家具選びと配置の工夫で、
広さを感じる空間を
計画することで変化する心地良さ。
※ホテルライクな暮らしの空間をイメージて家具の高さを抑えたインテリア提案を施した中庭のある家・提案CG
家づくりで「空間の広さ」を
感じさせることは、
間取りだけでなく、
家具選びや
配置の工夫によって
大きく左右されます。
家が狭くて物が多いから仕方ない。
そんなふうに
諦める前に、
ちょっとした選択と
配置の工夫で、
広くて快適な空間を
手に入れることが
できようになります。
普段からも
インテリアコーディネートの
ご相談も受けておりますので
その実例も踏まえて
主要な家具は
低いものを選び、
配置を工夫することで
広さを感じる空間を
つくる方法について
少し書いてみたいと
思います。
これから家を建てる方も、
すでに家を持っている方も、
日々の暮らしに
取り入れる事の出来る
実践的なアイデアに
なるかと思います。
家具選びの基本として
低い家具が広さを生む理由。
視線の抜けが
空間を広げるという事。
高さのある家具が
煩雑に部屋に
並んでいると、
視線が遮られて
部屋全体が
窮屈に感じられます。
一方で、
低い家具を選ぶと
視線の抜けが確保され、
部屋全体が
広く感じられるように
なります。
特にリビングでは、
ソファやテーブル、
収納家具を
低めに揃えることで、
空間要素に
部屋の天井高さや
窓の広がりを
強調できます。
具体例としては
高さ40cm以下の
ローボードを
テレビ台として活用する
ローソファや
フロアクッションを選ぶ
ローテーブルや
スツール型の
収納家具を採用する
天井高と
低い家具の相乗効果。
一般的な住宅の天井高は
約2.4m~2.6mが多いですが、
低い家具を
使用することで
「縦方向の余白」が生まれ、
実際の天井高以上に
広く感じる
効果があります。
もし吹き抜けや
梁(はり)と呼ばれる
構造部材の見える部屋なら、
さらに強調された
広がりを演出できます。
逆に低い天井高さを活用して
横方向の広さ
ワイドを強調する設計を
提案させていただく場合も
あります。
ポイント・・・・・。
部屋のテーマに合わせた
低い家具を選び、
壁や床と調和する
色味にすると
一体感が生まれます。
配置の工夫・・・・・。
広さを引き出すレイアウトとして
家具を壁際に寄せない。
部屋の家具を
壁際に寄せすぎると、
中央が広がる反面、
周囲が圧迫感を
生むことがあります。
家具の一部を
壁から少し離すことで、
空間に奥行きと
リズムが生まれます。
例えばソファを
壁から30cm程度
離して配置し、
後ろに観葉植物や
間接照明を置くことで、
視覚的な抜けが
強調されます。
具体例としては・・・・・。
ダイニングテーブルを
窓際ではなく
中央に配置し、
背後に通路を確保
ベッドを壁から少し離し、
後方に
デコレーションスペースをつくる
窓や出入口の周辺を開ける
窓や出入口周辺に
家具を配置すると、
人の動きである
動線が阻害されるだけでなく、
空間全体が
重たく感じられます。
特に窓周りは、
自然光が差し込む場所を
優先して開けておくと、
部屋の明るさや
開放感が増します。
ポイント・・・・・。
カーテンやブラインドを
軽やかな素材で選び、
光の通り道を
確保する事。
空間を引き立てる
アクセント。
視覚効果とデザインの工夫。
カラーバランスで
広さを演出する。
色の選び方によっても
空間の印象は
変わります。
明るい色や中間色。
白、ベージュ、
ライトグレーなどは、
視覚的な広がりを
生み出しやすい色の
選択肢です。
一方で、
暗い色の家具や
アクセントを
取り入れる場合は、
広さの感覚を
求めるのであれば
一箇所にポイントを
絞るのがコツです。
壁際に低い白の
収納棚を配置し、
アクセントとして
グリーンの観葉植物を飾る。
床と同じ色味の低い
家具を揃え、
一体感を強調する。
照明で空間の高さと
奥行きを強調する。
低い家具を選ぶ場合、
照明計画も重要です。
天井から吊るす
ペンダントライトや
スポットライトで
高さを意識するだけでなく、
足元や壁面に
間接照明を
取り入れることで、
視線が自然と
部屋全体に広がります。
実際にどのように
活用するのか?。
ワンルームマンションの場合。
ワンルームマンションでは、
ベッド、ソファ、
デスクを低めに揃えると、
狭さを感じさせずに
リラックスできる
空間を作れます。
また、
折りたたみ式の
ローテーブルを
取り入れれば、
使わない時には
しまえるため
より一層広さを感じるのには
便利です。
ファミリー向けリビング。
家族が集うリビングでは、
収納力も重要です。
低いキャビネットを
配置し、
中央には高さ
30~40cm程度の
ローテーブルを置きます。
床に近い家具は
子供も使いやすく、
安全性も高いです。
書斎や趣味部屋。
書斎には
低めのデスクや
床に座って
作業できるスタイルが
広さの拡張性を
もたらします。
床にクッションチェアを
置いたり、
可動式のサイドテーブルを
取り入れることで、
用途に合わせた
自由な使い方が
可能になります。
低い家具を選び、
配置を工夫することで、
視覚的にも
実際の使いやすさの面でも
広さを感じる
空間が手に入ります。
これらのアイデアは、
シンプルでありながら
効果的で、
誰でもすぐに
実践可能です。
まずはお持ちの家具の
高さや配置を見直し、
改善ポイントを
見つけてみてください。
「広さを感じる家」は、
必ずしも
大きな家でなくても
叶えられます。
心地よい暮らしのために、
インテリアを空間から
見直してみませんか?。
丁寧な暮らしの空間に
ご自身にとって
心地い空間の比率を。
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