ブログ・コラム
2024.11.30
空間の印象を劇的に変える目線の抜けがもたらす広がりと快適性を最大化する設計提案、視覚効果で広がる理想の住空間と目線の抜けを活かした感度の間取りデザインの勘所。
- カテゴリ:
- 間取り・動線・家事・プラン
空間をデザインして
目線の抜けを
利用する間取りの提案。
※遠近感をデザインしつつ直線的な間取り構成を設計した広さを感じる空間デザイン提案実例CG・フレームの構成で変化する雰囲気の提案
心地よい暮らしのための
視覚的広がりを
デザインする方法・・・・・。
実際の広さよりも
広く感じる部屋。
そんな言葉を
耳にしたことはありませんか?。
不思議なことに、
同じ床面積でも
住む人の印象は
まるで異なることが
あります。
その秘密のひとつが、
「目線の抜け」と
「適切な開放感」を意識した
間取りデザインにあります。
目線の抜けとは、
視線が途切れることなく
スムーズに
空間を移動できるように
デザインされた
空間構成のこと。
壁や柱が多く
視界が遮られると、
空間を
狭く感じやすくなりますが、
視線が抜ける設計により、
広がりや
開放感が生まれます。
実際にご相談をいただく
家造りでも
「広さ」の持つ意味は
様々であり
生活空間の開放感を
考える事は重要です。
目線の抜けを活用した
理想的な間取りの計画にも
色々な手法がありますが
大事なのは
目的と手段の関係性です。
住まい手さんにとって
大事な暮らしの場として
どのような空間を
考えるべきなのか?。
目線の抜けが
空間に与える効果。
「広さ」は、
単なる面積では
測りきれません。
視覚的な広がりや
奥行きが人に与える印象は、
居心地の良さに
大きく影響します。
たとえば、
リビングから庭が
一望できる大きな窓や、
リビングとダイニングが
一体となった
オープンプランの家では、
空間全体が
広く感じられるものです。
キーポイント
視覚的な開放感・・・。
視線が遠くまで届くことで、
空間の奥行きを
感じやすくなる。
心理的な安心感・・・。
視界が広がると、
閉塞感や圧迫感が減り、
落ち着ける雰囲気が
生まれる。
間取りデザインにおける
目線の抜けを作る方法。
大きな窓や
吹き抜けを活用する。
外部とのつながりを
意識した設計は、
視線をさらに遠くに
引き込む効果があります。
たとえば、
リビングに設けた
大きな掃き出し窓(テラス窓)から
ウッドデッキや
庭が見えるようにすると、
室内と屋外の
境界線が曖昧になり、
空間が視覚的に拡張されます。
その窓にも「窓枠」や「周辺」を
目的を意識して設計する事で
見え方も感じ方も変わります。
直線的な視線のラインを確保。
壁や家具の配置で
視線が途切れないよう
工夫することも重要です。
例えば、
廊下を曲がりくねらせる
のではなく、
まっすぐ抜ける
間取りデザインにすることで、
奥行きのある
印象を作り出せます。
異なる高さの空間を
組み合わせる。
リビングと
ダイニングの天井高を変えたり、
吹き抜けを設けることで、
目線が上方向にも広がります。
このような
高低差を利用した
空間デザインは、
単調になりがちな
間取りに変化を与えますし
空間対角による視線が
奥行き感を
さらに変化させます。
目線の抜けを
活用する具体的手法。
窓の外側、
外部との繋がりを
デザインする家・・・・。
リビングと庭をつなぐ
大きな窓を取り入れることで、
家全体が明るく広く
感じられるようになりますが、
色のトーンが
明るくなることで
より広さを
感じやすくなります。
特に庭の景観を
デザインに取り入れ、
その外側にも「遠近法」を
取り入れた庭を設計することで
窓越しに四季折々の
風景を楽しみながら
日々の風景の変化を
楽しむ事で
「空間のマンネリ化」も
防ぐことが出来ます。
オープンキッチンの魅力。
オープンキッチンの設計では、
キッチンからダイニング、
リビング、
さらには庭まで
一直線に視線が抜けるように
配置することで
広さの認識を
より感じることが
出来ます。
部屋の仕上げを
シンプルにして
目線を遮る要素を
少なくすることで
空間を一体化する
広さの認識も
変化します。
吹き抜けのあるリビング。
吹き抜けと
スケルトン階段を
組み合わせた家では、
目的意識をもって
間取りに構成を
溶け込ませることで
天井の高さと
縦方向の視線の抜けが加わり、
実際の面積以上の
広さを感じさせる
工夫となります。
視線の抜けを
活用した間取りは、
単なるデザイン性の追求ではなく、
住む人の心地よさや
幸福感に直結する
重要な要素です。
限られたスペースでも、
工夫次第で
広さや快適さを
感じられる住まいは
実現可能です。
これから
家づくりを
考える方にとって、
目線の抜けを
意識した設計を
取り入れることは、
大きな満足感を得る
ポイントにもなります。
単純に広いという
事ではなくて
広さを認識する視点を
取り入れて、
暮らしに付随する
快適性のある
広さを持つと空間を
意識してみませんか?。
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