの中心に配置してリビングとして使う提案設計での和室の意識提案
例えば、
縁なし畳・琉球畳を
使用することで
スタイリッシュな
空間に仕上げたり、
床の間を壁収納として
デザインするなど、
伝統とモダンを
融合させた
アプローチも考え方の一つです。
また、
自然素材の持つ
温もりは
モダンインテリアとの
相性が良く、
家全体の雰囲気を
和モダンに高めます。
さらに、
畳の部分を
部分的に上げ床にする
「畳リビング」や
逆にリビングの中心に
畳を敷く
「家具が少なくなる仕掛け」
としてのデザインも
暮らしの自由度を
高めるには
有効です。
段差を活かして
収納スペースをつくり、
機能性を高めながら
家族の集まる場所として
活用する事も
片付けしやすい家の工夫。
持続可能な家づくりにも貢献。
本格的な和室に
使用される自然素材は、
環境に優しいという
メリットもあります。
畳のイグサは
再生可能な素材であり、
使い終わった後も
土に還る
エコな選択肢です。
また、
調湿機能によって
エアコンや除湿機の
使用頻度を下げる効果も
期待できます。
こうした点から、
和室は
持続可能な家づくりの
観点でも
注目されています。
和室は、
日本の伝統的な
美しさと
機能性を兼ね備えた
空間です。
家族の過ごし方や
価値観を
整理しながら
心地よく暮らせる
家をつくるうえで、
和室は非常に有用な
選択肢となります。
旅館のような
和の風情を楽しむ事も
家時間を上質にします。
風情ある
モダンな住宅デザインと
調和させることで、
見た目にも
実用性にも
優れた家づくりが
可能です。
家づくりに
和室を取り入れることで、
暮らしにどんな変化が
訪れるか
想像してみてください。
和室が生み出す
過ごし方のアレンジは
毎日を豊かに
してくれると思います。
和室のある間取りで
質の良い暮らしと
過ごし方の柔軟性を。
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