ブログ・コラム
2025.04.23
土間キッチンの魅力と失敗しない設計提案、おしゃれで機能的な間取りにするための手段、後悔しない家づくりを実現するためのポイントと注意点を、奈良の地域別気候風土を考慮する事も「土間」には重要な要素です・注文住宅対応だから可能になる間取りと暮らしの提案
- カテゴリ:
- キッチン 収納
暮らしに便利さと
多様性をもたらす「土間キッチン」について。
※I型配置での土間キッチンイメージ内観パース
その魅力や注意点、
後悔しないためのポイントを
少し書いてみたいと思います。
家づくりを検討されている方は、
ぜひ参考にしてください。
土間キッチンとは?
本来の意味とは異なるのですが
一般的に土間キッチンとは、
床をコンクリートやタイルなどで
仕上げたキッチンスペースを指します。
伝統的な日本家屋の土間を
現代風にアレンジし、
屋内外の
中間的な空間として
家造りの際には
再評価されています。
水や汚れに強く、
掃除がしやすいことから、
機能的でおしゃれな空間としても
人気を集めています。
土間キッチンのメリット
- 掃除のしやすさ
コンクリートやタイルなどの床材は、
水や油汚れに強く、
掃除が比較的簡単です。
特に調理中の汚れを気にせず
作業できるため、
キッチンを清潔に
保ちやすいメリットがあります。
- 開放感のある空間
土間キッチンは、
リビングやダイニングと
一体化させることで、
広々とした開放感のある
空間を演出できます。
また
玄関から直接アクセスできる
間取りにすることで、
買い物後の荷物の運び込みも
スムーズになります。
- 多目的な利用
土間スペースは、
キッチンだけでなく、
趣味のスペースや子どもの遊び場、
ペットの居場所など、
間取りの工夫で多目的に活用できます。
屋内外の中間的な空間として、
柔軟な使い方が可能になります。
土間キッチンのデメリットと対策
- 冬場の寒さ
土間は地面に近いため、
冬場は底冷えしやすいです。
対策として、
床暖房の設置や断熱材の使用、
断熱効果の高い床材の選択が
有効です。
また、
薪ストーブや
パネルヒーターなどの
補助暖房も検討要素です。
- 段差によるバリアフリー性の低下
土間キッチンは
他の部屋との段差が生じやすく、
高齢者や小さなお子様がいる家庭では
注意が必要です。
段差をなくす、
スロープを設置する、
手すりを付けるなどの
ユニバーサルデザインのある
対策を検討する事も
将来の自分たちの為になります。
- 床材のメンテナンス
コンクリートや
モルタルは
ひび割れが生じやすく、
タイルは目地に埃がたまりやすくなります。
定期的なメンテナンスや
掃除が必要となりますから
素材の特性を理解し、
ライフスタイルに合った床材を。
土間キッチンで後悔しないためのポイント
- 床材選び
床材は、コンクリート、
モルタル、タイル、
天然石などがありますが
それぞれの特性を理解し、
予算やメンテナンス性、
デザイン性も含めて
自分たちの価値観と比較して
選定する事が大切です。
- 寒さ対策
床暖房や断熱材の導入、
断熱効果の高い床材の選択など、
寒さ対策をしっかりと。
予算や家の構造に合わせて、
最適な方法を
建築家(建築士)や工務店と一緒に
選択してください。
- メンテナンスのしやすさ
素材の特性や汚れやすさを考慮し、
掃除がしやすい素材を
選ぶことが大切です。
※自宅で焼き肉をしたり揚げ物をしていると分かりますよね。
定期的なメンテナンスを行い、
素材の劣化を防ぐことができるように。
- 動線と使い勝手の確認
キッチンと他の部屋との
動線を事前に
シミュレーションし、
使い勝手を確認するように。
勿論これは「設計者側」の経験値が重要ですが
自分たちの暮らしの中身を
どこまで開示できるのかにもよります。
自分たちの生活や
価値観の情報を
キチンとつくり手側に伝える事も忘れずに。
収納スペースの配置や
作業スペースの広さなども含めて、
使い勝手の良い設計にする
必要があります。
- 予算と費用の把握
土間キッチンの費用は、
床材の種類や寒さ対策の方法、
その他設備によって
大きく変動します。
事前にしっかりと予算を立て、
費用の分配について
把握することが大切です。
特にリフォームやリノベーションのように
想定外の費用が発生しないよう、
余裕を持った
予算計画を立てる事が重要です。
土間キッチンは、
機能性とデザイン性を
兼ね備えた魅力的な空間です。
しかし、
寒さや段差、
メンテナンスなどの
デメリットも存在します。
これらを事前に理解し、
適切な対策を講じることで、
後悔のない土間キッチンに
近づくことが出来ます。
家族構成やライフスタイルに合わせて、
自分達にとって
最適なキッチン空間となるように。
やまぐち建築設計室は
その家に暮らす家族の過ごし方を
デザインする設計事務所です。
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奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
建築家 山口哲央
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