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ブログ・コラム

2025.03.30

住まいの間取りと収納計画、日常の生活品ストックと家事空間の効率に関連する暮らしを整える収納空間、生活の環境を整える機能空間としてのキッチン収納、パントリーで叶える上質な暮らしと整理術。

カテゴリ:
キッチン 収納

 

暮らしを美しく整える

キッチン周辺収納。

 

LDK空間に対面式のアイランド型キッチンのある暮らし、物が散らからないように片付けがしやすく整理整頓、整理収納しやすくなる併設したウォークインパントリーのある暮らし提案

※LDK・キッチン横に設けた車寄せのある勝手口と繋がるパントリ―の設計実例

 

住まいの中で「キッチン」は、

単なる調理の場にとどまらず、

家族とのつながりを育み、

日々の暮らしに

彩りをもたらす

重要な空間です。

 

対面式のI型キッチンのあるLDK、キッチン横に併設した間取り計画のパントリーは勝手口につながり外との出入りもしやすく設計した住まいの家事空間

※LDK・キッチン横に設けた勝手口に続くパントリ―の設計実例

 

片付けやすく

整理収納が行き届いた

キッチンスペースは、

機能的でありながら

整然とした

佇まいを保つことが

出来るようになります。

 

裏口となる勝手口に併設した土間式の食品庫兼物置収納庫の設計、ストックしたい物品を一旦置くことが出来るように間取りも暮らしに応じた動線を設計しています

※勝手口に直接つながる土間収納兼用の食品庫、廊下を挟み室内への出入りが可能な間取り計画

 

物を探すだけでも

随分と時間が掛かったり

異なる意味でのストレスも

関連してきます。

 

そうならないように、

キッチンでの家事を

行う際にも

適切な収納が欠かせません。

 

住まいの計画時にも

パントリーの話題は

必ずと言っていいほど出ます。

そういう事もあり、

キッチンにパントリーを

取り入れることによって

得ることが出来る

多様なメリット、

間取り計画の際に

考慮すべきポイント、

そして日常生活における

賢い活用方法について、

建築的視点から

少し紐解いてみたいと思います。

 

パントリーとは何か 。

パントリー(Pantry)とは、

食品や調理道具を

保管するための

独立した

収納スペースのことを

指します。

 

語源はフランス語の

pain(パン)に由来し、

かつては

パンや食材を

保存する場所として

貴族の館に

設けられていたものです。

 

現代の住宅では、

キッチンの隣接空間、

あるいは

キッチンの一部に

設けられることが一般的で、

食料品のストックや

調理家電の

収納場所として

活用されています。

 

収納空間ではありますが、

適切に設計・運用することで、

家事動線の最適化、

空間美の維持、

非常時の備えといった

多くの恩恵を

享受することができます。

 

パントリーの魅力と

導入メリット。

 

〇収納力の飛躍的向上

整理整頓された

ッチンが生み出す心地よさ

パントリーの最大の利点は、

何と言っても「収納力」の

強化です。

日常的に使用するものから、

たまにしか使わない

調理器具、

かさばるストック品まで、

あらゆる物を

一括して整理整頓できます。

 

従来のキッチン収納では、

見える場所に

物が溢れてしまい、

作業スペースを

狭めてしまうケースが

多々見られます。

 

しかし、

パントリーがあれば、

視界に入る物の数が減り、

キッチン全体の印象が

格段にすっきりとします。

 

整った空間は、

使いやすさを

高めるだけでなく、

日々の料理に対する

モチベーションにも

良い影響を

与えてくれるようになります。

 

〇まとめ買いへの柔軟な対応

時間とお金の効率化。

パントリーは、

まとめ買いした

食料品や消耗品の

保管にも最適です。

 

特に共働き世帯や

子育て世代においては、

買い物の回数を減らし、

生活を効率化することが

重要になります。

 

パントリーに

十分な収納スペースがあれば、

週末にまとめて

購入した乾物、

調味料、飲料、

缶詰などを

余裕を持って保管でき、

キッチンや冷蔵庫に

無理に詰め込む

必要がなくなります。

 

また、

特売日やセールを

有効活用する際にも役立ち、

家計の見直しにも

寄与します。

 

ストックの

可視化がしやすくなることで、

同じ物を重複して

購入する無駄も減らせます。

 

〇災害時の備えとしての活用

安心のストック場所。

日本は地震や台風といった

自然災害が多い国であり、

非常時に備えるための

ストック収納は、

住まいの中でも

重要な役割を担います。

 

パントリーは

非常食や飲料水、

衛生用品などの

保管場所としても機能し、

万が一の際に

家族の安全と

安心を支えます。

 

近年注目されている

ローリングストック(使いながら備蓄する)

という防災術も、

パントリーがあれば

スムーズに実践できます。

 

収納された物が一覧でき、

消費期限の

管理もしやすいため、

災害時にも

慌てることなく

対応が出来やすくなります。

 

パントリー設置にあたっての

注意点とデメリット。

 

〇スペースの確保

間取りとのバランスが鍵。

パントリーの設置には、

一定のスペースを要します。

特に住宅地や駅近くと密集地など

限られた敷地内での

住宅計画では、

収納スペースのために

他の居住空間を

削る必要が

生じる場合もあります。

 

したがって、

全体の間取りとの

バランスを見ながら、

必要最小限で

最大効果を生む

間取りや構成要素のレイアウトを

検討すること

求められます。

 

例えば、

奥行きのある

ウォークインタイプと、

壁面を活かした

ウォークスルータイプでは、

それぞれに適した

設計条件が異なります。

 

実際の暮らしと

家事の内容を踏まえ、

動線計画と併せて

設計することが理想です。

 

〇コストの問題

設計と施工費を見積もる。

新築やリノベーションで

パントリーを導入する際は、

棚や建具の設置、扉の開閉方法の検討、

照明、換気といった

細部に至るまで

配慮が必要です。

 

当然ながら、

それに伴う設計費

施工費も発生します。

 

見た目だけでなく、

実用性と耐久性を

兼ね備えた

計画性を目指すためにも、

コストと目的のバランスを

見極めることが大切です。

 

パントリー活用術に

もいろいろとありますが、

パントリーを

単なる収納スペースとしてではなく、

暮らしを整える

装置として

活かすためには、

以下のような工夫も有効です。

〇可動棚の活用

収納する物に合わせて

棚の高さを変えられる

「可動棚」を採用することで、

限られた空間を

無駄なく使えます。

 

大型の家電や

高いボトル類も

自在に配置可能です。

 

〇収納ボックスとラベル管理

収納ボックスやカゴを使い、

小分け収納を

行うことで

物が散らかりにくく

なります。

 

また、

ラベルを貼って

分類を明確にすると、

誰が使っても

迷うことなく

目的の物

取り出しやすくなります。

 

〇照明と換気への配慮

パントリーは

閉鎖的な空間に

なりやすいため、

適切な照明と

換気も忘れてはなりません。

 

LED照明や

人感センサーの導入、

換気扇の設置により、

快適で衛生的な

収納空間を維持できます。

 

〇定期的な見直しと整頓

使用頻度の低い物が

溜まりやすい

場所でもあるため、

定期的な整理整頓が

不可欠です。

 

季節ごとに

収納物を見直し、

不要な物を

処分する習慣を持つことで、

常に最適な状態を

保つことが出来るようになります。

 

パントリーは

「自分らしい暮らし」の時間を

支える存在です。

 

最後に強調したいのは、

パントリーが

必要かどうかは

一人ひとりの

ライフスタイルによって

異なるということです。

 

ファミリー世帯も含めて

多くの食材を

ストックする必要が

ある家庭には

非常に有用ですが、

シンプルな暮らしを

志向する世帯には

不要な場合もあります。

 

したがって、

単に「流行っているから」と

いった理由ではなく、

自身や家族の生活動線、

食生活、

家事のスタイルを

じっくりと見つめたうえで

導入を検討することが

大切です。

 

パントリーがもたらす、

暮らしの優位性。

 

パントリーは、

物を隠すための

場所ではありません。

 

生活のリズムと

美しさを整えるための

舞台裏とも言える存在です。

 

見た目に美しく、

使いやすいキッチン空間は、

日常のささやかな動作に

喜びと快適さを

もたらします。

 

「収納」は家をつくるうえで

最近でこそ

重要視されるように

なりましたが、

そもそも

暮らしの用途に合わせて

日常生活の質を

大きく左右する重要な要素です。

 

パントリーだけに

限ったことではなく

収納計画を

賢く取り入れることで、

見た目の整った空間、

効率的な家事、

そして「心のゆとり」を

手に入れてみては

いかがでしょうか。

 

パントリーの導入については、

ぜひご自身の暮らしに

最適なスタイルを

検討してみてください。

 

やまぐち建築設計室は
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