ブログ・コラム
2023.06.14
窓と明るさ、暮らしの質感を丁寧に考える事で光が奏でるデザインの質と窓から取り入れる恩恵の設計。
- カテゴリ:
- 設計の事・デザインの事
よく考えた住まいは暮しが楽しくなる。
※室内での光の反射を意識してデザインしたLDK(リビング・ダイニング・キッチン)
自然の光にはいろいろな表情があります。
朝日を浴び、
きらめく光夕暮れの
あたたかな光夜の落着きをともなった光方位や
光の映る場所、
取り込み方など様々なことを考えて
計画することで
風景や外部との関わり方が変わってきます。
※吹抜け空間だから生まれる開放感と光の取り入れ方・窓のサイズをデザインして外部環境の呼び込み方をデザイン
また、壁面があるからこそ、
映し出される光の色の変化や
時間の移ろいを感じられたり、
壁に光が反射されることで
やわらかな空間になったり、
切取られた風景がより印象的なものになったりと。
※窓から差し込む光の動きを時間と共に愉しむ仕掛けとしてデザインを施したリビング空間の関係性
勿論構造的な事、
家具や家電のレイアウトも関連してきますが
壁をどれだけ残し、
窓の大きさをどれくらい開けるべきなのか。
※中庭の格子を通して室内に入り込む影をカレイドスコープ(万華鏡)のように時間変化と共に愉しむ風景に
バランスはとてもむずかしく、
悩むところですが
設計の工夫によって
暮らしの質がよりよく感じられる要素となります。
※玄関扉のガラス部分にステンドグラスを埋め込み、玄関に彩りを生み出す設計の工夫
いつもの暮らし、
生活の中で、
ささやかな発見と楽しみがある
ちょうど良い窓の大きさと
光の取り込み方を、
デザインの仕掛けとして
丁寧に考えていますよ。
※夜の時間には壁の存在が灯りのデザインの背景にもなります
明るいだけが心地よいという意味ではなくて
暮らしの質感にどのようにあるべきか?。
※シャボン玉をイメージして吹抜けにレイアウトしたペンダントライト
暮らしの質に対する問いとして、
設計の際にはそれらを大切に考えています。
やまぐち建築設計室 建築家 山口哲央