ブログ・コラム
2023.06.25
窓と空間のつながりを丁寧に考える過ごし方のデザイン、見る場所としてだけではなくて過ごし方の空間に彩と効能を添える窓際の持つ意味。
- カテゴリ:
- 設計の事・デザインの事
よく考えた住まいは暮しが楽しくなります。
※和モダンな空間に障子とプリーツスクリーンを連動させ透かしの効能を室内に取り込むトリートメントデザイン
住まいの間取りと同時に
空間プランを考えるときには
外から何をどれだけ取り入れるべきか?
という事柄を深く考えています。
外部からは光、音、熱、風、香り、景色、
コミュニケーションなど
暮らしに変化や影響を与える
いろいろな要素が入ってきます。
室内空間の状態は
それらで随分と環境の変化が生まれます。
外部環境のからどれを取り入れて、
どれを遮断するべきか?
※シンプルモダンな空間にレースと部屋が一体化するデザインで窓(テラス窓)の外を楽しむ計画にデザインを施した住まい。
それによって窓等の「開口部」と呼ばれる範囲の
目的をハッキリさせて、
大きさと仕組み考えていきます。
ここにも設計の技術があると思います。
遮断する事で生まれる
空間内部の価値もありますし
逆の発想で生まれる空間価値も存在します。
※風景を眺める場所として扇イメージで窓のカタチをデザインして庭を眺め雰囲気を生み出す効能提案
小さなスペースや大きなスペースを
どのような観点で
外側と繋がるべきか。
窓を配置する事で
何を生み出すべきなのか?
※庭を風景として眺める回廊のデザイン・和の趣を丁寧に感じるプリーツスクリーンで覆うウインドートリートメントの提案
そして、
開口部(窓)には、
いくつもの仕組みを計画するべきだと思いますよ。
例えば見通しだけではなくて
存在を感じつつも
必要な要素を抽出するようなイメージ。
障子を取り付けた窓やレースを持った窓。
障子やレースのように
不透明なものを使うと、
空間の安心感にも繋がります。
視界をどのように考えるのか?。
見る場所として考えるべきか
そうではない場所としてかんがえるべきか。
そして障子やレース等の半透明や白い透かしで
光の演出も
室内では効能を発揮します。
空間の明るさも暗さも
程よい調整が入る
ウインドートリートメントの効果を
空間デザインに間取り計画の際から
イメージする事は大切。
空間の質と暮らし方のイメージが
それらに連動しますから。
やまぐち建築設計室 建築家 山口哲央