陰翳礼讃を楽しむ
ホテルライクな暮らしの空間。
※明るさと程よい暗さを融合するホテルライクな空間提案CG
暗闇が持つ美しさと
翳りが醸し出す奥深さ。
そういった
日本的な美意識に触れたとき、
心の中に広がる
静けさや落ち着きに
魅了された経験はありませんか?。
現代の住まいでは「明るさ」が
好まれる傾向がありますが、
ふとした陰影が創る
空間の豊かさを見落とさないように。
「陰翳礼讃」にインスパイアされる
ホテルライクな
暮らしの空間に・・・・・。
非日常性が持つ
暮らしの充実感が生まれる
視点から。
暗がりや翳りが持つ
心地良さにも
いろいろな効能の存在提案を。
陰翳礼讃・・・日本の美意識に宿る陰影の魅力
「陰翳礼讃」という言葉は、
谷崎潤一郎のエッセイから生まれた
日本の美学の象徴です。
暗がりに宿る美や、
光と影の絶妙な
コントラストを讃える
その思想は、
古くから茶室や和室の
設計にも
取り入れられてきました。
たとえば、
障子越しの柔らかな光や、
木製の格子が生む
微妙な影は、
空間に独特の
奥行きをもたらします。
現代の住まいでは、
照明器具も明るさ重視で
大きな窓を活用して
明るい空間が
主流となっていますが、
※勿論法律上の採光基準もあります。
この「翳りの美しさ」を意識することで、
住まいに
落ち着きと
洗練を与えることが
可能になります。
皆さんも程よい暗さの心地よさを
経験したことはありませんか?。
暗がりの活用術:ホテルライクな空間に翳りを取り入れる方法
ホテルのデザインにおいて、
光と影のバランスは
重要な要素です。
暗い空間が適切に
取り入れられることで、
よりプライベートな
心地よい空間が生まれます。
以下は、実際の設計で活用できる
具体的な方法です。
間接照明で光をコントロールする
間接照明は、
直接的な明るさを抑え、
壁や天井に反射した
柔らかな光を生むには
理想的です。
たとえば、
リビングや寝室で
天井照明の代わりに
フロアランプや
ウォールライトを使うことで、
光のグラデーションが生まれ、
翳りが際立ちます。
素材で翳りを演出
木材や石材の自然素材は、
光が当たるとその質感が際立ち、
影が美しく映ります。
無垢材のフローリングや
和紙を使った壁材は、
光を吸収しつつも
柔らかい反射を作り出します。
視線の先にポイントを計画する
暗がりの空間に
アクセントとして
美しいデザイン家具や
アートを配置すると、
空間全体のバランスが
引き締まります。
陰影に包まれた場所に
アートピースを飾れば、
その存在感が際立ちます。
陰影を活かした住まいのデザイン
モダンなリビングルーム
大きな窓からは、
昼間は柔らかな光が
リビング全体を包み込むように設計。
夜は間接照明で
落ち着いた雰囲気を演出し、
家族団らんの時間も
一人で静かに寛ぐ時間も
ゆったり過ごせる空間のイメージを。
ホテルのような寝室・・・・・。
※光の反射を抑えてトーンを落ち着かせたホテルライクな寝室提案CG
寝室にはあえて強い光を入れずに、
ウォールライトと
天井の間接照明を活用。
ダークトーンの
ベッドフレームと
リネンを組み合わせ、
深い翳りが生む心地良い空間を。
明るさだけでは
決して味わえない、
暗がりと翳りの心地良さ。
日本的情緒のある
「陰翳礼讃」の美意識を
住宅設計に活かすことで、
住まいには日常とは異なる
奥行きと洗練が生まれます。
そして、
この空間づくりは
「静かに過ごす場所」を
創り出す考え方にもつながります。
住まいで「翳り」を楽しむ
デザインの価値は、
暗がりが生む安らぎから、
忙しい毎日を
リセットする最高の
贅沢になるかもしれません。
暮らしの奥行きを「程よい暗さ」から
イメージしてみませんか?。
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