ブログ・コラム
2023.06.21
家造りで検討するインテリアと色の効能と役目、暮らし方のイメージ同様に色の変化や微妙な見え方の違いを空間に落とし込みつつデザインする重要性。
- カテゴリ:
- インテリア デザイン 家具
よく考えた住まいは暮しが楽しくなる。
※YAMADA×IDC大塚家具南港ショールームにてコーディネーターとのインテリアの打ち合わせ
システムキッチンに洗面化粧台、
玄関扉や外壁など、
住まいにはたくさんの「色」が使われています。
家づくりでは
これらの色選びをすることになるのですが、
色にはそれぞれが持つ特徴があります。
※壁紙サンプル帳にて室内のインテリアプラン検討
例えば「赤」は交感神経を
活発にするため暖かく感じ、
反対に「青」は副交感神経を刺激するので
体温を下げる効果があると
いわれています。
「緑」は疲れた目や体に
一番やさしい色です。
色は今ここで挙げた以外にもさまざまあり、
人間の目で見分けることができるものは
約700万色もあるそうです。
私たちはこれだけの色を
区別する色名を持っていません。
そのため家づくりでは、
サンプルを見て
色選びをすることが多くなります。
ここで知っておきたいのが「面積効果」というものです。
これは同じ色でも面積が大きくなると
明るい色はいっそう明るい色に、
逆に暗い色は
より一層暗い色に見えるという
現象のことをいいます。
サンプルで選んだ色と
実際に完成したときの色が違って見える
原因のひとつでもあります。
そして光の当たり具合や
色の反射の状態によっては
それぞれ異なったいろにも見えます。
色の構成要素は単純なようで
実は大変複雑です。
太陽光で見る場合と
室内のLED照明の種類
窓から差し込む光の状態や
ご自身の状態によっても
それは様々に変化します。
周辺の状況で色には
様々な違いが生まれる事を認識したうえで
色の選択を考える事が
空間を整える第一歩となります。
色の意識を整理整頓する事も
住まい造りには大切な時間ですから。
やまぐち建築設計室 建築家 山口哲央