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ブログ・コラム

2025.02.25

暮らしを格上げる上質な住まいの提案設計、注文住宅や分譲マンション、賃貸住宅、さまざまな暮らしの環境を紐解きながらも活かせる間取り配置×家具選びで生活するうえで大切な環境計画、過ごす時間帯や過ごし方をイメージして動線の満足度や暮らしやすさの設計提案。

カテゴリ:
家具と暮らしとインテリアコーディネート

注文住宅による家づくりでも

共同住宅(マンション)での新居でも、

間取りは人の暮らし方を

大きく左右する重要な要素です。

 

 インテリアの提案で暮らしを紐解くデザインを暮らしの心地良さに、住宅設計で大切な暮らしの趣と家事動線にもつながる部屋にレイアウトするソファやテーブル等の家具計画

※YAMADA×IDC大塚家具大阪南港ショールームにてインテリアセレクトの打ち合わせ

 

その間取りと深い関係にあるのが、

実は家具の選択と配置。

 

家具のサイズやデザイン、

配置の仕方一つで

部屋の使い勝手も居心地も、

さらには広さの感じ方までもが

驚くほど変化します。

 

リビングを設計するために大切なインテリアの提案と心地良さのイメージを意識した家具のイメージ設計

※リビングの使い勝手とインテリア性、広さの印象をイメージして空間を広く感じる工夫をご提案

 

生活をスムーズにし、

空間を最大限に活かして

快適な暮らしを実現するためには、

家具を選び、

どこにどう置くのかという

視点が欠かせません。

「家具選びと配置」によって

どのように空間の機能性と

心地よさを高め、

さらには広さの感覚まで

コントロールできるのか?。

 

リビング、ダイニング、寝室、

子ども部屋、和室など、

さまざまな部屋における

家具レイアウトの工夫例や、

収納や多機能家具の選択によって

得られるメリット、

また具体的な統計データや

研究結果も今回は参考に。

 

家具選びや住まいのレイアウトを

検討している方はもちろん、

今住んでいる部屋を

もっと快適にしたい、

あるいはリフォームや

模様替えを検討中の方にも

参考になる内容です。

 

僕が普段からの住まいの設計前に

考えて住まい手さんにも

ご提案させていただいている内容なので

現実的なお話です。

 

家具と間取りの深い関係が腑に落ち、

空間づくりが

より分かりやすくなるかと

思います。

 

家具選びと間取りの基本。

家づくりやリフォーム時に

見落としがちな

家具選びと

間取りの基本的な

考え方の整理を。

 

間取りとは、

単に部屋数や部屋の広さを

決めるだけではありません。

 

人の動きである

動線をどのように確保するか、

どこに収納を配置するか、

どの部屋がどのように使われるのか、

といった暮らしの全体像を

具体化していくことです。

 

家具はその間取りの上に

置かれ、

実際の使い勝手を

左右する重要なアイテムです。

 

暮らし方に合わせた家具選び。

国土交通省が

公表している「住宅市場動向調査」では、

一戸建て・マンション問わず、

多くの人が収納不足や

動線の不便さを感じているという

結果が報告されています。

 

家具は大きければ

良いというものでも、

小さければ良い

というものでもなく、

自分たちの生活スタイルを

考慮して選ぶことが大切です。

 

たとえば、

家族構成が多い場合は

ダイニングテーブルを大きめにして

団らんの場を重視する一方で、

狭い空間であれば

ダイニングテーブルを

折りたたみ式にして

スペースを有効活用するなどの

工夫が必要になります。

 

家具のスケール感とレイアウト。

間取り図上では、

部屋の広さは数字で示されますが、

実際に人が暮らし、

家具が配置されると

「感じる広さ」は大きく変わります。

 

ソファやテーブル、

ベッドなどが配置されると、

一気に部屋が狭く見えることも。

 

たとえば、

天井まである大きな本棚を置いた場合、

天井の高さを強調する効果が

期待できる一方で、

視界を遮ってしまうという

デメリットもあります。

 

こうしたスケール感の

バランスを考慮しながら

家具の配置をすると、

同じ広さでもずいぶんと

印象が変わりますから。

 

生活動線の確保。

家具を配置するときに

最も重要なのが「生活動線」です。

 

人が通るために必要なスペースは

最低でも60cm以上、

できれば8090cm程度を

確保するとゆったり通れると

言われています。

※実際に住宅の場合は

住む人の移動の仕方や体格などの

個人差を精査します。

 

なので動線がスムーズだと、

日常生活のストレスが

大幅に軽減されます。

 

逆に動線が歪だったり狭かったりすると、

何か取ろうとするときに

家具を迂回しなければならなかったり、

すれ違いが

窮屈になったりして

居心地の悪さを感じる原因になります。

 

家具配置がもたらす空間の印象。

間取りの広さそのものは

変えられなくても、

家具配置の工夫によって

視覚的な奥行きや広がりを

演出することができます。

 

広がりを感じる配置と

圧迫感を与える配置の違いは大きく、

同じ7帖や10帖の部屋でも

印象がまったく異なるケースも

珍しくありません。

 

視線の抜けを意識する。

家具の背の高さや

配置方向を工夫することで、

視線が部屋の奥へと抜ける

レイアウトが可能になります。

 

たとえば、

リビングに大きなソファを置く場合、

入口から見てソファの背面が

視線を遮らない位置に配置すると

奥行きを感じやすくなります。

 

逆に部屋の真ん中に

背の高い家具を置くと、

それだけで視線が中断され、

部屋の奥行きが感じられなくなります。

 

「抜け感」と「囲まれ感」の使い分け。

部屋を広く見せるには

「抜け感」が大切ですが、

快適性を高めるには場合によっては

「囲まれ感」も必要です。

 

たとえば、

リビングの一角に

小さなラウンジチェアや

パーテーションを使って

半個室のような空間をつくると、

そこだけ落ち着ける

カフェ的な雰囲気が生まれます。

 

一方で、

家族みんなでくつろぐ

大きなスペースは

できるだけ視線を通して、

開放的に演出するのが

良いかと思います。

 

部屋全体を開放するだけが

正解ではありません。

 

カラーコーディネートと素材感。

配置だけでなく、

家具の色や素材が

空間に与える影響も。

明るい色や光を

反射しやすい素材の家具は

空間を広く見せ、

ダークカラーやマットな素材は

落ち着きや高級感を演出します。

 

視線が行き止まりにならないように、

床や壁とのコントラストも

意識する事大切です。

 

白やベージュなど淡い色の床材なら、

家具に少し濃い色を取り入れることで

家具の形が際立ち、

空間のメリハリが生まれます。

 

家具と動線設計効率的な暮らしを叶えるコツ

スムーズな動線は、

生活のストレスを

低減するためにも

非常に重要な要素です。

 

たとえば、

家事動線を短縮する配置にすると

家事負担が軽減し、

家族が自然と協力し合えるような

レイアウトにもつながります。

 

「動線の確保」や

「家具と通路の関係性」を深く。

家事動線の短縮・・・・・・。

 

厚生労働省の調査によると、

共働き世帯が増えていることに伴い

家事時間を如何に減らすかが

家づくりの大きな

課題となっています。

 

キッチンからダイニング、

リビングへの移動が

スムーズになるように

家具を配置すれば、

調理や食卓の準備などの

日常作業がスピードアップします。

 

たとえばダイニングテーブルの脇に

カウンターやサイドボードを置くと、

配膳や片付けの動線が短くなり、

家事効率が向上しやすくなります。

 

部屋間の移動動線と家具配置。

部屋と部屋をつなぐ

廊下や引き戸の位置に注目し、

通行に支障をきたす配置を

避けることも大切です。

 

マンションなどでは、

限られたスペースを

最大限に活かすために

家具を壁際に寄せがちですが、

扉の開閉を妨げるほど近くに置くと、

扉を開け閉めするたびに

ストレスを感じることになります。

 

扉や引き戸の動作範囲を考慮して、

家具の設置場所やサイズを。

 

一時置きスペースの確保。

動線だけでなく、

「一時置きスペース」を

確保できる家具を配置すると

暮らしがより快適になります。

 

たとえば玄関に収納ベンチを置けば、

座って靴を履けるだけでなく、

荷物を一時的に

置く場所としても便利です。

 

洗濯物をたたむスペースが

欲しい場合は、

洗面室やランドリールームのそばに

カウンターを設けたり、

折りたたみテーブルを

壁に付けたりするのも

良い方法だと思います。

 

多機能家具とスモールスペースの活用。

部屋が十分に広い場合は

家具をゆったり配置しても

問題ないかもしれませんが、

都市部のマンションなどでは

スペースに限りがあることが多いもので

そんなときに活躍するのが

「多機能家具」です。

 

収納機能を備えた

ベッドやソファベッド、

折りたたみ式のテーブルなど、

1つの家具で

複数の役割を果たしてくれる

アイテムを上手に選ぶことで、

狭い空間でも

快適な暮らしが実現できます。

 

収納機能付きベッド。

ベッド下に引き出しが付いている

タイプの収納付きベッドは、

衣類やリネン類などを

しまう場所として有用です。

 

特にワンルームや1LDKなどでは、

クローゼットが小さかったり

収納スペースが

限られていたりすることが

よくあります。

 

ベッド下のスペースを

有効活用することで、

衣類の整理だけでなく

季節用品や趣味のアイテムなども

収納できるため、

空間がすっきりとします。

 

折りたたみ式テーブルやデスク。

ダイニングテーブルはもちろん、

ワークスペース用の

デスクも折りたたみ式を選ぶことで、

使わないときに

コンパクトに畳んで

部屋を広く使うことができます。

 

リモートワークの普及に伴い、

仕事用スペースを

確保する必要がある方は

増えていますが、

常にデスクを置くのは

場所を取るという

ジレンマがあります。

 

壁に取り付けられる

折りたたみデスクを使えば、

必要なときにだけ展開し、

作業しないときは

スマートに片付けられます。

 

家具の軽量化・キャスター付きのメリット。

スモールスペースでは、

状況に応じて

家具のレイアウトを

頻繁に変えることが想定されます。

 

そこで役立つのが

キャスター付きの

収納家具やスツールなど。

簡単に移動できるので、

来客時にはスツールを

ダイニングに持ってきたり、

掃除の際には家具を

サッと動かせたりと、

フレキシブルに空間を使い分けられます。

 

家具が重いと、

模様替えをするたびに

大変な労力がかかり、

結果的に部屋の使い方が固定化しがちです。

収納の重要性と選び方。

家具配置と同じくらい

重要なのが「収納」の計画です。

 

収納家具をどう選び、

どこに配置するかは、

部屋の美観や使い勝手だけでなく、

片付けへのモチベーションにも

直結します。

 

家族が使いやすく、

スッキリ片づく収納計画を

立てることで、

部屋の快適度は格段にアップします。

 

収納計画は間取りと同時に考える。

新築やリフォームの段階から、

収納スペースの確保を

念入りに考えることが理想です。

 

とはいえ、

すでに完成している間取りや

賃貸物件でも、

収納家具の工夫次第で

快適度は大きく向上します。

 

クローゼットが少ない

狭い場合でも、

壁面収納やオープンラックを

効果的に使うことで、

意外と多くの荷物を整理することが可能です。

 

視界に入る収納・入らない収納の使い分け。

見せる収納と隠す収納を使い分けると、

空間の演出に変化が生まれます。

 

たとえば、

お気に入りの食器や雑貨は

飾るように収納して

インテリアの一部に取り入れる一方で、

生活感のある日用品や

細々したものは扉付きの収納に

隠すといった方法です。

 

全てを見せる収納にすると

視覚的に雑多になりがちですし、

逆に全てを隠す収納にすると

個性がなくなりますから、

バランスを意識することが大切です。

 

収納量と出し入れのしやすさ。

「たくさん収納できる」だけでなく

「取り出しやすい」ことも重要です。

 

家族が日常的に使うものが

取りにくい場所にあると、

結局使わなくなったり

片付けが疎かになったりする

ケースは多いです。

 

特にキッチンやリビングなど、

使用頻度の高いものをしまう収納は

動線上にあることが

望ましいかと思います。

たとえば、

大きめのリビング収納を

テレビボードと一体化させることで、

リモコンや雑誌、

書類などをサッと片づけられ、

リビングを常にスッキリ保ちやすくなります。

 

まだまだ書きたいことは色々あるのですが

今回のblogでは

ここまでにしておきます。

続きは次回に・・・・・。

 

もしこれから

注文住宅の間取りを考える場合、

あるいは賃貸や

既存住宅のリフォームを

検討している場合は、

早い段階から

家具選びや配置プランを

意識しておくと、

情報整理にもキチンと考えがおよび

家づくりや

インテリアコーディネートが

最適解に近づきやすくなります。

 

限られた空間のなかでも

暮らしの質を

グッと高めるチャンスは

たくさんあります。

 

部屋に対してどのような

家具の配置を考えるのかで

いろいろな差が出ます・・・・・・。

考え方として

使い勝手はそれぞれの家庭で

ライフスタイルの違いにより様々ですが

どのような意図をもって

家具をレイアウトするのかが重要です。

リビング・ダイニングの家具配置。

リビングやダイニングは

家族の中心となる空間です。

具体的なレイアウト、

配置のポイントを・・・・・。

 

自分の家庭に合った

取り入れ方を考えてみてください。

〇対面ソファレイアウトで

 コミュニケーション重視。

 

家族の会話が弾む

レイアウトとして人気なのが、

ソファを対面に配置する方法です。

 

中央にローテーブルを置き、

その両脇にソファや

アームチェアを

向かい合わせに配置することで、

自然と向かい合って

話しやすい空間が生まれます。

 

ただし、

部屋に対して

面積(広さ)を必要とするため、

ある程度広いリビングが条件となります。

 

モダンでオシャレなホテルライク空間をイメージしたLDKの空間展示

※Poltrona Frau Osaka (ポルトローナフラウ大阪)ショールーム・空間展示

 

L字ソファで省スペースを有効活用。

部屋の隅を活用できる

L字型のソファは、

壁に沿って配置することで

動線を遮らずに済み、

狭めのリビングでも

くつろぎスペースを

確保しやすい利点があります。

 

L字ソファの一部を

オットマンとして独立させれば、

来客時にはスツール代わりになり、

普段は足を伸ばして

リラックスしたり、

テーブルの代わりに

トレイを置いたりと

多用途に使えます。

 

ダイニングテーブルの選び方とレイアウト。

ダイニングテーブルは

家族の人数や

ライフスタイルに合わせて

形状・サイズを選ぶのが

鉄則です。

 

円形テーブルは

家族の一体感を高める反面、

壁際に寄せにくいという

デメリットがあります。

 

一方、

長方形のテーブルは

壁際に配置しやすいため、

部屋のスペースを

有効活用しやすい利点があります。

 

限られたダイニングスペースであれば、

伸長式のテーブルを選んで

普段はコンパクトに、

来客時や人数が多いときだけ

大きくするという方法も

検討してみるのも良いかと思います。

 

ポルトローナフラウのショールームでハイブランドならではの心地良さと家具の質感を提案、寝室にも心身をいやす心地良さを生み出す間取りの工夫と家具のバランスを大切にデザインする奈良県の建築家とつくるオシャレな暮らし

※Poltrona Frau Osaka (ポルトローナフラウ大阪)ショールーム・空間展示

 

寝室の家具配置とリラクゼーション。

寝室は一日の疲れを

癒やすための場所。

 

心地よい眠りを確保するには、

間取り上の部屋の位置もそうですが

ベッドや収納家具を

どのように配置するかが重要です。

 

寝室では視線や日当たり、

照明の使い方なども含め、

総合的にレイアウトを

考えると

質の高い休息が得られます。

 

ベッドの配置と風通し。

ベッドは部屋の中央に置くと

通路スペースが少なくなるので、

一般的には

壁際に寄せることが

多いかと思いますが、

窓やエアコンの位置を考えて

風の通り道を

邪魔しないように

心がけるのがポイントです。

 

さらに、

窓からの日差しが強い場合は

カーテンやブラインドで

コントロールしながら、

朝日を適度に取り入れて

気持ちよく目覚められる

工夫をすると良いかと思います。

 

ナイトテーブルや照明の配置。

ベッド脇に置く

ナイトテーブルは、

スマートフォンや時計、

読みかけの本などが置けるため、

寝室の整理整頓に役立ちます。

 

また、

照明をベッドの手が届く位置に

設けるかどうかも重要です。

 

夜中にトイレに起きるときなど、

最低限の明かりが

確保できるよう、

ベッドサイドライトや

フットライトなどを

配置しておけば安全で便利。

 

直接室内に入る事の出来るウォークインクローゼットを設置することも寝室と衣類と着替えを考えた動線設計の工夫

※寝室の壁を増やすことで出入りしやすいようになるウォークインクローゼットの存在提案・MOLTENI&C OSAKAショールーム空間展示

 

衣類収納とウォークインクローゼット。

寝室にクローゼットがある場合、

その扉の開け閉めを

想定した家具配置が必要です。

 

扉や引き戸がぶつかる場所に

ベッドやドレッサーを

置いてしまうと

不便を感じる原因になります。

 

ウォークインクローゼットが

ある場合は

部屋が狭いと

感じるかもしれませんが、

その分衣類収納がまとめて行え、

寝室に余計なタンスなどを

置かなくて済むため、

結果的に空間を

広く使うことができます。

 

ワークスペース・子ども部屋の

家具選び・・・・・。

 

リモートワークや

在宅勤務が一般化し、

さらに子どもの

オンライン学習が増えつつある

現代では、

ワークスペースや

子ども部屋のレイアウトも

大きなテーマになっています。

※子供の成長と進学・就職などのタイミングも視野に

 

集中できる環境を整えるには、

机や椅子などの

家具選びが鍵を握ります。

 

ワークスペースのポイント。

在宅勤務を行う人にとって、

デスク周りの快適性は

生産性に直結します。

 

適切なデスクの高さや

椅子の座面高さ、

背もたれ角度などは

人によって異なるため、

可能であれば

高さ調整が可能なデスクや

椅子を選ぶことをお勧めします。

 

仕事場と同じようなスタイルが良いのか

それとは別のスタイルの方が

落ち着いて

仕事をしやすいのかも

よく吟味する事が重要です。

 

照明やコンセントの位置も

あらかじめ検討し、

パソコンや周辺機器の配線が

スムーズにできるように

計画することが大切です。

 

子ども部屋の成長対応家具。

子どもは

成長とともに

必要とする家具や

使い方が変わっていきます。

 

小さい頃は

遊びスペースを

広く取る必要がありますが、

中高生になれば

学習机や本棚、

タブレットなど

端末の扱えるスペースが

主役になるかと思います。

 

長く使える学習机や

高さ調節ができる家具、

可動式のラックなど、

ライフステージの変化に

柔軟に対応できる

アイテムを選ぶことで、

将来的に部屋の模様替えが

しやすくなります。

 

防音とプライバシーの確保。

家族で暮らす家では、

ワークスペースや

子ども部屋をリビングの近くに

設けることも多いですが、

集中力を必要とする場合には

騒音対策も考慮したいものです。

 

パーテーションや

収納棚を配置して

音を少しでも遮断したり、

防音カーテンを

導入したりすることで、

勉強や仕事に集中しやすい

空間が作れます。

 

間仕切り家具で

ゾーニングを行えば、

オープンすぎず

閉鎖的すぎない

絶妙なバランスを

保つことも可能です。

 

和室・客間の活用アイデア。

近年は和室を設けない

住宅も増えていますが、

和室や畳スペースがある場合は、

その独特の落ち着きや

多機能性を活かす方法を

検討してみることも・・・・・。

 

客間や子どもの遊び場、

家族のリラクゼーションスペースなど、

さまざまな使い方が考えられます。

 

座卓と座椅子で雰囲気を演出。

和室を本格的に活用するなら、

座卓と座椅子を

用意するのも一つの手です。

 

来客時には

そこでお茶を振る舞ったり、

床に座ってくつろぐ

感覚を楽しんだりと、

洋室にはない魅力があります。

 

ただし、

普段はテーブルとして

使わない場合、

折りたたみ式の

座卓を選ぶなどして

スペースを確保しやすくする

工夫があると便利です。

 

掘りごたつや畳コーナー。

リビングの一角に

掘りごたつを備え付けたり、

畳コーナーを

設けたりするケースもありまます。

 

掘りごたつがあると

冬場は特に重宝しますし、

畳コーナーは

小さな子どもが

昼寝をしたり

遊んだりするのにも便利です。

 

バリアフリーの床で

段差をつくらないケースもありますが

段差を活かして

下部収納を作るなど、

和室ならではの

収納テクニックも

活用できる場合があります。

 

襖や障子でメリハリを。

和室の仕切りには

襖や障子が使われることが

多いですが、

これらは閉めれば

独立した空間になり、

開ければ広い空間と

つながるという

柔軟性を持ち合わせています。

※洋室でも活用する場合もあります。

 

来客時には個室として使い、

普段は障子を開け放して

リビングと一体化するなど、

空間の使い方を

変化させやすいのも

大きなメリットです。

 

家具選びとインテリアスタイルの調和。

機能性ばかりを

追求して家具を選んでしまうと、

家全体の

インテリアスタイルに

統一感がなくなってしまいます。

 

見た目と使い勝手、

両方を満たすためには、

素材やデザインの

方向性をある程度絞り込みながら

選ぶことが大切です。

 

ナチュラル系・北欧系インテリア。

明るい色合いの

木材やファブリックを用いる

ナチュラル系・北欧系インテリアは、

日本の住環境とも相性が良く、

シンプルで飽きにくいのが

特徴です。

 

ホワイトやベージュ、

グレーなどの淡いトーンを

ベースにすると、

空間が広く

清潔感のある印象になります。

 

そこに木のぬくもりを

感じさせる家具を

アクセントとして取り入れると、

温かみのある雰囲気に仕上がります。

 

モダン・シックなインテリア。

ダークカラーや

メタリック素材を使った

モダンなインテリアは、

スタイリッシュで

洗練された印象を与えます。

 

一方で、

スペースが狭いと

暗い色は圧迫感を

与えるリスクもあるため、

バランスが重要です。

 

黒やダークブラウンの家具を

配置する場合、

壁や床は明るめの色を選んで

コントラストを意識すると、

空間に立体感が生まれます。

 

ミックススタイルや

古民家風アレンジ・・・・・。

 

最近では和洋折衷の

ミックススタイルや、

あえて古材や

アンティーク家具を

取り入れるスタイルもあります。

 

古民家風の雰囲気を

生かしたいなら、

自然素材の家具や

和の小物をプラスし、

照明に和紙を使うなどして

雰囲気を統一すると

統合感が出やすいです。

 

家具は間取りや

部屋のレイアウトを左右する

重要なアイテムですが、

同時にランニングコストや

メンテナンス性も無視できません。

 

素材別メンテナンスのコツ。

木製家具:定期的に

オイルやワックスを塗り込むことで、

表面の傷を防ぎ、

艶と耐久性を維持できます。

 

湿気の多い場所では

カビや反りに気を付け、

直射日光が当たる場所では

退色に注意が必要です。

 

布張りソファ・椅子。

カバーを取り外して

洗えるタイプを選ぶと、

清潔さを保ちやすく便利です。

 

撥水加工を施した

ファブリックだと、

飲み物をこぼしたときなどの

ダメージが最小限で済みます。

 

革製ソファ・椅子。

革用クリーナーや

保湿オイルで定期的に手入れすれば、

経年変化を楽しみながら

長く使えますが、

乾燥や直射日光による

ひび割れに注意が必要です。

 

家具の選び方や

配置の仕方によって、

部屋は広くも狭くも見え、

生活動線が

スムーズになるかどうか、

収納力が確保できるかどうか、

そして家族がゆったりと

くつろげるかどうかが

大きく左右されます。

 

これは単に「部屋の広さ」や

「数値」といったものだけではない

暮らしの質に

直結する大きな要素です。

 

暮らし方を最優先にする。

家具を選ぶときは

自分や家族が

どんな暮らしをしたいのかを考え、

そのビジョンに合った

家具を探すことが大切です。

 

見た目の好みや

流行りだけに流されることなく、

機能性やメンテナンス性、

長期的なコストパフォーマンスも

考慮すると環境はよりよくなります。

 

間取りの特性を理解する。

どこに収納があり、

どこに通路や扉があるのか。

 

リビングや寝室が

どの位置に配置されているか。

 

そういった間取りの

特徴を把握し、

視線や動線を妨げない

家具のレイアウトを

目指すことが重要です。

 

多機能家具や

サステナビリティも視野に入れる。

 

特に狭い空間や

都市部の住居では、

一つの家具で

複数の役割を担える

多機能家具を取り入れると

格段に暮らしやすさが

上がります。

 

また、

環境に配慮した

素材を使った家具や、

長寿命の家具を選ぶことで、

家計にも地球にも優しい

暮らしを実現できます。

 

家で暮らすという

行為そのものを、

日々どのように楽しみ、

どう快適にするのかは、

ご自身の生き方・価値観

そのものを映し出す

鏡でもあります。

 

「家具」と聞くと

地味なテーマに

思われがちですが、

その奥には

暮らしをより豊かにするための

大きな可能性が

秘められています・・・・・。

 

家具の配置と間取りの関係性

そして暮らしの趣を踏まえて、

自分の暮らしに合った

家具配置や

選び方を見つけてみてください。

 

日常のちょっとした

不便や不満を解消し、

家族が出来る限り

笑顔で過ごせる

空間づくりにつながるはずです。

 

僕が家の間取り提案や

設計作業前に

住まい手さんを

家具やインテリアショップ

その他のメーカーショールームへ

ご案内する意図は

そういうところにもあります。

 

実際に、賃貸、分譲マンションなどへの

引っ越しの際に

家具についてのご相談を

お問合せからいただく事も

内容が多岐にわたります。

 

注文住宅の間取りを考える場合、

あるいは賃貸や

既存住宅のリフォームを

検討している場合は、

早い段階から

家具選びや

配置プランを意識しておくと、

家づくりや

インテリアコーディネートが

最適解に近づきやすくなります。

 

限られた空間のなかでも

暮らしの質を

高めるチャンスはたくさんあります。

 

今ある空間をどう活かすか、

これからの間取りを

どう考えていくのか、

ぜひ考えを深めてみてください。

 

家づくりは

人生の大きな

ターニングポイントであると同時に、

家具選びと配置次第で、

日常の程よさも

何倍にも

膨らませることができますから。

 

皆さんの住まいづくりや模様替え、

インテリアが

より充実したものと

なりますように。

 

やまぐち建築設計室は
その家に暮らす家族の過ごし方を
デザインする設計事務所です。

暮らしの意識と時間を丁寧に。

 

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■やまぐち建築設計室
奈良県橿原市縄手町387-4(1)
  建築家 山口哲央
https://www.y-kenchiku.jp/

住まいの設計、デザインのご相談は
ホームページのお問合わせから
気軽にご連絡ください
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