ブログ・コラム
2023.06.08
窓の外側と内側の印象を丁寧にデザインする事で過ごし方も家の外観も風景も良い意味で変化する間取りの提案として、住まいのカタチ、設計の意図を大切に。
- カテゴリ:
- 和モダン思想
よく考えた住まいは暮しが楽しくなる。
※中庭をつくりLDK(リビング)から続くウッドデッキを配置して余白に過ごし方をデザインしたシンプルモダンの家・室内からの広がりを設計
住まいの間取り、
プランを検討する際に、
外から何をどれだけ取り入れるのか?
ということを考えています。
外部からは光、音、熱、風、香り、景色、
そしてコミュニケーションなど
暮らしに変化や影響を与える
いろいろなモノとコトが入ってきます。
※和室から続く和モダンの中庭・芝生庭の向こう側にある道路・隣地からの視線を防ぐためのクッションとなる空間提案
※時間が変化すると中庭は和室から夜の陰影を愉しむ空間へ
白い箱となっている和室外側の中庭の格子からは灯りが漏れて外観の印象を整える装置に
その中から
どれを取り入れて、
どれを遮断するべきなのか。
場所や暮らし方、価値観により紐解きながら
そして・・・それによって、
開口部(窓等)の目的をハッキリさせて、
大きさと仕組み考えていきます。
そいったところにも検討と設計の技術。
窓の取り方ひとつで空間は変わりますし
間取りが同じであったとしても
そういうところの差で
過ごし方も空間の価値も変化します。
窓の大小の差と窓のデザイン採用による差
窓の有無による差
それらは様々。
外側の仕掛け、
中側の仕掛けも検討しながら。
窓の外側に「フレーム」をデザインする事も
そいうった意図からのデザイン。
風景の印象を変える
設計とデザインの感度を大切に。
やまぐち建築設計室 建築家 山口哲央