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ブログ・コラム

2023.06.23

空間と家具のバランス設計デザイン、間取りの計画を始める前にインテリアとの融合、空間構成をイメージする暮らし方の提案

カテゴリ:
設計の事・デザインの事

 

 

よく考えた住まいは暮しが楽しくなる。

 

広い部屋はゆとりや

快適性をもたらすことが多いと思います。

 

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※MOLTENI&C OSAKA(モルテー二大阪ショールーム)リビングルーム空間展示

 

広いということに

ネガティブなイメージを持つ人は

多くはないはずです。

 

広さは心身のゆとりと

快適性をもたらす要素にもなります。

 

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※MOLTENI&C OSAKA(モルテー二大阪ショールーム)リビングルーム空間展示

 

 

それは例えばですが

限りなく広大な草原や海しかり、

あるいは壁に囲まれた空間しかりです。

 

空間というものの定義は多々ありますが、

今回の場合は住居における「部屋」を指します。

 

リビングダイニング、

寝室など住居における「空間」は

いずれも壁によって仕切られ、

そこに窓やドアといった建具や設備、

そして家具が置かれて「部屋」が完成します。

 

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※MOLTENI&C OSAKA(モルテー二大阪ショールーム)リビングルーム空間展示

 

 

日々長い時間を過ごす空間ですから、

家具をレイアウトした状態で

窓やドアからの家具との距離感、

他の部屋との行き来を含めた

生活導線や家事動線の確保も必要です。

 

家具で部屋の見え方は大きく変わります。

 

日々を過ごす部屋を構成するのは

壁や床、天井、建具や設備もしかりですが、

家具も大きな役割と存在感を持ちます。

 

広い部屋でも

家具などが置かれれば

その広さの感覚は目減りします。

 

引越で家具があらかた

引き払われた後に

思いのほか部屋が広く感じる

感覚は皆さんご存じかと思います。

 

家具の配置、大きさ、形状、素材、

色で部屋の見え方は大きく変わり、

実際より狭く感じさせることも、

逆に広く見せることも可能です。

 

背の低い家具を置くことに

更に工夫を加え広さを演出する事。

 

部屋を広く見せるために

高さを抑えた家具を置くという事もあります。

 

家具の上部から天井までの間の壁に

大きな余白が生まれることで

天井をより高く感じることができます。

 

この余白があることで視界も広がり、

空間を広く感じさせてくれます。

 

この場合、

特に壁に沿って配置することが

多い収納家具は

ある程度高さを揃えて並べる

あるいは高さのあるものを

進入方向から見て奥の方に配置することがお勧めです。

 

高さが揃うことで均等に余白が空くので、

壁に飾るものなどの配置も

同じように高さを揃えることができて

スッキリとした見え方にもなります。

 

また・・・背の高い家具がある、

あるいは高さを揃えることが難しい場合は

背の高いものを部屋の奥側に配置する事も工夫の一つ。

 

背の低いものを手前にすることで

前面の圧迫感を和らげ、

逆に部屋の奥側に目線を向けさせることで

空間そのものの奥行きを感じやすくなります。

 

ダイニングセットも

低めのものを選ぶのか?

 

ダイニングテーブルやダイニングチェアについては、

むやみに総高が低いものを選ぶのは

使い勝手のうえで良くありません。

 

収納家具同様に

高さを抑えることは

空間の広さ感覚を助長する意味では

有効ですが

ダイニングチェアに座って食事や作業を行う

という前提がある以上、

快適に使用するなら

ダイニングチェアの座面高ありきで

テーブルの総高を決定することが

絶対であるためです。

 

チェアの座面高が低いうえで

テーブルの総高も低いのであれば良いのですが、

あまりに座面高が低すぎても

着座姿勢に無理が生じ、

疲れやすくなってしまいます。

 

なので・・・ダイニングスペースでも

高さを抑えたいのであれば、

ラウンドバックチェアのような

総高自体が低いチェアを選ぶことで

全体の高さのイメージは

低く感じさせることができます。

 

あるいはソファを使用してのラウンジスタイルや、

長い時間の着座では

あまりお勧めできませんが

テーブルの周囲には

背もたれのないベンチのみを置いておくのもひとつです。

 

壁を飾って奥行き感を出すことも

空間を拡張させる手法です。

 

壁面を有効に使うという点では

窓は空間に奥行き感や広がりを感じさせる効果があり、

額に入れた絵画や写真、

ポスターの類やウォールフラワー・ウォールグリーンなども

同様の効果を発揮してくれます。

 

いわば、それらが「窓を増やす」役割を果たします。

 

あるいは壁に鏡などを掛けることも、

室内の風景が反射するので

物理的に広く見せるうえで有効だったりましす。

 

規則的な配列や

異素材の組み合わせで

広がりと奥行きを演出する事は、

高さのバランスが揃っていないと

却ってちぐはぐな印象を与えます。

 

また・・・収納家具の持つ

奥行きとのギャップが

広さ感覚を助長してくれることもあり、

そこで家具の高さが揃っていることが

バランスよく見せるためにも有効だったりします。

 

あるいは腰高収納と吊戸棚の組み合わせは

収納力を高めつつ

空間を広く見せる効果もあって良いかと思います。

 

同じ幅の家具が

間隔を開けて上下に

規則的に配列されていると

視覚的に美しく見える効果があります。

 

また吊戸棚とローボードの間に位置して

見えることになる

横長にわたる壁も、

繰り返しの要素となり

水平ラインが強調され広がりを感じられます。

 

さらに上下の家具よりも

中央の壁の素材(クロス、塗り壁)が明るい色合いであれば、

人の眼は明るいものが

大きく見えるので、

広がりを感じさせることにつながります。

 

無垢材家具のような

木製家具を使用するなら

タイルやレンガ(風)の壁面素材や

それを模したクロスなどを使用することも

異素材による奥行き感を演出してくれるはずです。

 

照明や観葉植物の有効な使い方も

床や天井といった

広い面をより多く見せることで

空間の広がりを感じやすくなります。

 

床を散らかった状態にせず、

物を集中しておくことで

それ以外の部分、

より多い床面がを見える事による工夫で

開放的な広がりを得ることができるようになります。

 

天井には照明器具がつきものですが、

象徴的なものを

一つレイアウトすると

メリハリがつきます。

 

日々の暮らしに不便が無いような

光源の確保を行いながら、

あるいは間接照明などで採光を補完しながら、

特徴的なデザインの

ペンダントライトなどを

ダイニングスペースに配置するのお勧めです。

 

メリハリという点では

高さのある観葉植物や間接照明を

部屋の隅に配置することで

視線が部屋の奥側に向きやすくなり、

部屋を広く見せてくれます。

 

部屋の大きさや使い方は

それぞれ違いますが

今ある空間をさらに広く見える工夫をして、

ゆとりや解放感を感じることのできる空間を得る事も

建築の魅力的空間のデザインなんです。

 

インテリアと空間の調和を丁寧に。

 

やまぐち建築設計室 建築家 山口哲央

 

 

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