ブログ・コラム
2023.05.21
インテリアコーディネートと色のバランス、建築空間のカラーコーディネートで変化する居心地と暮らしのイメージ、そして広さなどの認識デザイン、提案の根底大切な暮らしのイメージと色、素材の効能。
- カテゴリ:
- 暮らしの事
よく考えた住まいは暮しが楽しくなる。
建築空間の
カラーコーディネートと居心地。
※インテリア提案を含んで計画する内観イメージCG
※設計デザインの意図をもとに工事着工後、現場仮設事務所での色合わせ打ち合わせの様子
※実際に工事中の打ち合わせを含めてインテリアコーディネートを行いつつ完成したLDK
何気なく選んでいる小物や洋服の色は、
実は自分の心理状態を表しているそうです。
なぜなら、「色」というのは
人が五感でキャッチする
イメージのひとつだからです。
家づくりでも「色」は重要なポイント。
※家具や家電を含んでのイメージ内観提案
※実際に完成したLDKの内観・家具配置
すべてを好きな色でまとめれば
気に入った家になるかと言えば、
そうではありませんから。
大切なのは「バランス」です。
家づくりに限りませんが、
カラーコーディネートの基本は
ベースカラー・アソートカラー・アクセントカラー
という3つのカラーバランス。
ベースカラーは、
全体のイメージを決める基本の色。
アクセントカラーは、
インパクトでメリハリをつける差し色。
ベースカラーと
アクセントカラーをなじませて
全体に統一感を出すのが、
配合色のアソートカラー。
空間比率にもよりますが
理想的な割合は、
ベースカラー70%、
アソートカラー25%、
アクセントカラー5%とされています。
住宅の場合、
ベースカラーは床、壁、天井などの色にあたります。
アソートカラーは
家具やカーテン、ドア(建具)などの色。
アクセントカラーは
インテリア小物や絵画、
クッションやラグなどで取り入れるイメージ。
ベースカラーは、
あとから替えづらいので
出来れば慎重に選びたいもの。
仕上がりイメージを考えつつ
提案する意図はそういうところにも
存在しています。
小さな色見本であったり
素材サンプル、
使う場所や使い方によって
大きく居心地やイメージにも差が生まれます。
照明のあるところで見るのか
屋外の日光のもとで見るのか?
光源の差も重要。
そして全体像のイメージは
全体を見たときのほうが
色合いがはっきりと明るく見える傾向にあるので、
できるだけイメージに近づけるためには、
希望の色合いより彩度(鮮やかさ)と明度(明るさ)を
ワンランク下げた色を選ぶことがポイント。
設計デザイン提案の打ち合わせ中には
そういうところの意図を丁寧に提案。
暮らしと生活に関する知恵と知識
そして建築の奥行き。
ショールーム等で単品をイメージするだけではなくて
建築空間とともに
家具やカーテン類も含んで考える時間を。
やまぐち建築設計室 ・ 建築家 山口哲央